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2016年7月 アーカイブ

2016年7月 1日

2016年06月26日Part1「有名税とのつきあい方」

撮影:ササキミチヨ
20160626charlie2.jpg 20160626tsuda3.jpg
       charlie(鈴木謙介)          津田大介さん


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◯charlieのOPトーク
・オープンキャンパスなどの大学宣伝が始まる時期(charlie)
 →スキルをもつ学生が広告塔に(charlie)
 →学生は表に出て目立つことを折り込み済みで出演(charlie)
・人を前にだして宣伝していくことのリスク(charlie)
・今年イチオシのインディーズバンド、PELICAN FANCLUB(charlie)

◯「有名」であることの変化
・昔は有名になるチャネルが限られ、インパクトも大きかった(charlie)
 →内輪でのプチ有名人、知られている人の間ではインパクトある人(charlie)
 →量と質が一体だった時代とは違う、有名になる方法(charlie)
・赤裸々なことをSNSで発信する素人、ガードする有名人(charlie)
・誰もが広報の顔に、有名になるきっかけがある今(charlie)
・有名税の規模縮小、SNSで情報を出す範囲を自己規制(メール)

◯大事なお知らせ
・TBSラジオPodcastサービスが6/30で終了し、TBSラジオクラウドへ(charlie)
 →Lifeも今回の放送からTBSラジオクラウドに移行します(charlie)

◯パーソナリティそれぞれの「有名税
・ライターは本来裏方の仕事(速水)
 →有名性をコントロールし、有名性維持のための炎上・露出(速水)
・新作は男同士の恋愛を描いた恋愛小説(海猫沢)
・「名実ともに」作家はメディアに出たがらないはずだが...(海猫沢)
 →文筆系トークバラエティー番組に出演(海猫沢)
・熊本でLifeリスナーに声をかけられる(海猫沢)
・新刊が2冊、加筆修正した『情報の呼吸法』(津田)
・古市さんの有名税タックスヘイブン化状態(津田)
・1回有名税を払うと後戻りできない(津田)
・インターネットをやるか、やらないか(津田)
・有名になる快楽、ちやほやされた実感が減っていく感覚(charlie)
・番宣も主演もできる、話せる芸能人の需要(西森)
・炎上は説明不足が起こす(西森)
 →炎上は説明しなくても起こる(津田)
・名実の実は「実績、実力」のこと(大澤)
・活字メディア時代とテレビの時代で「実績」の扱いが変化(大澤)
 →テレビの中に回収されると「実績」を残したとしてもリセット(大澤)
 →自分の専門は関係なく、いかにコメントを残せたか(大澤)
・斎藤哲也さん、矢野利裕さん、倉本さおりさん、宮崎智之さんも登場
・有名税、悪名高い人、といえばこの曲(西森)

             text by Life助手;新井亜主美


○参考URL

西森路代の人気研究所
「絶妙なアウェイ感がいい!?大泉洋が引っ張りだこのワケ」
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20150527/206722/

「文筆系トークバラエティ~ご本、出しときますね?」
http://www.bs-j.co.jp/gohon/


○Life関連アーカイヴ  

2015/08/30「ブロック化する社会をどう生きるか」 アーカイブ
http://www.tbsradio.jp/life/20150830/index.html

2012/06/24「ソーシャル時代の"世間"考」
(國分功一郎、濱野智史、西嶋一泰ほか) アーカイブ
http://www.tbsradio.jp/life/20120624/index.html

参考資料&選曲↓

PELLICAN FUNCLUB "記憶について"(charlie選曲)
The Notorious B.I.G. "Notorious B.I.G."(西森路代さん選曲)


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2016年7月 2日

2016年06月26日Part2「有名税とのつきあい方」

撮影:ササキミチヨ
oosawa&yano.jpg
        大澤聡さん&矢野利裕さん


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◯教職と「有名税」
・有名税とは、敗北(メール)
 →高校教師だったが世間の目が怖い、適応障害になり退職(メール)
 →求められる「世見の理想像」(メール)
・有名税を多く払う学校の先生(メール2)
 →先生が支払う有名税を減税すべき(メール2)
・トイレにいくだけで話を盛って伝える学生(大澤)
・「大学の近くには絶対住まない!」(大澤・charlie)
 →大学から離れた自宅近くにLifeリスナー(大澤)
・教職についている人の地域社会での生きづらさ(charlie)
・教職、昔は聖職、地域でもリスペクトされていた(速水)
 →今は有名税をペイするものがない(速水)
・有名になることとアラ探しが近い(charlie)
 →保護者同士のネットワーク変化(津田)
・先生たちの有名は「この人有名だから言及しよう」ではない(charlie)
 →大学では「教員=フリー素材」扱い(charlie)
 →アラ探しをしたとき、共感を得るためには有名でないと(津田)
・保護者から「聞きましたよラジオ!」と言われる(矢野)
 →YouTuberと勘違いされることも(矢野)
・先生やるときにDJもTwitterも辞めた(矢野)
・炎上と先生の条件(西森)
 →正しくあってほしい、と思う人ほど多く叩く(西森)
・予備校の先生におけるスターシステム(速水)
 →予備校の衛星中継サテライト教室(charlie)
 →先生によって違う教科書(津田)
・全共闘崩れの人達が予備校に流入、破天荒なタイプが多い(大澤)
 →正しさを求められていない、期待値が違う予備校教師(大澤)
・有名になろうとするときのキャラ付け(charlie)
・大学の先生、元はスターシステム(charlie)
 →『ニセ学生マニュアル』(charlie)
・有名税に対するリターンがあった時代(charlie)
・昔の雑誌に載っている有名人の住所(大澤)
・有名性を獲得するとき、どういうことが起こるのか(charlie)

             text by Life助手;新井亜主美


○参考URL


2007/09/23 「先生」 アーカイブ
http://www.tbsradio.jp/life/20070923/index.html

2016/04/24「いま"大学のコストパフォーマンス"を考える」 アーカイブ
http://www.tbsradio.jp/life/20160424/index.html

参考資料&選曲↓

Malcom McLaren "World's Famous"(矢野利裕さん選曲)


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2016年7月 3日

2016年06月26日Part3「有名税とのつきあい方」

撮影:会田邦秋
P6270018.JPG
         海猫沢めろん先生


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◯アカウントの使い分け
・オーディション書類に偽名を使って応募してきた訳ありの女の子(メール)
・キッズユーチューバーのリスク(メール2)
・親がプロデュースをした商品紹介動画(charlie)
 →自分の身の回りを撮影した「私の机紹介動画」(charlie)
・ゲーマーなど...大人になったときには想像をこえた職業ができる(海猫沢)
・アメリカ、殺人現場を取材する9歳少女ジャーナリスト(速水)
・ジャーナリスト、取捨選択判断、政治的判断がでてくる危うさ(速水)
・ドローン少年、15歳のジャーナリスト(速水)
 →自分の切り口で消化していくのを否定出来ない(速水)
・ドローン少年には周りにいる大人が倫理を教える必要性(津田)
・どういう意図があるのかが大事(charlie)
 →ジャーナリストの使命感、同じレベルで9歳や15歳が取材する(charlie)
・大人がやるべきことは、きっかけの回路を閉じないこと(津田)
・子供時代のYouTube動画が残り、後々見られる可能性(速水)
 →カップル共同アカウント(charlie)
・TwitterのSNS疲れというけれど、意外と辞めてないのでは?(メール)
 →「擬似的な自己」、見せかけの閉鎖空間に起こる炎上(メール)
・SNSで作ったキャラクターからおりられない問題(charlie)
 →有名性が獲得されていく快楽と表裏一体(charlie)
 →加速・固定化させる要素、フォロワー数、fav(いいね)やRTの数(津田)
・SNSの活動によって就活に影響が出る「有名税」(津田)
・Twitterをやらない有名人の増加(charlie)
・昔なら匿名/実名論があり、匿名性が強かった(津田)
 →実名のメリットを享受できたのは2012年頃まで(津田)
・アカウント一貫性の重要性(charlie)
・アカウント一貫性があって匿名、Twitterだけの有名人(津田)
 →実社会に影響を与えない、タックスヘイブン状態(津田)
・アカウントの使い分け(メール)
・Facebookは「自分に関する情報をオープンにする」(charlie)
 →宮台氏曰く「人は色んなペルソナ(アカウント)を使い分けて生きている」(charlie)
・アメリカにおけるテレビと学生運動(charlie)
 →テレビから出される理想家族像を真面目に受け取ったがゆえの失望(charlie)
・メディアにでるキャラは分人的だから一貫性がある(charlie)
 →一貫性のみを見ると裏の顔が見えない(charlie)
・候文、言文一致文を、場面ごとに分けて使った人(大澤)
 →田山花袋の「布団」東京では言文一致体、田舎では候文(大澤)
・前近代と近代、個人の自己が確立する以前と以後で比較すべき(大澤)
 →日本だと20世紀以降、西洋は19世紀以降(大澤)
・パトロネージができなくなった19世紀から名声・認知が必要に(大澤)
・第一回フジロックフェスティバルとTHE YELLOW MONKEY(津田)

             text by Life助手;新井亜主美

◯Lifeアーカイブ

2009/11/22 「Twitterはじめました」
http://www.tbsradio.jp/life/20091122_twitter/index.html

2006/12/02 「2ちゃんねるvsミクシィ」~山形浩生さんを迎えて
http://www.tbsradio.jp/life/20061202_2channelmixi/index.html

◯参考URL

「米国に9歳の大物少女記者現る!」
(速水さんが言及していた取材する9歳の女の子の話)
http://blogos.com/article/171042/

「【ドローン少年】はなぜ逮捕されたのかーー警察の苦渋と残された危惧」
http://biz-journal.jp/2015/05/post_10121.html

参考資料&選曲↓

THE YELLOW MONKEY "ROCK STAR"(津田大介さん選曲)

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2016年7月 4日

2016年06月26日Part4「有名税とのつきあい方」

撮影:会田邦秋
20160616 nishimorori.jpg
         西森路代さん


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◯前近代と近代における制作者
・ジクムント・バウマンの著書より(charlie)
 →フーコー曰く、かつての芸術作品制作は生活と切り離されていた(charlie)
 →近代の芸術はパトロン(=勤め先)を得た人間だけが芸術制作できた(charlie)
・「人生というのは芸術作品である(フーコー)」(charlie)
・近代以降のジャーナリズムメディア発達(大澤)
 →ものを作る側にまわる人が日本20世紀以降莫大な増加(大澤)
・ジャーナリズムで名を成してお金を確保できる人(大澤)
 →精神的自立が担保されないのが嫌で別の食い扶持を用意してやる人(大澤)
 →有名税が関わるのは前者(大澤)
・「好きなこと」と「生きていく」のあいだ(charlie)
 →「自分の人生を追求することそのもの」を生きる目的にする必要性(charlie)
・金銭リターン不要な人は「好きなことをしているわたし」でいる(charlie)
・認知資本の問題(大澤)

◯固有性と名乗り、タギング
・「パートナーステータスは明かさない」「永遠はない!」(宮崎)
・自分が公開しなくても他人が関係性を公開する可能性(宮崎)
・カップル共同アカウントが別れた後の「別れました」アカウント(倉本)
・厨二病感満載のメールアドレス(大澤・倉本)
・有名性は固有性=キャラと一体、固有性は名乗りとして登場(charlie)
・旅行先で自分の名前を名乗る、書く文化(大澤)
 →ヒップホップでのタギング(charlie)
・「エスパー清田くん」月まで行って自分の名前書くのか?!(海猫沢)
・承認よりもタギングしている僕ら(charlie)
 →favとリツイートでしか痕跡残せない、タギングによる存在証明(charlie)
・会社員の人たちの名乗りたさ、有名になりたさはないの?(斎藤)
 →悪目立ちすると生きづらい、会社に迷惑かけたら安全はない(西森)
・精神的自立、自我の発露の二律背反に近代のつくり手は苦悩(大澤)
・若手俳優で2つのタイプ、作品に呼ばれるタイプの人(西森)
 →出演することでファンがきてお金を落としてもらえるタイプ(西森)
 →後者のほうが炎上しやすく、清廉さが求められる(西森)
・パトロネージュな世界に戻る現代(大澤)
・現代のパトロネージュはリアクションへの期待(charlie)
・アイドルが一人立ちした時(B to B、Business to Business)(charlie)
・B to Cシステム(Business to Customer)、何として機能?(charlie)
・地下アイドル、メジャーに行きたいのか、地下のままでいきたいのか(大澤)
 →テレビに出る、メジャーにいく、地下のまま、ひとそれぞれ(倉本)
・メジャーの縛りが嫌で戻ってくる地下アイドル(海猫沢)
・パトロネージュ、B to Bのほうが縛り強いのか(charlie)
・B to Bの規制はリスクからのガード(斎藤)
・『波を聞いてくれ』(沙村広明 著)(海猫沢)
・1999年縛りの大澤聡さん選曲、浜崎あゆみは有名税の典型的例(大澤)
             
            text by Life助手;新井亜主美


○参考URL


○Life関連アーカイヴ  

2014/12/28「文化系大忘年会2014」 アーカイブ
(この時の大澤聡さんも1999年選曲で浜崎あゆみをかけていました)
http://www.tbsradio.jp/life/201412282014/index.html

2013/12/29「文化系大忘年会2013」 アーカイブ
(Part3で「大澤聡さんが1999年にこだわる理由」が聞けます)
http://www.tbsradio.jp/life/201312292013/index.html

2015/10/25「なにが君のしあわせ?〜いま、承認問題を蒸し返す」 アーカイブ
http://www.tbsradio.jp/life/20151025/index.html

参考資料&選曲↓


浜崎あゆみ "Boys & Girls"(大澤聡さん選曲)

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2016年7月 5日

2016年06月26日Part5「有名税とのつきあい方」

撮影:会田邦秋(左)&ササキミチヨ(右)
20160626 miyazaki.jpg 20160626saito1.jpg
       宮崎智之さん    斎藤哲也さん


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○有名性と名乗り
・中途半端に有名になると仕事がやりづらくなると言われた(リスナーメール)
・みんながリスクを気にする時代(charlie)
 →名乗りの必要性が生じた現代でどう名乗るか?(charlie)
→ヒップホップ界の名乗りの話(charlie)
・一回「おどけ」を通過してやっと社会に参入できる(矢野)
 →「語る存在より語られる存在になれ」という言葉(矢野)
 →自我と離れたところで語られるものを取り込んでいくZEEBRA(矢野)
→強烈な自我で有名性と自分の言葉と有名性を両立する道もある(矢野)
 →みんながそんなに傍若無人にはなれない(charlie)
・日本の有名性は私小説的(大澤)
 →破天荒な小説を書くために自生活を破壊することが期待される(大澤)
・自分は「海猫沢めろん」だけど本名でやる方が本当は楽(海猫沢)
 →そこは転倒している(海猫沢)
・認知資本を手に入れることが自分の核と一致していると思われる(charlie)
 →浜崎あゆみの路線変更と固有性の獲得(charlie)
 →新宿系として固有性を打ち出した椎名林檎(charlie)
 →固有性が確立しフォロワーが増えると「キャラ変」が難しくなる(charlie)
・大森靖子の「一貫性がない」という一貫性(海猫沢)
 →それを固定するのが名乗り(大澤)
 →バンドとソロで名前を変えるのはリスク分散になるか?(斎藤)
 →自分は一つの名乗りの中で何でもしてしまう(海猫沢)
 →高橋源一郎の「色々やるのが作家なんだよ」という言葉 (海猫沢)

○偉くなくなった有名人
・テレビの基準だけでキャラを規定される「文化人」(charlie)
 →昔ほど文化人でいることにリターンがない(charlie)
 →昔は有名人とは偉いことが前提だった(大澤)
 →テレビでは実よりも名を優先(大澤)
 →偉くなくてもなれる今の有名人はどういう機能を果たすのか?(大澤)

○固有性と名乗り
・自称のような「○○専門家」(charlie)
 →名乗ったもん勝ち(斎藤)
・名乗ったことで仕事が来る(倉本)
 →得意技を「手旗信号」と書いたらオファーが来た話(斎藤)
 →固有性から有名になりうる(charlie)
 →固有性を決めるのは自分であり他人でありシステム(charile)
 →固有性のうまいマネージメントと差異化が必要(charlie)
 →大宅壮一の「一億総評論家時代」という言葉(大澤)
・名乗りのアドバンテージは高まっている(倉本)
 →有名性があだになる芸能人の本(倉本)
・イベント告知 7月31日に紀伊国屋新宿本店 詳細はツイッターで(斎藤)
・一番高い有名税は死ぬこと(海猫沢)
 →不安定さで人気を得たらもう安定できない(海猫沢)

             text by Life助手;千葉彩佳


○参考URL


○Life関連アーカイヴ  

・2012/12/30「文化系大忘年会2012」
http://www.tbsradio.jp/life/201212302012_1/index.html

・2008/04/27「表現する人・したい人」
http://www.tbsradio.jp/life/cat189/index.html

参考資料&選曲↓

Nirvana "Smells Like Teen Spirit"(海猫沢めろんさん選曲)

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2016年7月 6日

2016年06月26日Part6「有名税とのつきあい方」

20160626kuramoto.jpg 20160626charie3.jpg       
       倉本さおりさん           charlie(鈴木謙介)          


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○アピール上手な若者たち
・今は小学校から総合的な学習の時間が導入(リスナー)
 →ディベート・ポスターセッションなどの言語活動の充実 (リスナー)
 →情報発信がもし特殊スキルならみんなに有名税、とはならない (リスナー)
・この数年でみんなのプレゼンが達者に(charlie)
 →「人前で喋るのが初めて」という生徒はまずいない(charlie)
 →壁新聞を作るくらいの活動はみんなやらされてきている(charlie)
 →そういう活動を通して得た固有性をお互い尊重してほしい(charlie)
 
○変わっていく有名税のかたち
・固有性と名乗りはネットと相性がいい(charlie)
 →ハッシュタグでいくらでも属性が付加できる(charlie)
 →ネットで若いころからそういうことをしていく時代(津田)
 →クラウド上に山ほど黒歴史が残る(津田)
・舛添さんは一種の有名税を山ほど払わされた(津田)
 →単なるプライベート暴露にも本人はもう何も言えない(津田)
・昔は一貫性を維持できた(津田)
 →人間も変わるし環境も変わる(津田)
 →有名になればなるほどそのあたりの情報は増えていく(津田)
 →宮崎議員のプリクラ暴露(charlie)
 →彼はもともと退職ブログのオリジネーター(津田)
・最近感じるのはTwitterが大変(津田)
 →ツイートが致命的になるのは実名でやっている人(津田)
 →社会的流動性が高まると何が、でなく誰が、に着目される(大澤)
 →属性を明らかにすることの意味が変わってきている(大澤)
 →自分がやってないことについても炎上する(津田)
 →「なんで○○に触れないんだ!」と炎上(津田)
 →微妙な関わりだとコメントしようもない(津田)
 →名乗ってないものが名乗りの周辺についてきて盛られてしまう(charlie)
・一切ネットをやめるのも一つのやり方(charlie)
 
○有名性から降りることは出来るか
・人は変化するもの(charlie)
 →変化や衰退とネットは相性が悪い(charlie)
 →だんだんキャラを変えるにはどうしたらいいのか?(charlie)
 →Twitterは有名税を払わされるが告知ツールとしてもこの上ない(津田)
・有名になるのは戦略的に出来るが無名になるのは出来ない(大澤)
 →無名ならアカウントを作り直せるが実名だとそうもいかない(津田)
 →休業を挟むなどして少しずつ有名性から降りていく(charlie)
 →まとめサイトレベルになってから有名性から降りられるか(charlie)
 →ネットはハンドルネームでやれよ、というのも寂しい(津田)
 
○ネットと「顔」の今昔
・保育園ブログの問題(津田)
 →匿名ブログで有名性を欲しがる不思議(津田)
 →話題になったことによって固有性を獲得(charlie)
 →有名税は払わないが影響力は保持したい、が今は出来る(津田)
・周りが勝手にP名を付与するニコニコ動画のP(海猫)
 →生協の白石さんなどもまさに(大澤)
 →名と顔はセットで軸立てるべき(大澤)
 →顔があることで固有性が獲得される(charlie)
・テレビ時代の実は顔だがネットの実は成したこと(charlie)
 →ネットでは顔って意外と認識されていない?(charlie)
 →動画の時代でまた顔に戻った(大澤)
 →あのインターネットの可能性の時代にはもう戻れない(大澤)
 →有名税は回避したいが影響力は駆使したい言論は可能(津田)
 →自分のリターンだけでなく自分の背負う集団のために(charlie)
 古市くん・りゅうちぇる・ぺこの選挙PR(charlie)
 →学者の発言は指導教員の責任と連帯で考える(charlie)
 
○お知らせ
・今回から配信がTBSラジオクラウドになります

             text by Life助手;千葉彩佳

○参考URL

TOHYO都 (東京都選挙管理委員会による選挙PRサイト)
http://tohyo.to/pc/

○Life関連アーカイヴ 

2009/11/22 「Twitterはじめました」
http://www.tbsradio.jp/life/20091122_twitter/index.html
 
2016/04/24 「いま"大学のコストパフォーマンス"を考える」
http://www.tbsradio.jp/life/20160424/index.html
 
2010/10/24 「情報社会の限界(ギリギリ)ライン」
http://www.tbsradio.jp/life/20101024/index.html 

参考資料&選曲↓

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2016年7月 7日

2016年06月26日Part7(外伝1)「有名税とのつきあい方」

20160626tsuda.jpg 20160626hayamizu.jpg
      津田大介さん            速水健朗さん

P6270162.JPG P6270051.JPG
      長谷川P(黒幕)         西森路代さん



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○白熱セッション04 ~古市憲寿氏の小沢一郎氏へのインタビューについて
・あの炎上はおかしい(速水)
 →怒らせて話させるのは当たり前(速水)
 →タブーが出来たらジャーナリズムは腐る(速水)
 →モンティパイソンが女王陛下を叩こうがイギリス国民は怒らない(速水)
・あれはジャーナリズムじゃない(津田)
 →テクニックとして怒らせるのはあるが彼にはそういう目的はなかった(津田)
 →議論の潤滑油としてならあの話題でなくてもよかった(津田)
 →あの質問は党首討論の司会者としてはなってない(津田)
 →司会者としてなってないというのはわかる(速水)
 →「ジャーナリズムでない」というのと「それを津田さんが言う」というには反対(速水)
 →小沢さん一人だけ公衆の面前でメンツを潰された(津田)
 →政治家のメンツをみんなで守ろうとしている構図では?(速水)
 →笑いの手法でもって批判する(速水)
 →本来のジャーナリズムが持っているもの(速水)
 →彼の無邪気な質問に過剰にジャーナリズム性を認めようという話では(津田)
・公衆の面前って久々に聞いた(charlie)
 →ネットかテレビかというのも違う(大澤)
 →小沢さんは早めにネットに手を出してドワンゴとも協力した(津田)
 →あそこがドワンゴの党首討論だったっていうのもあった(津田)
・批判の矛先をどこに設定するのか(大澤)
 →速水さんはこれを否定すると批判される側を守ることになると言いたい(charlie)
 →だから二重に罪が重い(津田)
 →政治家に介入されるいい口実を作った(津田)
 →「政治家を怒らせるのは失礼」というのはおかしい(長谷川)
 →本質を突いた厳しい相手が嫌なことを聞く、という手法は正しい(長谷川)
 →クオリティは問題でない(速水)
 →あの党首討論の場っていうのがよくない(津田)
 →ドローン少年がジャーナリストかどうかっていうのと近い(charlie)
 →古市君はトリックスターを演じようとしたがクオリティの問題で炎上(charlie)
 →津田側の主張「クオリティを上げろ」
  速水側の主張「クオリティのあるやつしかできないのか」(charlie)
 →怒らせる才能(速水)
 →ただあの一連の流れは無邪気にメンツをつぶしている(津田)
・女性党首だったらどうなってた?(西森)
 →大問題(津田)
 →男女関係なくそういうことは振らない方がいいのでは(西森)
 →セクハラ、差別的発言は政治家以外の普通の人も傷つける(長谷川)
 →クオリティっていうのはそういう面も含めて(長谷川)
・あの質問から何が引き出されたか(長谷川)
 →若造にこれ言われて怒るんだ、という(速水)
 →失礼なことを言われて怒ったら負け、のアメリカ(速水)
 →失礼なことを言うのにも文脈はある(津田)
 →クオリティの問題になっているが一般論的なものではない(charlie)
 →党首討論、ネットという設定、流れ弾で傷つく人という構図が炎上を後押し(charlie)
 →小沢さんにだけあの質問ってのはまずいのでは(大澤)
 →政治家のクオリティの問題(速水)
 →古市君のキャラ設定と小沢さんのキャラ設定とが二重に関係(大澤)
 →固有性を持っている人が矢面に立つ(charlie)
 →古市君を起用した側が何を期待していたか(長谷川)
 →新鮮味(津田)
 →ならガチがあってもいい(速水)
・これで政治家のプライベートを聞くのがタブーになったら最悪(速水)
 →適切に聞ければタブーにはならない(津田)
 →人材がいない(charlie)
 →怖いのは出来る人も委縮してしまうこと(charlie)
 →要求レベルは上がっている(長谷川)
 →Life...ファームのような感覚(長谷川)
 →でもファームでも失敗できなくなってきた(長谷川)
 →たまに有名性リスクが怖いからと断られる(charlie)
 →失敗の経験が社会に用意されていないと0・1で失敗して大炎上、になりかねない(charlie)
 →今までのLifeからのキャラ変 (charlie)
 →リスナーには対立一つ 、発言一つで人を見ないでねというのを受け取ってほしい(charlie)

             text by Life助手;千葉彩佳


○Life関連アーカイブ

2012/06/04 「ソーシャル時代の"世間"考」
http://www.tbsradio.jp/life/20120624/index.html

2010/03/28 「ライブメディアの現在」
http://www.tbsradio.jp/life/20100328/index.html


○Life関連アーカイヴ  

2012/06/04 「ソーシャル時代の"世間"考」
http://www.tbsradio.jp/life/20120624/index.html

2010/03/28 「ライブメディアの現在」
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2016年7月 8日

2016年06月26日Part8(外伝2)「有名税とのつきあい方」

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○『フジロックに政治を持ち込むな!』を考える
・4月までは炎上が全然無かったのにこのところガンガン炎上(津田)
 →Twitterをやっている限り炎上から逃げられない(charlie)
・「公衆」とは何かを考えるのは不可欠(大澤)
 →どこを相手にするのか考えなければならない時代(大澤)
 →今言っている「公衆」は「単なる色んな奴ら」(charlie)
 →有名な人は宣伝上手(charlie)
 →公衆がPRの対象である中の炎上はPRの失敗とも言える(charlie)
 →「PRに向かないからやめろ」と言うのは何か違う(charlie)
・SEALDsってものすごくPR(津田)
 →戦後民主主義というある意味古いものを新しく見せた(津田)
 →それに乗れない人がパブリックエネミーとして叩く(津田)
・政治的なPR がうまくなる中で公衆が何かのリアクションをとる(charlie)
 →新しいAnnieの映画でのニューヨーク市長選(charlie)
 →そこではPRのためのものがそうと理解されている(charlie)
 →そうでないところに持ち込むと戦場になる(charlie)
・ PRに向いているものと向いてないものがある(charlie)
 →大学もそう(大澤)
 →80年代の広告代理店の手法が形を変えて拡散されている(大澤)
 →今は再帰的だと消費者も分かっていて敢えて誘導される(大澤)
 →みんなパフォーマーになれるくらい再帰性を理解している(charlie)

○フォーマットとテンプレ
・学生のプレゼン力は上がってるけど中身が伴ってない学生は多い(大澤)
 →高校の「何でもいいから発信しろ」は止めるべき(大澤)
 →フォーマットって大事(矢野)
 →何も持ってないやつがどう参加するか(矢野)
 →参加しなくてもいいのでは?(大澤)
 →Occupy Wall StreetではWeb上に整備されたドキュメントがあった(津田)
 →社会運動はフォーマット・方法論自体が大事(津田)
・「討議できなかった人を討議の場に持ち込むことに真の政治がある」
 というジャック・ランシエール(矢野)
 →音楽性という誰でもできる身体のふるまいは本来政治とは無縁(矢野)
 →だからこそ政治的に非力だった人が参入できる(矢野)
 →音楽ってもともと政治的だから、というのは飛躍(矢野)
 →津田・奥田が嫌いという話から『音楽に政治を持ち込むな』へのズレ
・フォーマットがあってのれる、とは音楽じゃなくて踊り(charlie)
 →踊れるというのは政治的だがそれは誰かの振り付けでもある(charlie)
 →フォーマットとテンプレの違い(津田)
 →フォーマットには創意工夫の必要があるが学生たちの発表はテンプレ(津田)
 →テンプレを使うことでさも意見があるように振る舞える(大澤)
・フォーマットが振付になりやすい(charlie)
 →「ここにこんなに意見が集まっている」
  という振付・コピペになってしまう(charlie)
 →自分はフォーマットを大事にしても振り付けはしない(charlie)

○ネット社会で「歓待」は可能か
・炎上が数の問題にされて回収され、
 批判が殺到という事実だけが独り歩き(charlie)
 →津田さんがリプライするのは数の論理から抜け出して
  対話したいのかな?と(charlie)
 →津田さんが「来たら一杯おごる」と書いていたのは教育的(大澤)
 →萩本欽一さんがチャップリンの家の前で一週間粘った話(charlie)
 →歓待の精神が有名性、固有性の背景にあった(charlie)
 →コピペ・テンプレを掲げてくる人とはうまくいかない(charlie)
・ネット時代のノーブレスオブリージュ(津田)
 →ライターの藤井良樹さんが電話番号を公開していた話(charlie)
 →そのようなことが何かできないか(charlie)
・有名税は「数の論理の公衆対個人」のアンバランスさが問題(charlie)
 →有名税へのリターンがないからどう脱税する? という話になる(charlie)
 →固有性を持った一主体として他の主体と交渉・決裂することもできない現在(charlie)
 →そうでないあり方を提示できればアトミックカフェは成功(charlie)
・カジュアルブロックを解除した(津田)
 →歓待の精神で(津田)
 →チャネルのあり方というのもある(charlie)
 →速水さんは慣れていないので炎上の仕方が初々しい(津田)
 →自分のステートメントは連載やラジオへ(速水)
 →短絡で突っかかってくる人へのコストを払いたくない(速水)
 →人それぞれ固有性に対してリアクションする場がある(charlie)
 →チャネルをひとりひとり用意すること(charlie)
・高校生の時にオープンキャンパスを見て社会学部に、という生徒(charlie)
 →皆がみんな責任は取れないが、歓待の精神をどの程度発揮するか(charlie)
・チャーリーのオープンキャンパスにかける情熱はすごい(斎藤)
 →見に行きたい!(一同)Lifeツアーとか(矢野)
 →違う意味でオープンキャンパスが炎上するよ!(charlie)

○Life助手・新井亜主美さんからのメール
・ツイッターの有名税に恩恵を受けた(メール)
 →高校時代はLifeを聞いてはツイートしたり、文化系の人と意見交換をしたり(メール)
 →あの頃のツイッターは平和だったな、としみじみ(メール)
 →今はフォローフォロワー比が高いだけだと嫌な思いも多い(メール) 
 →9年続けたツイッターアカウントを捨てることに(メール)
・ Lifeは青春であり教養の根幹(メール)
・Life助手新井さんが今月で退任
・この番組のお手伝いをした人の多くがその後固有性で仕事をする人に(charlie)
 →教員の理想のあり方は踏み台(charlie)
 →この番組も誰かの踏み台になってくれれば(charlie)
 →無名の学生時代に津田さんとサシで呑みに行った話(矢野)
 →この番組を人生の一時期に深くかかわったものとして考えていただければ(charlie)
・この夏Lifeは10周年
             text by Life助手;千葉彩佳


○参考URL


○Life関連アーカイヴ  

参考資料↓

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2016年7月15日

2016年06月26日放送後記動画「有名税とのつきあい方」

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