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「文化系トークラジオ Life のやり方」


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2012年10月 アーカイブ

2012年10月 1日

2012年09月23日Part6「アンチエイジング社会のゆくえ」

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   佐藤雄駿さん(NON'SHEEP)      常見陽平さん


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○「どうせ死ぬ」という感覚
・社会全体がエイジングできない状況にある(charlie)
→その中で、個人としてどう成熟していくか?(charlie)
・どうせ死ぬじゃん、という感覚...何をしていても常に徒労感(佐藤)
→どうせ死ぬにしても50年ある、どうしよう(速水)
・世の中決まってるし、どうせ死ぬし、という世代(charlie)
→古市憲寿、RADWIMPS、浅井リョウあたりの感覚(charlie)

○出産、家族とエイジング
・女性にとっての母親役割(水無田)
→年相応というより母親相応...子供がいない顔ができない(水無田)
・育てるということにかかる物理的体力(柳瀬)
・平均余命、老後が伸びたということとアンチエイジング(柳瀬)
→かつての老後は5年ほどしかなかった(柳瀬)
・晩婚化、晩産化とアンチエイジング(水無田)
・子供ができると人は変わるという前提が崩れる?(charlie)
・戦後にあった家族の形が立ち行かなくなっている(charlie)
・子供が生まれたら自分の価値観も変わるのではという期待(佐藤)
・人間関係から生まれるモチベーション(佐藤)

○これからのエイジング
・チャーリーはどういう年の取り方をしたい?(斎藤)
 →今まで通用していた「こうすべき」が通用しなくなる時代(charlie)
 →自分の40代、50代を開拓したい(charlie)
・今、明日、明後日どうやって飯を食い続けるか、食わせるか(柳瀬)
 →ロールモデルが存在しない(斎藤)
・強くなるか楽しむかしかない...ライフワークとライスワーク(常見)
 →今こそライスワークにこだわるべき(常見)
・作る、食べるということの重要さ(charlie)
・加齢すること、年をとることについて考えたかった(charlie)
 
             text by Life助手;今野夏希


○Life関連アーカイヴ  

・2010/09/26「新・家族の条件」(宇野常寛、古市憲寿ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/20100926/

・2011/10/23「僕たちは日本を変えることができない。」
 (國分功一郎、古市憲寿、今村亮ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/20111023/


参考資料&選曲↓
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BGM↓

●Nice & Smooth "Old To The New"

●The Holy Modal Rounders "Same Old Man"

●Rumer "The Same Old Tears On A New Background"

●eufonius "メグメル 〜frequency⇒e Ver. 〜"(めろんさん選曲)

●透明雑誌 "Young Heart Guitar (EP version)"

●スーパーカー "AOHARU YOUTH


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2012年10月 2日

2012年09月23日Part7(外伝1)「アンチエイジング社会のゆくえ」

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   チャーリー(鈴木謙介)       矢野利裕さん



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○年を取ったオタクたち
・話が派生していくって良いですね(charlie)
 →感想戦も含めてね(斎藤)
・業界の頭打ちな人材状況(リスナー)
・オタクの高齢化問題(charlie)
・岡田斗司夫曰く...「オタクは新しい形の大人」(海猫沢)
・コンテンツを旺盛に消費した時代(charlie)
 →そこで固定されたオタクの未成熟なイメージ(charlie)
・親子消費を進めるような商品作り(柳瀬)
 →子供をターゲットにした結果、その他の層も乗ってくる(charlie)
・大人がアニメ等を楽しむのは精神的アンチエイジング(リスナー)
 →躊躇なく楽しんでるのか?(charlie)
 →俺は躊躇ないね(海猫沢)
・Halo Combat Evolvedをプレイしたら子持ちが多かった(水無田)

○オタクの世代間ギャップ
・「ヤバい」のニュアンスの違い(矢野)
 →アンコントローラブルな死角から老いを感じた時の衝撃(矢野)
・渋谷陽一がアンチエイジングしているとは思えない(リスナー)
・若い奴と受け取り方が違うなと感じることはある?(charlie)
 →同じ作品について語っていても微妙に話が合わない(海猫沢)
・下の見方と上の見方は微妙に違う(charlie)
 →オンラインのコミュニケーションを主体にした見方(charlie)
・「桐島、部活やめるってよ」映画化問題(charlie)
 →原作小説よりも3,40代目線の演出に変えられた(charlie)
 
             text by Life助手;今野夏希


○Life関連アーカイヴ  

・2009/07/12「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」(稲葉振一郎ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/20090712/

・2007/02/25 「大人になるということ」
 http://www.tbsradio.jp/life/20070225/



参考資料↓
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2012年10月 3日

2012年09月23日Part8(外伝2)「アンチエイジング社会のゆくえ」

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                            久保田D結婚おめでとー

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                            中継担当はUstTodayチーム


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○デビュー・引退・再デビュー問題
・アンチ老人、アンチ年長者としてのアンチエイジング(リスナー)
・「13歳では遅すぎる」チャイドル(charlie)
・島田荘次のシニア向け新人賞(海猫沢)
・文学賞の投稿に定年退職後の人の投稿が増えている(速水)
・若者が読む小説というのが想定できない(矢野)
 →ラノベ?(速水)
 →書き手は30前後の人が中心(charlie)
・蜷川幸雄がシルバー劇団を作った(斉藤)
・音楽について言うと再結成ブーム(常見)
 →ユニコーン、プリプリ、SHO-YA、デッドエンド...(常見)
・X JAPANのフィーバーぶり(常見)
・みんなが送り手になりたがるモデル(charlie)
・金払ってでも神ボカロPになりたい人たちのマーケット(charlie)
・再結成等々はどう評価すればいい?(矢野)
 →若くしてデビューして成熟という一直線が変わる(charlie)
 →始まりも終わりも自分で決めるようになる(常見)
・大人になってから大学に行くという選択肢(斉藤)
・大学院を出たら箔が付くのではという希望難民ご一行様(常見)

○社会学的、哲学的「老いと自己」の考察
・ギデンズと再帰性...reflexivityの問題(charlie)
・ハイデガーが問い続けた"存在"について(水無田)
・結局は人との関係の中で自分を受け入れなければ...(charlie)
・無条件に信じさせてもらえそうなものに帰依する傾向(charlie)
 →その根拠になりそうなものは少ない(charlie)
・盆踊りに土地と先祖とセックスがついてくる(水無田)
・自分のあり方を自分で決めることの難しさ(charlie)
・どうして女性が産み時を逃すのか、卵子の老化問題(水無田)
・社会的な自己と自然の自己との問題(水無田)
・今、僕らの目の前にある葛藤は何なのか(charlie)
 
             text by Life助手;今野夏希


○Life関連アーカイヴ  

・2008/04/27「表現する人・したい人」(宇多丸ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/cat189/

・2009/07/26「バンドやろうぜ」
 http://www.tbsradio.jp/life/20090726/

・2012/07/22「動員と革命~10万人で何をしようか」
(國分功一郎、開沼博、水無田気流、井上明人ほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/2012072210/



参考資料↓
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2012年10月 6日

2012年09月23日(放送後記動画)「アンチエイジング社会のゆくえ」

放送後記の出演:鈴木謙介、佐藤雄駿(NON'SHEEP)、海猫沢めろん(作家)、
常見陽平(作家・大学講師)、水無田気流(社会学者)
撮影/編集:UstToday

亜​紀​書​房​「​A​k​i​ ​M​a​g​a​g​i​n​e​」水​無​田​気​流​ ​ ​「​か​ら​だ​」​と​「​か​た​ち​」
 http://www.akishobo.com/blog/minashita/

むさしさかいこども未来の詩ワークショップ
 幼児部門(定員20名) 11/3(土)14:00〜15:30 @武蔵野プレイス
 小学生部門 (定員20名)11/4(日)14:00〜15:30 @武蔵野プレイス
 ワークショップ講師:水無田気流&蜂飼耳

 お問い合わせ先 
 武蔵境活性化委員会事務局 こどもの詩ワークショップ係
 電話0422-31-8825  メール info@musasisakai.jp
 h​t​t​p​:​/​/​m​u​s​a​s​i​s​a​k​a​i​.​j​p​/​p​r​o​j​e​c​t​.​h​t​m​l (後日更新)

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2012年10月 9日

2012年09月23日「アンチエイジング社会のゆくえ」未読メール特集1

ルリオ 男性 会社員 33歳 新宿区

実はここ最近、街を走っている車を見てアンチエイジングを
感じてしまいます。

どういうことかというと、比較的車の買い替えサイクルが早いと
される東京都内においても、車齢が10年前後の車を、ごく普通
に街で見かけるようになりました。そしてそれらの車はとても
10年落ちには見えず、詳しくなければ、まだ十分に現行車に
見える程綺麗な物もあります。21世紀になって製造された車に
とっては、中古査定で車の価値が無くなるとされている、
「10年10万キロ」は、単なる通過点に過ぎないのではないか
と思えてきます。

そして私自身も、小さな子供がいる為、車齢が9年目に突入した
中古車を所有しておりますが、車に対して古臭い印象を感じる
部分を、お小遣いとDIYを駆使して少しずつカスタムし続けた結果、
車の印象は購入時より大分フレッシュな印象になりました。

ちなみに派手なカスタムではないので妻の評価も上々です。

ただし、こうしたバージョンアップを楽しんだ個所は、外装や
機能(装備)に関わる部分のみであり、10万キロを走る為に必要な、
肝心のエンジンに関しては予算の関係で最低限のメンテナンスしか
出来ていません。

その為、例えばサスペンションの軋みや、加速の鈍り、ギアの
操作性など、購入時と比べて劣化を感じる個所が多々ありますが、
これらを購入時と同じまでに回復するには、もっと根本的な部分に
手を入れる必要が出てきます。

しかもその作業はたいていとても費用のかかる作業なので、
私の場合は致命的な故障が起きないよう、今となっては希少な
マニュアル車であるこの車をこの先も乗り続ける為に、必要な
個所に、適正に費用を投下していきたいと考えております。


以上の事から、9年落ちの私の車は、人間に例えると、
見た目は若いけど中身は確実に加齢を重ねているアラフォー
といったところでしょうか。

人間の場合も、外見を若く見せることは比較的簡単ですが、
心肺機能や関節の柔軟性、スタミナ、頭髪の問題等、身体的な
部分をアンチエイジすることはとても難しい事だと思います。

身体的な老いが止められないから、外見や趣味や嗜好を
バージョンアップして、自らの加齢に抵抗しているのだとしたら
、「現代の老い」とは、そのバージョンアップを諦める事で進行
してしまう病のように感じてしまいます。

バージョンアップ=自己啓発と仮定してみると、全ては
マインドセット次第ということになり、老いるのは努力をしない
からということになってしまいます。

村上春樹がねじまき鳥クロニクルで、カツラに対する考察を
する場面がありました。禿げる事が人生の終末のようなものを
連想させ、人生が擦り切れつつあるように感じさせるからこそ、
人は高い費用をかけてカツラを着用するのだと表現しています。

個人的には、喪失感に苛まれ、そこから逃げ出したいと思い
行動をする事は悪い事とは思わないのですが、いつかどこかの
時点で、喪失感を受け止め、バージョンアップを止める覚悟を
しないと、年々倍増していく喪失感に抗い続けるコストの方が
高くなるような気がしています。

そういった「失ってしまったもの」に対する向き合い方が、
いわゆる年の取り方の差に繋がっているのだとしたら、かつて
「敗北を抱きしめる」という名言を仰っていた黒幕氏が、現在まで
どのような年齢の重ね方をされてきたのかがとても気になります。


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放浪文化系女子 高崎市

私が偏差値がそんなに高くない学校に勤務していたとき見た光景。
3者面談に来た生徒のお母さんのファッションがあまりにティーン
エイジャーちっくで、生徒と双子みたいに見えるよう頑張っていて
客観的にみる側としては少し面白かったです。

先程、教員は年長に見えたほうが良いという話題がありましたが、
私の場合も先輩から「教員の実年齢が生徒の親の年齢よりも
上になった時、ベテラン教員らしい威厳ある雰囲気をだせないと
親から不信感をもたれるよ。子育ての苦労を知らないアラフォー
独身女性教員は特にそう。」と聞き、恐れおののいた覚えが
あります。皆さんはどう思いますか?


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51歳、独身、会社員

ミック・ジャガーが50歳になった頃、50歳のロッカーという事
でニュースになりました。自分は、そんな風に年をとれるのだろうか
と思っていたら、そのままの気持ちで、50歳を迎えてしまいました。
高度経済成長以降に10代だった世代には、そんな人が多いの
ではないでしょうか?そもそも、サザエさんのような家族の風景が
存在していた期間の方が短いように思います。

仕事ばかりしていた40代でしたが、半ばからしばしば老いを
実感する瞬間に襲われます。まるで、『ハウルの動く城』です。
しかし、問題なのは、魔法をかけられて老人になっているのではなく、
本当に加齢しているという事です。

現実の自分に愕然とし、鬱になった時期もありましたが、
やはり、自分らしくという所で気持ちは落ち着きました。
自己啓発っぽいですが、ロールモデルを発見することで、
目指すスタンスや、ライフスタイルが見えてきたように思います。

心の柔軟性は、失わないよう。
無理はせず、新しい知識や情報を、楽しんでおります。
(論語みたいですが...)

今回のテーマは、
この5年ほど、自分で悩んで、自分なりの答えを発見してきた
問題です。いつも以上に楽しみに致しております。

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2012年10月10日

2012年09月23日「アンチエイジング社会のゆくえ」未読メール特集2

ねじまきゼット 30歳 長野県上田市 福祉職 男

最近、ぼくの親父は60歳にして再就職が決まり、10年以上の
ニート生活から脱出しました。50歳でリストラにあい、ヘルパーや
福祉有償運送などの有償ボランティアぐらいしか働く仕事がなかった
親父の就職に、「おめでとう」と「無茶しやがって」という気持ちが
半々ぐらいでした。

ですが、話を聴くとその会社は地元にちょっとある怪しい企業で、
初日から新任者には普通任せないだろう仕事などが振られている様子...
それも、ちょっと引くぐらいの...

親父のリストラの後、ぼくは大学を辞め大学の通信講座で大卒と
なりましたが、親父のことは全く恨んだり責める気持ちはありません
でした。むしろリストラされるまで合わない仕事にイライラしていた
親父の姿を見ていたぼくからすると、自宅の前にある田んぼと畑で家で
食べる分の米や野菜をつくっている穏やかで丸くなった親父の
「少し早い隠居」にぼくは密かに喜んでいたりもしました。
母はぼくに色々と愚痴てはいましたが。。。(汗

老いを否定や拒否するまでもなく、仕方なしに「老いてる暇なんてない」
と言うかのように自ら「仕事」というレールの上に乗って行く親父。
それは親父だけがそういうことではないようです。
予告編でも話に上がっていましたが、コンビニ行けば父母と同年代の店員が
朝早くからレジを打ち、高速道路のサービスエリア内のフードパークでは
やはり同年代のおじさん・おばさんが若いバイトに混じって声を上げて
食券番号を読み上げています。人それぞれの理由があって60歳を過ぎても
働いているのだとは思いますが、もう少し緩やかに、自分の為に、無理する
ことなく歳を取れないのでしょうか?

もうひとつ、歳をとったその時のイメージを親父はどう捉えていたんだろう?
とも思いました。親父が60歳の誕生日を家族で祝った際に、プレゼントした
赤いパジャマ羽織りながら「年取っちまったなぁ」と呟いていたのが印象的
でした。もしかしたら、「働く」ことが「アンチ」エイジングとなっている
のかもしれません。だとしたら「エイジング」とは、「働けない」こと
なんでしょうか?逆に働けなかったり、働く機会がない人たちにとって、
老後や老いる、加齢ということはかなりネガティブなことになっていないのか
と思うのが、「アンチエイジング社会」化する現在にぼくが思うことです。

家の経済的な理由だとはいえ、充実したプチ隠居生活から再び「働く」ことを
選んだ父は「老後」をどう考えていたんだろう。そして、ぼく自身はこれから
自分がゆっくりと迎えるそのことをどう考えていけば良いのでしょうか。


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鶴賀太郎 39歳、グアム在住

先日、阪神の金本選手が引退を表明をされた直後のTBSラジオの
「たまむすび」でビビる大木さんが「阪神の若手は金本選手の引退を
バンザイと思わなければならない。でも結局レギュラーを奪えないまま
辞められた」というようなことを話しているのを聞き、ひどく得心して
しまいました。

確かに金本選手の努力、業績たるや賞賛に値します。
でも若手が44歳のおっさんからレギュラーを奪うことができなかった
というのもまた事実です。彼らはレギュラーになれないことを
「金本さんがいるから」ということを言い訳にしていなかったか、
ポジションを奪うために金本さん以上の努力をしていたのかということ
を問うてみる必要があるのではないでしょうか。

このことは一般社会でも一緒です。確かにアンチエイジングが進み、
信じられないくらい元気なおっさんもたくさんいます。
そのためなかなか機会が与えられず、結果が出せずにもやもやしている
若い人もいるのではないかと思います。

また就職氷河期のためいい会社に就職できないと嘆く人も多いと思います。

でもあと数年もすれば団塊の世代が次々とリタイアし、日本は確実に
人材不足になります。若い世代に必ずチャンスがまわってきます。
その時のために是非普段から牙を研いでおいて欲しいと思います。

若い頃は、すぐにチャンスが欲しく、すぐに結果を出したいと思いがちです。
でもチャンスをものにするのが数年遅れようが大した問題ではありません。
それよりもチャンスというのはいつも突然やってきます。その時にちゃんと
準備ができていないとそれはあっという間に通り過ぎてしまいます。そして
若い世代がそういう機会をきちんとものにできないのは、彼らにとってだけ
でなく社会にとっても大きな損失です。

人口が減少傾向にある日本では若手に自己研磨が必要なのと同時に、
組織も常に若手を登用できる体制を築き上げないとダメでしょう。
さもなくば気づいたらあっというまに老け込んだ組織になってしまうかも
知れません。

そういう意味で隙あらばレギュラーの寝首をかかんとするくらいに
前のめりな塚越健司さんや小林昌平さんのような人をどんどん登用している
Lifeは大変よろしいのではないかと思うのです。はい。


=====

鹿児島市のリッチー

鹿児島県大隅半島の地域病院で看護師として働きながら、
鹿児島大学で地域看護学を研究する者です。
ほぼ毎回LIFEをポッドキャストで拝聴しています。

こちら大隅地域では高齢化率ざっと40%、日本の近未来が一部は現実化
しています。僻地特有の自動車社会で、緑内障や白内障の手術を受ける
老人が多くいます。交通事故も非常に多い地域です。

今回のテーマ「アンチエイジング社会のゆくえ~そして誰も老いなくなった」
を見て興味を持ち、さっそく予告編を拝聴しました。その上で、今回のテーマ
にある「誰も老いなくなった」に素朴な疑問を感じました。

医療現場の立場で言うと、「誰も老いなくなった」の意味は
「老いが20年くらい先延ばしされ、時限爆弾のように一気に顕在化するように
なった」ということだと思います。以前より20年くらい先延ばしされた老いは、
従来の一般的なイメージに比べて、はるかに重度かつ劇的です。
昔、多くの人が50~60歳代で死を迎えた頃に比べて、近ごろ70~90歳代で
老いる人は、既に複数の身体疾患を抱え、認知症を合併する人も激増しています。
このため従来の医療や介護の制度の枠組みでは支え切れない場合が増え、
現場や家族を疲れさせています。

ざっくりした言い方ですが、人は死ぬにも体力が必要です。
その体力を残らず自分が生きるためだけに使い、それ相応の根回しを
しなかったために、悲惨な末期を迎える人が激増していると強く感じます。

ほとんどの人はピンピンコロリでは死にません。確か救急車の出動理由から
の推計では突然死の確率は3%くらいだったと思います。

長い間老いない人ほど、最後には意識障害や認知症を抱えて全介助を受けて
生きる可能性も高まるので、自分の死ぬイメージくらいは、判断能力がある
うちにつけておく必要があると思います。
「老いなくなった」社会は「いったん老い始めれば坂道」の社会でもあると
考えて、できれば各自でリビング・ウイル、エンディング・ノートの類まで
用意しておいてくれたら、最後を看取る人にとっても、不安なく十分なケア
をしてあげられる可能性が高まります。

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2012年10月13日

2012年09月23日「アンチエイジング社会のゆくえ」未読メール特集3

DPRJ

年相応の成長ということを考えると、
自分が未だに「中学35年生」みたいな気分でいることに驚きます。

僕らは精神年齢が成長しない世代なのでしょうか。
なるほど確かに「いい年してゲームなんか」と嗤われました。
しかし少し上の世代は、「いい年して漫画なんか」と嗤われたはず。
もしかしたらもっともっと上の世代も、「いい年して...」と
指さされた覚えがあるのではないか。
そんな風に思うんです。

だとすれば、僕らが特殊な世代なのではなく、
人はみな精神年齢が停滞してしまう生き物なのかもしれません。

そして社会年齢(例えば肉体年齢に応じた社会での役割の変化を示すもの)
を重ねるに従い、精神年齢の停滞を他人の目から隠す術を覚えていくだけ
だとしたら。

それが「老成」や「成熟」であるのなら、僕はそれを求めません。
そんな成熟は拒否し、成熟できないと悲観するのはやめる、
という選択肢は、さほど悪くないことのように思えます


=====

はちごろう 練馬区・38歳・自営業

僕が最近「アンチエイジングだなぁ」と感じるのは女性の洋服です。
クリーニング師という職業柄、女性の洋服を扱うことが日常茶飯事
なのですが、ここ10年で婦人物のスーツを扱うことが目に見えて
減りました。近年、特に夏場になるとクールビズなどの普及により
男女問わず、職場でカジュアルウェアを着用する機会が社会的に
増えたわけですが、フォーマルウェアを着る機会が減るということは、
社会の中で「フォーマル」を要求される場面や機会が急速に失われている、
もっといえば「機能的だ」「楽だ」ということを優先するあまり、
そうした「大人の空間、大人の立ち居振る舞い」が排除されている
ように感じます。

さらにユニクロや、しまむらなどのファストファッションの普及も
手伝って、女性の普段着のデザインも、特に若い世代はあまり
変わらなくなってきたように感じます。
職業柄、つい癖で道行く人の服装をチェックすることが多いのですが、
住宅地で、身長150cmぐらいの、普段着姿の女性二人組の後ろ姿を
見かけたとき、「果たしてこの二人は親子なのか?それとも同級生なのか?」
と首をかしげることが多くなりました。
女性の普段着に関していえば、服装だけでは10代なのか30代なのか
区別がつかなくなってしまったように感じますね。


======

速水健朗マジイケル☆ 28歳 ゲイ 東京在住

僕の身を置くゲイ社会でもアンチエイジングは不可逆的な傾向として
優勢となっていると思われます
基礎的なスキンケア(洗顔後の化粧水、保湿)は20代以上の過半数の
ゲイにとっては当然。ジム、ジョギング、ヘルシーな食生活も基本。

ストレート男性に比べて圧倒的に見た目でがモノを言うゲイコミュ二ティ
において、健康で溌剌とした見た目を維持・向上させるための努力にお金
と時間、あらゆるリソースが投入されています。

知り合いの中に28歳にしてプラセンタを使用しはじめた人もいます。結構
安価で輸入できるそうで、そうなってくると「そろそろ自分も。。。」となって
くるのが人情。。。(注;プラセンタとは胎盤から抽出された細胞分裂促進因子
を主に含む美容エキスのことです。飲むタイプもあるようですが、知り合いが
使っていたのは注射するタイプのもの。placentaとは胎盤の意)

これらの背景としてはやはり、①見た目がモノを言うコミュニティだという点。
②アンチエイジングに対する可処分所得・時間が結婚・子育てをする予定の無い
ゲイはストレート男性に比べ多くとれるという条件も整っている点などがある
からでしょうか。。(①についての説明を少し、一般的なストレート男性の友人・
恋愛対象の異性との出会いの場は、職場・サークルなどの場が多いと思われます
が一方、我々ゲイの出会いはゲイバー・出会い系のネット経由が多く、その人の
人柄性格等、何度も会わないとわからない部分ではなく、見た目等わかりやすい
部分で相手を判断しがちが傾向が一般的に非常に強いのです)

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2012年09月23日「アンチエイジング社会のゆくえ」感想戦

・海猫沢めろん.com
 Life感想戦「アンチエイジング社会のゆくえ」
 http://uminekozawa.com/2012/09/life201209/

・西森路代「雑誌の記録」
 美魔女はグループは違うけど心の友だよ!
 http://d.hatena.ne.jp/mijiyooon/20120927/1348698649

・水無田気流ブログ Being-in-the-WIREDWORLD
 感想とお知らせと
 http://d.hatena.ne.jp/minashita/20121008

・reponの日記 ないわ~ 404 NotFound(暫定)
 オタクと大人 
 http://d.hatena.ne.jp/repon/20121002/p3
  

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2012年10月22日

2012年10月28日Part0(予告編)「うれしはずかし文化的初体験」

ustream_life201210.jpg

今月のLifeは

「うれしはずかし文化的初体験」

2012年10月28日(日) 深夜25:00~28:00 (=月曜1:00~)



※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

出演:速水健朗、斎藤哲也、佐々木敦、さやわか、大串尚代
海猫沢めろん、塚越健司、常見陽平、西森路代ほか

予告編の出演:速水健朗、斎藤哲也、矢野利裕、ディレクター久保田聡平、
リスナー永江さん、寺澤さやか、長谷川裕P(黒幕)

Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf
(オフエア時はスライドショーを表示しています)

※インターネットでラジオを聴くラジコではラジオをお持ちでない方も
パソコンで音楽も含めて放送と同じものが聴けます(エリア内のみ)。
スマホの方はラジコアプリをご利用ください。

======

速水健朗です。

今月のLifeは、久々に"文化"寄りのテーマで行きたいと思います。

さて、僕はいま38歳ですが、僕よりも大体10歳くらい上の世代の人に、
『ビックリハウス』に影響を受けたんだよねという話を聞くことがあります。
『ビックリハウス』は、萩原朔美さんが編集長で、糸井重里さんが
『ヘンタイよいこ新聞』の連載をしていた雑誌で、中身は読者投稿が中心。
まだ一般人だった大槻ケンヂさんが投稿していたなんていう、とおりいっぺん
の知識は持っていますが、どうおもしろかったのかは、正直ピンと来ません。

こういうものは、同時代に摂取しないとわからない空気的なものなんだと
思います。そんなに部数が出ていたわけではないけれど、影響を受けた人たち
がその後メディアをつくる側に回り、それを語り始めたということなんでしょう。

僕の時代にそんなメディアがあるかというと、これは予告編のポッドキャストで
話したように、やっぱりありました。元切込隊長の山本一郎氏やライターの
九龍ジョーさんら同世代には、元『ログイン』読者というだけで話が通じる
ところがあったり、電気グルーヴのオールナイトニッポンを聞いてたという
同世代が多かったり。これがあと10歳若いアラサー世代なると、伊集院光さん
や爆笑問題のラジオがそういう存在だったという話を予告編の中でもしました。

おそらく、その世代に特別な影響を与えたメディアや番組(または作品や作家)
はいつの時代にもあって、当時のその市場規模以上に、次世代に影響を与え
続けてきているんだと思います。また、それは他の世代からは見えない、
理解されにくいものだったりするんです。きっと。

というわけで、今月のLifeのタイトルは「うれしはずかし文化的初体験」。

リスナーの皆さまからは
いまの自分を形作るきっかけとなった文化的な体験を教えてください
というテーマでメールを募集します。皆さんがいまの自分になるうえで決定的な
影響を受けた本、漫画、雑誌、テレビ・ラジオ番組、アニメ、音楽、ゲーム、
映画、人物との出会いなどなどについて、ぜひ教えてください。

このテーマで、僕が知りたいのは、みなさんにとっての、『ビックリハウス』や
『ログイン』的なものは何なのかということです。それを集めていくうちに、
世代的な共有、または断絶などが見えてくればおもしろくなるでしょう。

さらに、掘り下げられればいいなと思っているのは、そういう存在のメディアや
作品が、どういう機能を持ち、なぜそういう存在になり得たのかについてです。
さらには、自分たちがいま、そういうメディアや作品をつくることができるのか
についても考えてみたいですね。

というわけでメールお待ちしています。10月28日(日)深夜1時にお会いしましょう。

life@tbs.co.jp

メールはぜひお早めに(できれば前日までに)よろしくお願いします!
年齢や職業、お住まいの地域などもお書き添えください。

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2012年10月31日

2012年10月28日Part1「うれしはずかし文化的初体験」

撮影:会田邦秋
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       斎藤哲也さん             速水健朗さん              
 

※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

○みんなの文化的初体験
・文化的には奥手、予備校デビュー(斉藤)
・ラジオっ子的原点はアメリカングラフィティ、ハワイアンドリーム(速水)
・アメリカを意識したきっかけは少女漫画とハリウッド映画(大串)
・ビックリハウスとか好きでした(さやわか)
・僕はニューウェイブかぶれかぶれ(さやわか)
・アイドル大好きなんですよ...アイドル初体験はモー娘。(塚越)
・その時代ごとのムーブメントには毎回騙されてた(海猫沢)
 →その中でもメインじゃないジャンルに引っかかる(海猫沢)
・馳星周の『不夜城』から、気付けばサブカルへ(リスナー)
・高校2年生、1998年に参加したフジロックが文化的初体験(リスナー)
 →大人の世界に入ったうれしはずかし感(速水)
・一見普通の小説の中にある暴力や性との出会い(斉藤)
 →立花隆の『宇宙からの帰還』でソロ活動...(斉藤)
・僕の場合は西村寿行...一見普通のミステリと思いきや(速水)
 →偶発的な、事故のような出会い(さやわか)

○Yaoiの祭典初体験
・サンフランシスコでのヤオイコンに行ってきました(大串)
 →アニメ上映、コスプレ、日本らしく書かれた同人誌...(大串)
 →ノベルゲームとかも日本らしくなりますよね(さやわか)
 →かたわ少女とかですね(海猫沢)
・日本ではやおいってあんまり言わなくなりましたね(佐々木)
 →やおいは二次創作、BLはオリジナルが中心(大串)

            text by Life助手;今野夏希

○参考URL

・Yaoi-Con
 http://www.yaoicon.com/


○Life関連アーカイヴ  

・2009/01/25「未知との遭遇」
(佐々木敦、さやわか、吉田アミほか)
 http://www.tbsradio.jp/life/2009125/

・2007/08/26 「ひと夏の思い出」
 http://www.tbsradio.jp/life/20070826/


参考資料&選曲↓
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789

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このパートでかけた曲

●山下達郎 "アマポーラ"(速水さん選曲)

●Frank Zappa "Vally Girl"(佐々木さん選曲)


BGM↓
●The Jam "Absolute Beginners"

●NRBQ "First Sounds"

●Spencer Doran "First of All"

●XTC "Love At First Sight"

●Chet Baker "Happy Little Sunbeam"

●The Beatles "I'm Happy Just To Dance With You"



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