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「文化系トークラジオ Life のやり方」


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2009年10月 アーカイブ

2009年10月 1日

2009年9月27日「"居場所"の現在」Part1

0927-01.jpg
◆「青春リアル」のカメラも入っていつもとちょっと違った雰囲気で番組スタート



※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

○時代とともに変わる「居場所」の見つけ方
・ドラマ「岸辺のアルバム」に描かれた、高度成長期の家族の「居場所」(charlie)
 →家族の外に居場所を求めた母親、家にしがみつく父親(charlie)
・Tokona-Xが描き出した、リアルでディープな家族への思い(charlie)
・大学までもが「放課後戦後民主主義」から「学校戦後民主主義」へ(斎藤)
・毎日屋上で過ごした高校時代(仲俣)
・転校を繰りかえした柳瀬少年の、二つの居場所の作り方(柳瀬)
 →人間関係:とりあえず親友(柳瀬)
 →一人になれる場所:ザリガニとクワガタの生育地を探す(柳瀬)
・居場所が「人間関係」のみになってしまっている状況(柳瀬)

○パーティで疎外感を感じた時、どうする?
・「THE 三名様」のウザさはLifeそのもの!(リスナー)
・居場所がなかった学校で唯一落ち着いた図書室(リスナー)
・居場所がなくても三年我慢したら広大な世界がある!(リスナー)
・「パーティ」で即時的に居場所を確保する方法(charlie)
 →「全員アウェーだ!」と思う事が大切(斎藤)
 →一人目がダメなら酒でも飲んで二人目に(斎藤)
 →パーティを居場所だなんて思わず、おいしいものを食べるべし(柳瀬)
 →パーティごときで人脈ができたら苦労しない(柳瀬)
 →つらい思いを強いられるパーティなんて大した場所ではない(柳瀬)
・ベンチャー異業種交流会(笑)で感じた、人脈に対する強迫観念(charlie)
・一人の居場所だった「空き教室」(仲俣)
 →空きスペースでも一人になれない、大学の状況(charlie)
・食事の場所すらない便所飯状況に受けた衝撃(仲俣)
 →「一人でいる事」ではなく「一人でいるのを見られる事」への恐怖(charlie)

                           text by 齋藤雅之(Life助手)

■Lifeアーカイヴ
・2007/04/22放送「友達」
http://www.tbsradio.jp/life/20070422/

・2008/01/27放送「親子関係」
http://www.tbsradio.jp/life/20080127/

NHK「青春リアル」ディレクター・萩島さんのリアル便所飯話
http://www.tbsradio.jp/life/2009/09/927.html

※参考URL
辻大介さんのブログより「友だちがいないと見られることの不安」
http://d.hatena.ne.jp/dice-x/20090713#p1

参考資料&選曲↓

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2009年10月 2日

2009年9月27日「"居場所"の現在」Part2

charlie-0927.jpg
◆関西での居場所について話すcharlie(not 村長 but 町長)



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○「居場所がない」という苦悩
・Lifeリスナーはcharlieの居場所になれないのでしょうか?(リスナー)
・べ、べつに町長は寂しくなんかないんだからねっ///(charlie)
・「居場所」に依存する事への恐怖、「自分らしさ」を隠す仮面(リスナー)
・遅れて入った部活の人間関係の中での苦悩(リスナー)
・思春期の人間関係の「成功体験」と「失敗体験」が将来を分ける(charlie)

○「孤独になれる居場所」の消失
・コミュニケーションを求めるのではなく、積極的に孤独になれる「居場所」(柳瀬)
・「孤独な自分」ではなく「孤立している自分」に対する恐れ(charlie)
・「一人で居る事がカッコいい」というかつての価値観(柳瀬)
 →テストは最初に終わらせて一人で帰る(仲俣)
・「孤独」を選択しても救いの手が差し伸べられてしまう状況(charlie)
・石川啄木はロスジェネ・中二病の先駆者!(charlie)
・「孤独な場所」を見つけられるのは男の子の特権?(斎藤)

○子供にとっての「秘密基地」の意味
・写真集で見る、現代の東京近郊の秘密基地(柳瀬)
 →女の子三人組が板橋に作った秘密基地(柳瀬)
・パソコンの壁紙を変えるのは自分の居場所のカスタマイズ?(charlie)
・「秘密基地」「自転車冒険」を経た社会性の獲得は全世界共通(柳瀬)
 →「場所を獲得をする事」は人間の本質(柳瀬)
・「ネイチャー」を「カルチャー」で補うのが都市文明の本質(charlie)

○「空き地での社会性の獲得」から「学校での社会性の獲得」へ
・本や音楽の中に見出すヴァーチャルな「居場所」(仲俣)
・柳田国男が見出した「近代人が持つ「心の小部屋」」(charlie)
・高度経済成長期に失われた「空き地での社会性の獲得」(charlie)
 →「学校での社会性の獲得」が生み出した「肥大した心の小部屋」(charlie)
 →「人間関係の勝ち負け」で全てが計られてしまう(柳瀬)
 →失われた「人間関係の縦の関係」と「出入りの自由」(斎藤)

                        text by 齋藤雅之(Life助手)

参考資料&選曲↓

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2009年10月 3日

2009年9月27日「"居場所"の現在」Part3

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◆自分の「"居場所"ない体験」を告白する仲俣さん


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○そもそも「居場所」とは何を指すのか
・「居場所」を意識しなくていい自分は幸せ(リスナー)
・「居場所」が何を指しているのか分からない(リスナー)
 →「居心地が悪くない状態」程度の意味(charlie)
 →「居場所」に正しい定義があるかのように思ってしまう感覚(柳瀬)
・スタッフと出演者が共に苦悩する、青春リアルの面白さ(charlie)
・学校や会社という「所属」と、自己アイデンティティ(charlie)
 →自分の会社が倒産、心身症に(仲俣)
・留学先での孤独の中で作り上げた、もう一人の自分(リスナー)

○「行き場」から「居場所」への変化
・「行き場が無い」から「居場所が無い」への変化(charlie)
・海外旅行のハードルが下がり、若者の海外志向も低下している(柳瀬)
 →かつての大学生の「遅めのStand By Me」の消失(柳瀬)
・「ここではないどこか」から「ここじゃなければいけない場所」へ(charlie)
・「東京」という「行き場」への志向の低下(斎藤)
・「サブカルチャーを介した居場所」が大都市圏に生まれる理由(charlie)

○80年代に起こった学校文化の変化
・1983年を境に変わった高校生の姿(charlie)
 →RCサクセションの「屋上」から、尾崎豊の「校舎の陰」へ(charlie)
・休み時間だけ屋上にやってきた友人達(仲俣)
・80年代半ばの「校内暴力」から「いじめ」への転換(charlie)
 →尾崎的な振舞いは同世代からダサく思われていた(charlie)
・設計によって失われる「社会の隙間」(柳瀬)
 →屋上への立ち入りが物理的に出来ない状況(柳瀬)
・隙間の無い社会で思春期を過ごす事のキツさ(柳瀬)
・いじめられていても気付かなかった鈍感力(仲俣)

                     text by 齋藤雅之(Life助手)

■Lifeアーカイヴより
・「地方を考える」
http://www.tbsradio.jp/life/2008810/

・「不良・ツッパリ・ヤンキー」
http://www.tbsradio.jp/life/20070120/

今回は日本新聞協会さんがスポンサーがついてくれました。
例によって、リスナーさんからのご紹介です。
サイト右横のバナーをクリックしてください!
次回以降もスポンサーを募集していますので、ぜひご相談ください。
life@tbs.co.jp


参考資料&選曲リスト↓

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2009年10月 4日

2009年9月27日「"居場所"の現在」Part4

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◆柳瀬さん「ウェブと今の居場所のなさは、関係が深い」


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○インターネットに「居場所」はあるか
・リアルがダメならヴァーチャルな居場所!ネトゲ廃人注意!(リスナー)
・僕の居場所はモンハンです(リスナー)
・ゲームの中でまで求められるリアルコミュニケーション、礼儀作法(charlie)
・言語だけで構築されるWeb空間の、キツい「世間の圧力」と「人間関係」(柳瀬)
・ネットは結局リア充のためのものにしかならない?(charlie)
・リセットできなくなった人間関係(斎藤)
 →大学生になっても中学の友達を持ち越してしまう状況(斎藤)
・コンピューターよりフィジカルなケータイの流行は、若者の身体的な知恵(柳瀬)
・世代によって異なる、ケータイとネットの使い分け(charlie)
 →あらゆるコミュニケーションにケータイを使う世代(charlie)
・技術革新の中で、コミュニケーションの「先輩」がいない状況(柳瀬、charlie)

○学校の中での居場所を人為的に作る?
・建築設計によって学校に「隙間」を作る?(charlie)
・学校と地域の人間関係を人為的に作ろうとする「夜スペ」の試み(柳瀬)
・「用意された居場所」は果たして「居場所」なのか?(charlie)
 →「用意された居場所」で救われる人がいるならば、作った方が良い(柳瀬)
・「管理された民主主義」の中に作られる「管理された隙間」(charlie)

○会社の中に作られる「タバコ部屋」という居場所
・会社の中に作られた、「タバコ部屋」というアジール(柳瀬)
 →タバコ部屋で生まれる、社長と新入社員の関係(柳瀬)
・ホーソン実験が示した、労働者同士のコミュニケーションの重要性(charlie)
 →インフォーマルな交流の場を会社が用意しよう、という動き(charlie)
・部署内メール禁止で生産性が上がった事例(斎藤)
・ネットを使いこなす人はネットで仕事の話をしない(柳瀬)
・保健室的なメンタルケアの場所の必要性(仲俣)
 →大学の研究室や保健室に集う、居場所のない大学生(リスナー)

                          text by 齋藤雅之(Life助手)

■lifeアーカイヴ
・2009/06/28 「日本のネットは進化したのか」
http://www.tbsradio.jp/life/20090628/

・2007/11/25「暴走するインターネット2.0」
http://www.tbsradio.jp/life/20071125/

参考資料&選曲↓

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2009年10月 5日

2009年9月27日「"居場所"の現在」Part5

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◆斎藤さん「(居場所の)アーキテクチャ論は元々、住まいとか家族から発生している」


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○「安心社会から信頼社会へ」
・楽天のオフィスに用意された卓球台、ビアサーバーの意味(charlie)
 →シリコンバレーのコミュニティ文化と、サービス開発のための戦略(柳瀬)
 →一番凄いサービスは「ダベりの場」から生まれる(柳瀬)
・山岸俊男が描き出した「安心社会」と「信頼社会」(charlie)
 →日本は「安心できる身内」を重視する安心型社会(charlie)
・流動性の高い職場で「信頼社会」を作る必要性(柳瀬)
・「安心できる身内で面白いものを作る」感覚の人も多い(charlie)
 →業績主義ではなく、属性主義的な手法が巧く行く場合も多い(charlie)
・居場所問題に関わる、三つの大きな社会変化(柳瀬)
 →ネット、ケータイというコミュニケーションツールの爆発的普及
 →長期雇用の崩壊、安心できる「会社」という共同体の喪失
 →属性の中で安心できる「地域社会」の崩壊

○人工的に作られるアーキテクトと、自然が作り出すアーキテクト
・岸辺のアルバムに感じた「家が流れてしまう恐怖」(仲俣)
・アーキテクチャ論は住まいの知恵の中に内在していた(仲俣)
 →工学的側面だけを論じる事が正しいのか?(仲俣)
・鉄道が作る人工のアーキテクトと、河川が作り出す自然のアーキテクト(柳瀬)
 →自然の地形が作り出すアーキテクチャを考慮に入れる必要性(柳瀬)

○新しい居場所を作るための試み
・新しく出来た郊外を巡る、極端な二つの対立(charlie)
 →土着の伝統に固執するか、ゼロから文化を作り上げるか(charlie)
 →このどちらも踏まえた上で、効果的な実践を考える必要性(charlie)
・新しく移り住んだ街で後天的に手に入れたローカリティ(リスナー)
・祭によって新住民が得られる安心感、愛着(charlie)
 →必ずしも土着の文化に固執する必要はない(charlie)
 →参加へのプロセスが得られれば伝統を捏造しても構わない(charlie)
・みんなが信じていない空気ならぶっ壊せばいい!(charlie)

                           text by 齋藤雅之(Life助手)

参考資料&選曲↓

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2009年10月 6日

2009年9月27日「"居場所"の現在」Part6(外伝1)

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◆現在、朝4時すぎ!Lifeは外伝へ突入



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○リスナーのメールから
・学校に居場所がなくても可愛い女の子はいる!(リスナー)
・近代日本文学の創め「浮雲」に描かれた「自意識」(リスナー)
・「自分探し」と「居場所」の似ている点と違う点(charlie)
 →「誘発」と「設計」、「個人」と「集団」(charlie)
・いじめられる事で得られた「居場所」(リスナー)
・「ここではないどこか」を望むか否かは「自分を信じられるか否か」?(リスナー)
・「若さで乗り切れるのも今年くらい」に共感してはや10年、まだまだやれる(charlie)
・畑作業を通じて得た、「おすそ分け」のコミュニケーション(リスナー)

○charlie、バーを開拓中
・居酒屋に快適な自分の居場所の見つけた方法(リスナー)
・知人に連れられて入るバーの、居心地の悪さ(charlie)
 →「顔なじみ」まで行かない適度な距離感を保った居場所の存在(仲俣)
・東京のバーは一見さんに優しい?(charlie)
・メイドバーで二時間無視され続けたチャーリー
・合コンで作られる、男同士の関係(charlie)
・斎藤さんが語る、スナックの魅力
・charlieをスナックに連れて行こう!(斎藤)

○女性にとっての「居場所の現在」とは?
・マンション購入で自分の居場所を得たい(リスナー、30代女性)
・30代女性が求める「コミュニケーションの居場所」と「物理的な居場所」(ギャラリー)
・僕は30代女子は好きだ!(斎藤)
・ここ10年で注目された、30代女子向けマンション(柳瀬)
・専業主婦になって感じた居場所のなさ(リスナー)
・Lifeの30代女子バージョンのアイデア、募集中!(黒幕)
・「家庭を守る主婦」という役割が崩れた後の、女性の居場所問題の変化(charlie)
・男女関係を通じた幸福と、「居場所」は違う?(仲俣)

                                 text by 齋藤雅之(Life助手)


■Life関連アーカイヴ
・2008/03/09 「自分探し」
http://www.tbsradio.jp/life/20080309/

・2008/02/10 「愛の告白」
http://www.tbsradio.jp/life/20080210/

・2008/02/28 「恋と三十路と文化系」
http://www.tbsradio.jp/life/20080228/

・2009/02/22「草食系男子の本懐」
http://www.tbsradio.jp/life/20090222/

■参考URL
・都築響一の「スナック魅酒乱 天国は水割りの味がする」
http://www.kosaidoakatsuki.jp/shuppan/yondoko/002/

・辛酸なめ子の女一人マンション
http://sinsan.blog.smatch.jp/


参考資料↓

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2009年10月 7日

2009年9月27日「"居場所"の現在」Part7(外伝2)

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◆NPOなど市民セクターと社会的な居場所の関係を語る西田亮介さん



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○地域活性へのそれぞれのコミットの仕方
・母親達の地域雑誌作りで生まれた、家族のような「居場所」(リスナー)
・企業活動を含めた地域活性化について(西田亮介さん)
 →市民セクターの市場化は第四次ベンチャーブームになり得る(西田)
 →地域活性化の参入障壁の低さと、新しいブームのチャンス(西田)
 →IT機器の普及による、地域情報誌のクオリティの向上(西田)
・情報化の恩恵が、下降傾向にある産業にもたらされなかった理由(charlie)
 →市民の活動を市場化することへの抵抗感(charlie)
・相容れることなく進む、NPOに通呈する二つの流れ(西田)
 →ボランティアの法人化の動きと、社会領域へのベンチャーの進出
・誰も経験した事がない地域主導の活性化では、「全部やってみる」しかない(西田)
・地域での試みに余所者が入っていけない感覚(charlie)
・サーフィンを通じた偶然の人間関係から地域NPOへコミットした経緯(西田)
・目的を一にする者同士が信頼関係を作る事の必要性(西田)

○外山恒一さんが登場!ファシストにとっての「居場所」とは?
・外山恒一は「管理された居場所の必要性」をどう考えるのか?(charlie)
・反管理教育運動と、「反抗に理解を示す教員」との対立(外山)
・意図的に作られる「管理されない空間」は巧妙な管理でしかない(外山)
・「理解ある大人へ反発する者」が孤独になってしまう状況と、そのツラさ(charlie)
・師匠に言われた「居場所を作るな」という言葉(外山)
・「未知との遭遇」のためにはこれまでの関係を断ち切らなければならない(charlie)
・新しい土地で「自分では何も変えられない」という苛立ち(charlie)
・「居心地の良い居場所」は誰かの苦労に支えられている、という事への戒め(外山)
・誰かを排除する事で成立する「居場所」(外山)
・関西に行く前に東京で作った「他人の居場所」(charlie)
・「ファシスト」にとっての居場所は結社にしかありえない(外山)
・日本の文人が引き寄せられる、「結社を軸にした社会性」(charlie)
 →クロポトキンに引き寄せられた石川啄木(charlie)
・「自分達は仲間である、なぜならば自分達は仲間だからだ」(外山)
 →このトートロジーは、自分を肯定する重要な論理になりえる(仲俣)

                           text by 齋藤雅之(Life助手)

■Life関連アーカイヴ
・2007/06/04 「運動」
http://www.tbsradio.jp/life/20070604/

・2009/01/25「未知との遭遇」
http://www.tbsradio.jp/life/2009125/

■参考URL
・西田亮介さんのブログ
http://web.sfc.keio.ac.jp/~ryosuke/tippingpoint/

・「外山恒一と我々団」
http://www.warewaredan.com/


参考資料↓

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2009年10月 8日

2009年9月27日「"居場所"の現在」Part8(外伝3)

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    高原基彰さん(from 北京)       外山恒一さん(from 福岡)



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○失われた「中間集団」を、友愛で取り戻す?
・「現代日本の転機」という本で何を書いたのか(charlie)
 →私領域が公領域と重なってしまった背景と、それへの対抗運動の不全(高原)
 →「地域」「企業」「家庭」が三つ巴で崩れ、居場所が失われた状況(高原)
・失われた居場所を「友愛」で取り戻す?(charlie)
・鳩山首相が言う「友愛」の真意を検討する必要性(仲俣)
・合理化の元に中間共同体が解体され、個人が直に世界に面する状況(外山)
・フランス革命後の結社禁止法がもたらした、多数派の専制(charlie)
・中間集団を消去しながら日本の国土は作られた?(charlie)
・フラットに開発された地域で生まれた共同体は「フェイク」なのか?(charlie)
 →「本物の友愛」によって「偽者の友愛」を否定することへの危惧(charlie)
・中間共同体は「成り行き」でしか作られない(外山)
・個人の主体性を前提とする資本主義や民主主義は、
                           必然的に中間共同体を崩す(外山)
・ファシズムは「成り行き」でしか作られない共同体を「わざと作る」試み(外山)
 →居場所を見つける事に絶望した人の「居場所」を捏造する試み(外山)
 →信じていないナショナリズムを敢えて主張する(外山)

○個人から国家への同心円の中での、「公」と「私」
・中間集団の形だけを変えても、個人から国家への同心円の枠は変わらない(charlie)
・「自意識」と「設計」が二項対立化する日本の状況への違和感(高原)
 →自意識の問題を排除し、論理的な政策設計を進める動き(高原)
 →自意識と設計の双方が必要なのでは?(高原)
 →NPO的な中間集団を誰かが「設計」する事は可能なのか?(高原)
・「仲間」とは何らかの「決意性」に基づく(外山)
 →「活動家養成塾」の加入条件は「九州に留まる事」(外山)
・「個人から国家への同心円」を再構築するのか、別の中心を作るのか(charlie)
・同心円を再建しようにも、具体的な個人ではどうして良いのか分からない(高原)
・「公的な設計」と、そこに収まらない「私」の問題、双方への対策が必要(高原)
・日本の道州制の議論には意味が無い(柳瀬)
 →欧州統合のような自然発生的な必然性が、日本の道州制にはない(柳瀬)
・都市単位で事業をする準備がない日本で、クリエイティブ都市は可能か(charlie)
・社会学者が考えるべきは、ネイチャーではなくカルチャーでいかに居場所を作るか(charlie)

                                  text by 齋藤雅之(Life助手)

■Life関連アーカイブ 
・2009/09/13「『現代日本の転機』をめぐって」
http://www.tbsradio.jp/life/20090913_1/

・2009/08/16「Life政策審議会」
http://www.tbsradio.jp/life/20090816life/


★外山恒一さんと久しぶりに再会した福岡オフ会の様子
http://www.tbsradio.jp/life/2009/03/life_in_1.html

★泥酔したcharlieにからまれた外山さんの困惑
http://ameblo.jp/toyamakoichi/entry-10228732508.html


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9/27の放送には、Tシャツ販売記念オフ会に参加してくれたリスナーから
charlieにジャンケンで勝った10人がスタジオ観覧。
最後に記念写真を1枚。朝までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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2009年10月 9日

今夜(10月10日 土)の「青春リアル」は必見!(他局だ!加藤社長ごめんなさい!)

NHK教育テレビ「青春リアル」の萩島ディレクターから
Lifeリスナーへのメッセージが届きました。

===

Lifeリスナーの皆さまこんにちは。
先日『"居場所"の現在』の予告編におじゃましました
NHK『青春リアル』ディレクターのはぎしまです。

「charlieが出てるのに、なぜLifeをスルーする!?」
と黒幕はせがわさんのツッコまれたことから始まったコラボ企画、
今では両局でたしかな絆を育んでおります。

これまで
9月26日放送の『青春リアル』、
翌27日深夜放送の『Life』で
共に「居場所」をテーマにした番組を放送してきました。

そして、コラボ企画の最終回は、
『青春リアル』からレギュラー出演者3人と
『Life』リスナー2人が集まり、
渋谷で「オフ会」しちゃいました!

もちろんcharlieも参加したこの会のテーマは、
「"居場所探し"はいつ終わる?」。
とめどなく「こじらせ」続けるLifeリスナーと
そんな生き方に容赦なく突っ込みを入れる
リアル出演者の温度差をぜひお楽しみください。

放送は10月10日(土)NHK教育テレビ 22:35~23:00です!


===

※はぎしまDをはじめ、青春リアルのスタッフとLifeのスタッフも最早
ステーションを超えた盟友状態。ともどもよろしくお願いします。

※ああ、でも同じ時間帯にわがTBSラジオ(AN954kHz)では、
Lifeにも出演してくれたライムスター宇多丸さんの「ウィークエンド・シャッフル
の生放送が(21:30~24:30)。こちらも必聴です!

※100円の"FREE"ペーパー『TOKYO DESIGN FLOW paper』
の最新号にcharlie(鈴木謙介)のインタビューが掲載されています。
http://www.tokyodesignflow.com/paper/

※次回のLifeは10月25日(日)25:30~
聴取率調査週間なので、ぜひ生放送で!
もちろんインターネット中継も行います。

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2009年10月12日

「"居場所"の現在」未読メール特集1

先週土曜日のNHK教育テレビ「青春リアル」、ご覧になりましたでしょうか?
「Life」の大フィーチャーっぷりに驚きました。
生放送の様子が何度も挿入されるわ、いかにもな(笑)Lifeリスナーは出演するわ、
Lifeに来たメールを紹介するわで、他局の番組をここまで大々的に取り上げるとは、
NHKさんもやりますねー。
柳瀬さんのところにはテレビを観たご実家から電話がかかってきたそうですよ(笑)。

見逃した方は、今週水曜日(10月14日)23:30~23:55に再放送があります
ので、ぜひご覧ください。


↓恒例の未読メール特集「"居場所"の現在」です。
===

けっちさん

居場所、というと岡崎京子の「チワワちゃん」を思い出します。
15年前の作品です。当時はmixiはおろか携帯すら普及していません。
それでもチワワちゃんとその仲間たちは出会います。
「なんとなく この場所で こんな所で」出会います。
学校・地元・職場という共通の背景を抜きにして出会った彼らの繋がりに憧れます。
いつも同じ場所に集まるというわけでもなく、出会ったり分かれたりの繋がりです。

チワワちゃんはバラバラにされて東京湾に沈められます。
仲間たちは久しぶりに集まってチワワちゃんを偲びます。
みんなで海に集まって朝を迎えるシーンは感動的です。
彼らの繋がりは、まさに居場所だと思います。


=====


picabookさん アラフォー・女性

今回「居場所」がテーマということで、自分のことを考えてみました。
私は、高校の頃、登校拒否児で、まわりに全然なじめていませんでした。
なんとか出席日数やテストなどのノルマをクリアして、
地元ではない大学への進学を選んだのは「家」や
当時自分を取り巻いていた「環境」をはなれるためでした。
そして、いよいよ家を出るときに、祖父がこんなことを言いました。
「村でうまくいかないなら、町に行きなさい。
町でもうまくいかないなら、都会に行きなさい。」

この言葉は、いろんな意味を含んでいると思いますが、
当時の「なじめない」私を責めたり、否定しなかった祖父の言葉は
本当に救いになり、今でも心に残っています。

それから年をかさねましたが、残念ながら、まだ、根無し草のよう、で
いまも「居場所」があいまいです。

そうした「居場所」のあいまいさが原因で、
時に、周りから自分が「よそ者、他者」的になってしまい、
心が折れそうになったり、怖さを感じることもあります。
でも、そのあいまいさ故に、
それぞれの「場」の良いところ、悪いところに触れることができたり、
小さいながらも自分なりのものの見方や価値観が養われているよう
に思います。

(...もういい年なのに、
こんなボヘミアンな生き方でよいのか、と自分に問いつつ、
まあ、それなりに楽しい人生経験ができ、
いろいろな場所で大切な人と出会い、
...結果的にそれしかできなかったのですから、しかたがないのです)

いつか自分の居場所(と思える場所)を見つけたいけれど、
「そこ」に腰を落ち着かせるにも、タイミングや覚悟が必要になり
そうだ。
と、感じつつ、まだ道の途中です。

=====

こうづさん

「居場所」に関する議論、それから去年の秋葉原事件の際に識者の間で
言われていた「加害者の孤独や閉塞感」に関する話を聞くたびに思うんですよ。

『孤独イコール居場所がないという事なのか?』『孤独イコール寂しいことなのか?
孤独イコールかわいそうなのか?孤独イコール不幸なことなのか?』

私自身は学生時代から社会人になってからも一人でいることがとても多く、
便所飯ではありませんが昼食はいつも誰もいない公園で一人で食っています。
端から見れば孤独な人で居場所の無い人に見えるのでしょうか?
本人はそんなこと思ったこともないのですが。

私には「あなたには"居場所"、ありますか?」という問いかけがマスメディアが発する
脅迫か洗脳の呪文かのように聞こえてきます。

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2009年10月13日

「"居場所"の現在」未読メール特集2

しまたすさん 埼玉県 越谷市

居場所なんて基本的にはどこにもないです。

友達もいないし、家にいても壁が薄いせいで隣の家の話し声が聞こえてきたり、
親に監視されてる気がするしで、

ファミリーエスケープで、家族が家にいる時間は、ほぼ毎日のように
所のミスドに入り浸ってます。

ミスドでは夜7時から閉店の0時まで、本や漫画を読んだり
DSやったりして過ごしてます。

そんな僕の毎年夏の楽しみは台風到来でガラガラの店に、
店員の女の子約2名と一緒の空間でずっと過ごすことです。

台風が来ると店員の女の子も暇で、カフェオレのおかわりを頻繁に注ぎに
来てくれたり、

店員の女の子が雷でびっくりするのが見れたり、

停電してなんかいい空気になったりして好きなんですよね。

なのに今年の夏は関東に台風は直撃せず、つまらない夏でした。

ちなみに今、100円で3ポイントもらえるミスドのポイントが、
使う当てもないままに2300ポイント貯まってます・・・


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Shout to the カニトップさん 浦和在住 35歳 男性会社員

遅ればせながら最近になって読んだ「ちはやふる」は、
"居場所"がひとつのテーマとなっています。

高校生が青春を賭ける舞台としてどこを選ぶのが、それはすなわち、
3年間の"居場所"をどうするか、という重大な問題とは思いますが、
選んだ先が「競技かるた」なのですから、登場人物たちもこのテーマを意識しています。

特に、主人公の千早は「かるた狂い」を、モデルの姉から何度となくからかわれ、
中学時代も、学校内に居場所をつくることができません。また、主要登場人物の一人
「机くん」の台詞にも「僕は勉強しか机しか居場所がないんだよ」(3巻)
というものがあり、作者も、このテーマに意識的であることが窺えます。このことは、
同じ文化系部活漫画の『とめはねっ』と比較しても分かります(『とめはねっ』では、
皆が、素直に書道しているように思います)

『ちはやふる』での「居場所」問題を考えたとき、それを支えるものは
3つあることがわかります。

1.能力(才能)
2.興味
3.仲間

たとえば、主人公の千早は「能力」「仲間」が先行するタイプで、「興味」が先行する
タイプの大野さんに指摘されるまで、かるたの面白さの一面に気がつきません。
机くんは、「仲間」が先行するタイプです。

この3つのうちの「能力」は、漫画のお約束として、主要登場人物すべてが、
そのレベルを向上させていきます。このことで、ますます「競技かるた」という
"居場所"は盤石なものになっていきます。

しかし、ここで漫画の社会を離れて見ると、実際には、それほど能力が向上しない
ということはよくあることです。向上したとしても、周囲と比べてスピードが遅ければ
「使い物にならない」と言われてしまうこともよくあることです。

さらに、「競技かるた」は趣味ですが、仕事を考えた場合、職場を居心地のいい
"居場所"にするためには、「能力」が不可欠です。
したがって、「居場所」を支える3つの要素のうち、最も重きを置かれるのは、
残念なことに「能力」ということになると思います。

さらに、上では触れませんでしたが、「ちはやふる」では、登場人物のもうひとつの
"居場所"として、「家族」が描かれます。が、作品内でも描かれるように、子どもが
出来たり、両親祖父母が病気になったりすると、"居場所"としての「家族」が、
ほかの"居場所"の可能性を奪います。

「ちはやふる」で、主人公の千早は、能力、興味、仲間のすべてが「競技かるた」
の居場所の上に存在する幸せな状態になりますが、実際には、それは難しいこと
でしょう。

自分自身には、小さい子どもが二人いて、仕事でも、それなりの"居場所"が
ありますが、特に、職場での「能力」が秀でていない分、能力、興味、仲間、
それぞれの要素のどれもが、どこか他の居場所を求めているような気がします。

いわゆる「天職」に就いている人は、あまり悩まないことなのかもしれませんし、
比較対象として『ちはやふる』を持ってきてしまうところがダメダメなのだとは
思いますが、自分の"居場所"は?と問われると、ちょっと考えてしまいます。


===

wa さん 26歳会社員

仲間作らなきゃ!って強迫観念が強すぎて、
大学サークルの周年パーティーで発狂したことがあります。


===

さん

僕は小学生時代
休み時間は
社会科資料室の戸棚に
泣きに行ってました。

辛いことがあると
いつも行って
誰かが探しに来てくれるのを
待っていました。

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2009年10月14日

「"居場所"の現在」未読メール特集3

まさぼん2号 27歳

居場所は、ありません。
職場では何かといじられキャラで通ってまして、それでの居心地はまんざらでもありませんでした。春から職場が新しくなりまして、既にいた人とキャラが被ったんですよ。いじられポイントやいじられた時のリアクションにおいて彼は圧倒的に優位なので太刀打ちできません。もちろんそうなればごく普通に仕事するしかないんですが、まだ周囲と馴染めません。時間が解決してくれるのを祈るのみです。

===

ゼロ伯爵さん

Tシャツオフ会で、嗚呼やっぱり集団の後ろ5mぐらいに独りでいるのが
いつも通りの自分の居場所だなと思いました。
今回のテーマ「居場所の現在」についてですが、
仕事柄、オールデンバーグの提唱したサードプレイスについて考えたり
し ています。

都市で生活する人間には、家、職場(学校)の他に三つ目の居場所 が必要だ
というサードプレイスの考え方は、スターバックスコーヒーが掲 げた事で
それなりに有名だと思います。

つながりが多様化した現在において、職場でも家族でもないコミュニティ の選択肢
は劇的に増えていると思います。特にWeb上で。
SNSなりMMORPGなり、あるいは自分のブログが居場所になっている 人も多いの
ではないでしょうか。

また、学生時代は二つ目の居場所だった学校の仲間も、卒業してしばらくすると、
サードプレイスとして機能し始める事もあると思います。
携帯のアドレスがある限り。

三つ目の居場所がある事で、残り二つの場所でのストレスを解消したり、
自分の状況を少し客観視できたり、また普段では知り合えない人とつながったり
もできます。

なかなか自由には決められない、家族や職場と違ってある程度自由に選べ る
のがサードプレイスです。
新しいコミュニティのメンバーとして承認されるのはなかなか大変ですが、
サードプレイスがあるとちょっとだけ生きるのが楽になるような気がします。

居場所はいくつあってもいい。
完全にぴったりはまる場所がないならある程度数で誤魔化すのもありじゃないかと。

「そこそこ悪くない居場所」がたくさんあるのは「かなり悪くない人生」 だと思うのですが。

個人的な話しに戻しますと、もしかしたら、わざわざ足を運ばなければな らない
「バー」は、サードプレイスとしてさえ時代遅れなのかも知れません。

でもカウンターの中を居場所と決めてしまったので、しばらくは頑張るつもりです。
なるべくたくさんの人の居場所になれるように。

※黒幕註  
ゼロ伯爵さんのバー「COUNT ZERO」(新宿3丁目)は→ http://countzero.jp/

ゼロ伯爵さんはお客さんに薦められて「Life」を知ったそうです。
僕も先日行ってみましたが、本当に偶然Lifeリスナーのお客さんが来ていました。
「行けばLifeリスナーに会える店」になりつつある!?


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ナルさん

私は高校時代、文化祭の時になると居場所がありませんでした。

普段の学校生活では、クラスにとけ込めていたのですが、文化祭になると
賑やかな場が苦手な私は、どうしても輪の中に入れませんでした。

でも、私のような人は少なからずいたようで、高校三年の時の文化祭では、
美術部員の友人が「美術室においでよ」と声をかけてくれました。

美術室に行ってみると、そこには文化祭で盛り上がれない人の集団が...

美術部員や私のような部外者が、みんなでトランプをしたり、DSをしたり、
イラスト大会をして文化祭が終わるまでずっと遊んでいました。

今思えばなんて暗い文化系集団だったのだろうと呆れますが、祭りに入れない
人間にとって、あの美術室という空間は居心地の良い居場所でした。

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2009年10月16日

2009年9月27日「"居場所"の現在」~放送後記動画

■放送後のスタジオの様子をご覧いただけます。
動画を見る「2009年9月27日"居場所"の現在」放送後のメッセージを見る(6MB)
↑をクリック
※動画をご覧いただくにはWindows Media Playerが必要です。

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2009年10月19日

「"居場所"の現在」感想&イラスト

こんにちは。
Lifeディレクターのあべです。

前回(9/27)放送「"居場所"の現在」のナイスなイラストが
BLOCKBUSTERの後藤さんから届きました。

感想コメントと一緒にお楽しみください。

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こんにちは、BLOCKBUSTERの後藤です。

円満かつ発展的にスポンサー契約を終了したわけですが、
動画で話題に出ました通り、今後もノコノコと
イラストをお届けする運びとなりました。
そういうわけで、よろしくお願いいたします~。

life_0909_kansou.JPG


◆イラスト:後藤亮平(BLOCKBUSTER)

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2009年10月22日

次回ゲストのお知らせ

次回10月25日(日)25:30~の「休日の哲学」のゲストとして
社会学者の澁谷知美さんも参加してくれることになりました。
Life初登場の澁谷さん、楽しみです!

次回はレーティング(調査率調査)週間です。
ぜひ生放送で!

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2009年10月23日

次回10月25日(日)「休日の哲学」予告編

20091025-yokoku.jpg
◆TBSラジオ・第2スタジオにて予告編収録
(写真:左から時計回りに、斎藤さん、仲俣さん、黒幕)



※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

休日の哲学

10月25日(日)深夜25:30~28:00

出演:鈴木謙介(charlie)、斎藤哲也、柳瀬博一、仲俣暁生、津田大介
ゲスト:澁谷知美

ウェブ中継を実施しますので、ネット環境があればラジオをお持ちでない
方もリアルタイムで聴くことができます。
サイト右上の「スペシャルなお知らせ」をクリックしてください。
(著作権の関係で音楽は聴けません)

※今回は「スペシャルウィーク(聴取率調査週間)」。ぜひ生放送で!


===

charlieです。

「休みの日は寝てる」という声をよく聞きます。
もったいないなあ、と思うものの、考えてみたらそんなに無理して
休みの日に「どこか行かなきゃ!」ってなるのもなんか違う気がします。

だいたい、テレビで特集しているような場所は人が多いばかりだし、
さりとて美術館だの観劇だのっていう高尚な趣味にもあまりご縁がないわけで、
「休日」を過ごすのって、意外に難しいなあと思います。

休日といえばレジャーを楽しむもの、というのが一般的になったのはおそらく戦後、
というか昭和40年代辺りからで、働きづめのオトーサンたちが「家族サービス」
と称してアウトドアや行楽に家族を連れて行くという感じでした。
円が強くなった80年代以降は、まとまった休みに海外旅行、というのも増えました。

けれど、若者から雇用が失われ、「非正規雇用で時間はあるけど金がない」
なんて感じになると、休みの日の過ごし方が「安・近・短」のお手軽なスタイル
になるのは当然。
またサービス経済が発達すると「人が休んでいるときに仕事をする」のが普通に
なってきますから、「みんなが一斉にお休みの日」っていうのも、少なくなってきますね。

近年ではハッピーマンデーや高速道路の値下げなんかもあって、
再び「ちゃんと休もう(そのついでにお金を使ってもらえば景気回復!)」という気運
が高まっているようです。行楽の秋なんて言いますが、ちょっとこの機会に「休日」に
ついて考えてみようじゃないかと思います。

というわけで今回のタイトルは「休日の哲学」。身近なことを大げさに考えるぞ、
ってタイトルですが、「あなたの休日の過ごし方」について聞いてみようと思います。
メールのテーマは「あなたは休日に何をしていますか?」

「やっぱり寝てます」とか「朝からホテルのスイーツ(笑)バイキング!」なんての
から、「本当はこんな休日がいいんだけど・・・」っていう「理想の休日」まで、
あなたの「休日」について、また「休日」や「余暇」についてあなたが思うことを
教えてください。

メールアドレスは、 life@tbs.co.jp

世代や立場によっても違いが出てくると思いますので、
ラジオネームのほか、ぜひ年齢、職業、性別などもお書き添えください。
番組オリジナルバッジをご希望の方は、本名と住所もお忘れなく。

ぜひお早めに!

===

★「BATLE TALK RADIO アクセス」(平日22:00~)
 http://tbs954.jp/ac/

===

また本編終了後(早朝4時10分くらいから)の「外伝」は、Windows Liveの
「Lifeリスナーグループ」(新規登録は締切)または「Lifeリスナーグループ2」の
トピックで発表されるURLで聴いてください。

↓の「文化系トークラジオ Life リスナーグループ2」
http://life954-2.groups.live.com/

Windows Liveに未登録の方はまず↓から登録してください。
http://clk.atdmt.com/GBL/go/152853697/direct/01/


参考資料↓

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2009年10月24日

「Life@むさび」のお知らせ

musabi1.gif

11月1日(日)に武蔵野美術大学でLife関連イベントが開催されます。

テーマは「平凡コンプレックス~美大で個性を考えるとのこと。

日時:11月1日(日) 16:00-18:00(開場/15:00~)

場所:武蔵野美術大学(東京都小平市) 2号館1階広場 (※半屋外)

出演:charlie(鈴木謙介)、佐々木敦、仲俣暁生、柳瀬博一、斎藤哲也、
    津田大介、森山裕之 
(超久しぶりの全員集合!)

主催:チャーリーズエンジェル

詳しい情報は↓ 座席の事前予約も受け付けているそうです。
http://ameblo.jp/life-musabi/

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2009年10月27日

仲俣さん編集の『マガジン航』創刊

Lifeサブ・パーソナリティ仲俣暁生さんが編集人を務める
webマガジンマガジン航が創刊されました。

「"本と出版の未来"を考えるためのメディア」とのことです。

話題のキンドルなどの記事が掲載されています。

マガジン航
http://www.dotbook.jp/magazine-k/

『マガジン航』、出航!posted by 仲俣暁生
http://www.dotbook.jp/magazine-k/2009/10/20/launch/



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2009年10月28日

2009年10月25日「休日の哲学」Part1

20091025 shibuya.jpg
◆今回のゲスト!社会学者の澁谷知美さん。ランク5の着物姿!


※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

○休日の過ごし方の色々
・「否定」ではない「肯定」を感じた関西レインボーパレード(charlie)
・子供が出来て変わった休日の過ごし方(街の声、パパ七ヶ月目)
・休日は「キハ52」を撮りに行く!(街の声、45歳、男性)
・まさにLifeリスナーのための本!「平成オトコ塾」の著者・澁谷知美さん(斎藤)
・休日に包茎手術についてみんなで考えよう!(ゲスト・澁谷知美さん)
・フリーの仕事を始めてからの休日と、会社勤めの時の休日(仲俣)
・「ツイッター社会論」、11月7日発売です!(津田)
・休日は忙しさが倍になる出版業界(柳瀬)
・サラリーマンがワークライフバランスを考えたら死ぬ(柳瀬)

○「子育て」と休日
・子供がいない日のランチで恋人に戻る妻(リスナー)
・子供が出来たら休みなんて無い!(リスナー)
・フリーランスの子育て事情(仲俣)
・子供とどう過ごすかは自分自身の体験で決まる(仲俣)
 →「家族レジャー」の感覚にどうしても馴染めない(charlie)

○1人で休日を過ごす方法:東方神起とラブプラス
・休日をアクティブに過ごす人と、引きこもる人(charlie)
 →休日の予定が埋まらないと不安(斎藤)
 →1人の休日は大好き(澁谷)
・一日誰にも会わないと不安になる、という人(斎藤)
・「東方神起のDVD16時間鑑賞×5日間」が最高の休日!(澁谷)
 →寝たきりDVDで老後も安泰(澁谷)
 →歌詞と踊りを覚え、韓国語MCの意味を調べて年表を作る生活(澁谷)
・「一日人に会わない事」に危機感を抱く理由が分からない(澁谷)
 →1人で観る作品の向こう側にも人はいる!(澁谷)
・charlieの苦悩:ラブプラス彼女の待ち合わせ時間に合わせられない件
・土日が休みじゃない人は1人の休日が増える(charlie)
・人間関係を全く切断した休日が無くなった?(仲俣)
・「All about 東方神起」はマルクス主義者にとっての資本論!(澁谷)

                            text by 齋藤雅之

■参考URL

・澁谷知美さんのホームページ
http://homepage2.nifty.com/st_s/

・関西レインボーパレード2009
http://www.kansaiparade.org/2009/


参考資料&選曲↓

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2009年10月29日

2009年10月25日「休日の哲学」Part2

20091025 charlie.jpg
◆charlieは休日も「ラブプラス」やっているらしい?!!


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○「赤坂ロストジェネレーションズ」、入団希望募集中!
・中学時代の友人とのサッカーで充実する休日(街の声、23歳男性)
・仕事よりもラグビーの時間が本当の自分(街の声、46歳男性)
・肉体と精神のストレス発散、その後のビールが最高!(リスナー)
・スポーツ観戦は貧しいものにも優しい娯楽(リスナー)
・地域スポーツチーム応援は地方娯楽の王様!(リスナー)
・娯楽の選択肢が増えただけで本質は変わっていない(charlie)
・会社員にならなかった事の唯一の後悔は草野球が出来ない事(津田)
・リスナーで「赤坂ロストジェネレーションズ」を作って草野球をしよう!(津田)

○澁谷理論炸裂:メディアの中に「仲間」を見出すべし!
・津田さん、ラブプラスで啓発される
・リア充を傍目に一人ブラブラする非モテの自分(リスナー)
 →SNSで男友達を作り、ラブプラスを彼女を作れ!(澁谷)
 →こんな休日はまさに理想的!(柳瀬)
・休日はネットで知り合った友人と遊びでオン!(リスナー)
・休日を「充実」させる必要は全くない(澁谷)
・メディアに引きこもっている人はみんな「仲間」!(澁谷)
・スマップファンのオフ会で見たキャリアウーマン達の姿(柳瀬)
 →一度入ってみないと分からない、ファン同士のコミュニティのつながり(柳瀬)
・ファン同士のつながりが社会化され、可視化される瞬間(澁谷)
 →東方神起のファンが起こした社会的アクション(澁谷)
・実際に彼女がいるときよりも、彼女が欲しい時間が一番楽しい(仲俣)

■Lifeアーカイヴ
・2008/07/20「方法としての体育会系」
http://www.tbsradio.jp/life/2008720/

・2009/02/22「草食系男子の本懐」
http://www.tbsradio.jp/life/20090222/

・2008/08/10「地方を考える」
http://www.tbsradio.jp/life/2008810/


参考資料&選曲↓

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2009年10月30日

2009年10月25日「休日の哲学」Part3

20091025 yanase.jpg
◆"休日と消費"について語る柳瀬さん


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○久々の全員集合!武蔵美の学園祭にLifeが出張します(charlie)
→行きのバスでLifeリスナーと知り合おう(仲俣)

「Life@むさび」公式ブログ
http://ameblo.jp/life-musabi/

※一般予約席は定員に達したそうです(立ち見などは自由)。


○一人で休日を過ごす方法
・休日は一人で飲んでいるので、友だちも恋人も別に要らない(街の声、26歳男性)
・友人、彼氏・・・休日は常に誰かに会っている(街の声、24歳女性)
・休みは一人で東方神起三昧!別に危機感は覚えていません!(リスナー)
・休みは一人で人間観察ばかりしている私は悪趣味?(リスナー)
 →人間観察は「考現学」という立派な学問(澁谷)
 →メタ視点+マーケティング意識で優越感をもたらす人間観察?(charlie)

○「休日」と「消費」の変遷:消費文化の「魔法」の消失
・休日に落とすお金が少なくなっている?(charlie)
・消費文化の根底にある「魔法」の存在(柳瀬)
・若者の自動車の不人気と、休日の過ごし方の変化の関係(柳瀬)
 →自動車が売れないのは「草食化」が原因ではない(柳瀬)
 →自動車が持っていた「憧れ」の喪失による、自動車の「道具」化(柳瀬)
 →都会で自動車を持ってもコストの面でペイしない(柳瀬)
 →「車格」という言葉の完全な消失(charlie)
・「憧れの休日の姿」を個人が追う構図が崩れ、飢餓感だけが残っている(柳瀬)
 →独身文化としてのホイチョイカルチャーがモデルになったバブル時期(柳瀬)
・「消費による自己実現」が解放の契機になりえた昭和40年代(charlie)
 →後継世代が失った消費文化の作り手側の視点(charlie)
・かつての消費文化は「家族形成」を見据えていた(charlie)
 →消費の動機付けとしての「家族形成」の消失(charlie)
・金のかからない時間の潰し方が増えた状況(charlie)
・サブカルまでが「コンビニエンス」で買える状況(charlie)
 →ショッピングモールに行けば映画もヴィレバンもある!(charlie)

○津田さん、10キロマラソン完走!マラソンブームの裏にあるもの
・70年代にアメリカのジョギングブームの輸入に失敗した経緯(柳瀬)
 →ゼロ年代に入ってからの、走る人の増加(柳瀬)
・マラソンが流行したのは東京マラソンがきっかけではない(柳瀬)
 →走る人の増加によって東京マラソンが成功した、という順番
・「走る」事の流行はマーケティングによらない消費の形態の典型?(柳瀬)
 →もはや幻想で需要を喚起できなくなった状況(charlie)
・全体としての健康志向の高まり(charlie)
 →原付よりもアシスト付き自転車の方が売れる状況(charlie)
・「走る」事はお金がかからない趣味(津田)
・景気回復の後、車は売れるのか?(斎藤)
 →消費はなくならないが、買い替えのサイクルは遅くなる(charlie)
・津田さん、10キロマラソン完走!
 →極限状況で見せられる格言に啓発される!(津田)
 →ゴール後のバナナの美味しさにやられる!(津田)
・身体的な快楽によって消費を促す動き(charlie)


■Lifeアーカイブ

・2007/05/19 「文化と貧乏/文化系とお金」
http://www.tbsradio.jp/life/20070519/

・2009/07/26「バンドやろうぜ」
http://www.tbsradio.jp/life/20090726/

参考資料&選曲↓

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2009年10月31日

2009年10月25日「休日の哲学」Part4

1025nakamata.jpg
◆休日における家族消費と個人消費について語る仲俣さん


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※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

○休みの日には自己実現?
・畑を借りて休日は農作業(街の声、35歳男性)
・地方にクリエィティビティを見出す若者達(charlie)
 →若者を呼び寄せたい地方と、地方に行きたい若者のギャップ(charlie)
 →若者が地方に求めるのは消費ではなく価値創造(charlie)
・休日にも自己実現を求めるモード(charlie)

○家族を前提にした休日文化の作られ方
・子供ができて全く変わった休日の過ごし方(リスナー)
・10ヶ月の子供に支配されるIT機器(柳瀬)
・独身個人を前提にした休日文化から、家族単位の休日文化へ(柳瀬)
 →ベビーカーの街に変貌した代官山(柳瀬)
 →大人の空間ではなくなった居酒屋(斎藤)
 →消費幻想で育った世代が親になった現在(charlie)
・独身に優しい西荻は、全く子供に優しくない(『東京から考える』より)

○「ファスト風土文化」の次元じゃない?ショッピングモールの現在
・充実する地方のイオンモールは子連れに優しい!(charlie)
 →バリアフリー化と広い通路でベビーカーで回りやすい(charlie)
 →「ジャスコ文化」と切り捨てられない充実したラインナップ(charlie)
・「子供のための家族消費」から「大人も子供も楽しめる家族消費」へ(charlie)
・都市部よりもイオンがある地方の方が子育てがしやすい?(charlie)
・旧来の街が対抗できない、インフラとしてのショッピングモール(柳瀬)
・六本木よりも浜松の郊外の方がイケてる!?(柳瀬)
・地方が快適になり、「趣味的なもの」の敷居が上がってしまう?(charlie)
・趣味的な独身消費に向いた都会と、家族に優しい地方都市(仲俣)
 →下北沢を嫌がる子供が一番好きなのはファミレス(仲俣)

○地方文化の充実と、「趣味的なもの」の行方
・「趣味」とは消費ではなく、ライフスタイルがボトムアップで広がる事(仲俣)
 →インターネットやtwitterは誰もマーケティングしていない(仲俣)
・「都会」と「郊外」は選択の対象であって対立させても意味が無い(仲俣)
 →文化や消費の水準は、選択が可能なくらいレベルが上がっている(仲俣)
 →一度も都市にでなくても文化的な生活ができてしまう?(仲俣)
・コストの高さ故に成り立ってきた「文化」が、商品化される状況(charlie)
 →初音ミクで曲を作るにはソフトを買わなければいけない(charlie) 
 →消費を求められる都会を離れ、地方で創造を求める若者(仲俣)
・週休二日になって初めて出来るようになった事(仲俣)
 →一日の休みでは疲れを取るので精一杯だった(仲俣)

参考資料&選曲↓

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