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2010/05/23「クルマ社会の過去・現在・未来」(白井聡ほか) アーカイブ


5月23日(日)「クルマ社会の過去・現在・未来」予告編1

           DSCF1420.jpg
           ◆予告編の収録風景@TBSラジオ4st
      左手前から時計回りに伊藤聡さん、仁平さん、速水健朗さん、黒幕


※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

次回のLifeは

「クルマ社会の過去・現在・未来」

5月23日(日)深夜25:30~28:00

ウェブ中継を実施しますので、ラジオをお持ちでない方も、パソコンと
インターネット環境があればリアルタイムでトークを聴くことができます。
サイト右上の「スペシャルなお知らせ」をクリックしてください。
ただし、著作権の関係で音楽は聴くことができません。

ラジコhttp://radiko.jp/では音楽も聴けます。
※TBSラジオのラジコのサービスエリアは東京、神奈川、千葉、埼玉です。


※今回は予告編が長くなってしまったので、2分割して配信します。

===


charlieです。

若者が車を買わなくなった、と言われています。
実際には消費全体が全世代で落ち込んでいること、特に都市部での交通網の
発達などが原因だと言われていますが、「クルマ」にある種の夢とあこがれを
持っていた世代には、「別にクルマなんて必要ないし」という価値観そのものが、
異星人の考え方のようです。

とはいえ、大学生がクルマに乗って友達と遊びに行ったり、彼女とドライブデート
するのが当たり前、みたいに思われていた当時の新人類も、上の世代からは
「異星人」扱いされていたわけですが。

個人として乗りたいかどうかは別として、これから高齢化が進むと、ドライバーの
あり方も見直さないと行けなくなりますし、モータリゼーションを前提に構築されて
きた様々なインフラや雇用も、変化に直面することになります。

今は賑わっているかもしれませんが、たとえば地方のサービスエリアの雇用って、
割とバカにならないと思うんですけど、利用者が減ればここも雇用が減りますね。
その他、サービスステーションや道路建設業なども。

僕は「ウェブ社会」という言葉を、みんながインターネットを利用する社会ではなく、
インターネット接続が前提になった社会と定義しているんですが、その意味で
「クルマ社会」、つまり自家用車でもタクシーでもバスでも、クルマに乗ってどこかに
行くことが前提になっていた社会の枠組すら、変わろうとしているのかもしれません。
郊外へのスプロール化を規制し、徒歩で出歩ける範囲に都市機能を集中させる
「コンパクト・シティ」構想なんかも、そのひとつでしょう。
じゃあクルマってもういらないのか、と言われると、たぶん10年、20年レベルでは、
そんなことはないんじゃないかという気がします。だとすると、どんなクルマなら、
これからの社会にあってもいいものなのか。

というわけで今回は「クルマ社会の過去・現在・未来」をテーマに、
文化論としてのクルマ、クルマ社会の未来について語ります。
皆様からも「クルマに乗って、何をしたいですか?何をしたかったですか?
というテーマでメールを募集します。

クルマを買えば生活がバラ色になると思ってバイトに明け暮れた大学時代、
初めてのドライブデートのために徹夜で作ったテープ、なんて思い出話から、
クルマに乗らなくなりましたとか、こんなクルマなら乗ってもいい、という、
非ドライバーの方からのメール、その他クルマについて思うこと、などなど
幅広く募集します。

今月も「ベストメール賞」に選ばれた方には、超レアのベストメールバッジを
プレゼント。ベストメール賞は次回予告のPodcastingで発表ですので、
生放送中も含め、どしどしメールをお寄せください。

メールはぜひお早めに! life@tbs.co.jp

参考資料↓

"5月23日(日)「クルマ社会の過去・現在・未来」予告編1"の続きを読む »

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5月23日(日)「クルマ社会の過去・現在・未来」予告編2

           DSCF1426.jpg
           ◆予告編の収録風景@TBSラジオ4st
      左手前から時計回りに、速水健朗さん、黒幕伊藤聡さん、仁平さん


※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

※今回の予告編は2分割です。こちらはPart2です。

参考資料↓

"5月23日(日)「クルマ社会の過去・現在・未来」予告編2"の続きを読む »

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5月23日(日)「クルマ社会の過去・現在・未来」前口上

次回のLifeは

「クルマ社会の過去・現在・未来」

5月23日(日)深夜25:30~28:00

出演:charlie(鈴木謙介)、速水健朗、柳瀬博一、仲俣暁生、森山裕之
ゲスト:白井聡(政治学者)

ウェブ中継を実施しますので、ラジオをお持ちでない方も、パソコンと
インターネット環境があればリアルタイムでトークを聴くことができます。
サイト右上の「スペシャルなお知らせ」をクリックしてください。
ただし、著作権の関係で音楽は聴くことができません。

ラジコ→http://radiko.jp/では音楽も聴けます。
※TBSラジオのラジコのサービスエリアは東京、神奈川、千葉、埼玉です。

※今回もUstreamを実施する予定ですが、(株)ソラノートのそらのさん
  が来られないので、前Lifeディレクターのあべがやってみます。
  うまくできるかわかりませんが(画質はそらのさんよりだいぶ落ちます)、
  あくまでも補助的なコンテンツということでご了承ください。

 
 ●Ustの中継先は<こちら>から!

 
さて今回の企画の発案者、サブパーソナリティの速水さんからも
気合の入ったメッセージが届きました。
速水さんの提唱する「文化系としての車語り」もふくめて、様々な方向から
Lifeなりに「クルマ社会の過去・現在・未来」をトークしたいと思います。
charlieの前口上→http://www.tbsradio.jp/life/2010/05/523.html
と合わせてご参照のうえ、ぜひメールをお寄せください。

=====

サブパーソナリティの速水健朗です。
電車オタクにも、乗り鉄、撮り鉄、時刻表マニアといろいろいるように
車マニアにもいろいろいます。改造マニア、外車マニア、峠攻め系、
ヤンキー系の室内装飾・他面ディスプレイ系などいろいろあり、
レースゲーム好き、痛車系など非ヤンキー系の車マニアの分野もあります。

今回、僕が番組の中で提唱したいのは文化系としての車語りです。

例えば、1950年代のロックンロールの歌詞にはたくさん車が登場します。
チャック・ベリーは学生生活やドライブインやハイウェイを歌い、実際の
車種名を歌にした『マイ・マスタング・フォード』という曲も作っています。

60年代にはサーフィン・ホットロッドというジャンルが生まれたし、
その後もウィルソン・ピケットは『マスタング・サリー』を歌い、
小林旭は『自動車ショー歌』でシボレーやグロリアについて歌い、
ユーミンはベレGや中央自動車道やセリカを歌い、
ギターウルフは『環七フィーバー』を歌い、クレイジーケンバンドは
フェンダー・ミラーのセドリックやマスタングGTを歌っています。

映画に目をやると、50年代のヌーベルバーグでは『勝手にしやがれ』
『ウィークエンド』からわかるように、ゴダールは大の自動車好き。
70年代のニューシネマ期には『激突』、『バニシング・ポイント』
『ダーティ・メリー・クレイジー・ラリー』など、多くのロードムービーが作られ、
それ以降も『パリ、テキサス』、『テルマ・アンド・ルイーズ』、『カウガール・ブルース』
『デス・プルーフ』とロードムービーの傑作はたくさん作られています。
『トラック野郎』シリーズは、日本が誇るロードムービーですね。
また、刑事物映画・ドラマにも車は付きもの。
『ダーティ・ハリー』、『ブリット』、『スタスキー&ハッチ』、『マイアミ・バイス』、
そして渡瀬恒彦の『タクシードライバーの推理日誌』などなど。

僕が特に好きだったのは、80年代のアメリカの青春映画です。父親の車を
こっそり借りて、ナンパに行くというのが定番でした。これは通過儀礼の物語です。
近年の作品『グラントリノ』ではアメリカの繁栄がグラントリノというフォード社製の
自動車に託されています。自動車は、時には成熟を意味するアイテムとなり、
アメリカの繁栄の象徴になります。

また、日本では車マンガは一大ジャンルです。
『サーキットの狼』から『よろしくメカドック』『シャコタン☆ブギ』『湾岸ミッドナイト』...etc 
僕も『頭文字D』から、東京に価値を置かない地方の若者の在り方を論じたことが
あります(拙著『ケータイ小説的。』)。

これだけたくさんの車に関わる作品が生まれていることからもわかるように、
車は現代人の生活と大きく結びついています。大量消費・大量生産の生活様式は、
20世紀の初頭にフォード社が売り出したT型フォードから始まりました。
また、ニュータウンでの郊外型生活やショッピングモールも車社会の産物です。
自動車が産みだした社会のことは車社会化、モータリゼーションと呼ばれています。

車と社会の関わりは時代によって変化します。若者の車離れもそのひとつの要素。
当然、作品に登場する車の描かれ方も変化するでしょう。
いまは車は"憧れ""夢"ではなく、一般消費財になりつつあります。
この4月の『NAVI』の休刊などは、それを示しています。
かつて、ジェームス・ディーンならポルシェ550スパイダー、石原裕次郎なら
メルセデス・ベンツ300SLみたいに、スタート愛車とワンセットのイメージが
ありましたが、ディカプリオの愛車はプリウスだというのもまさに象徴的です。

23日の『文化系トークラジオLife』では、そんな、文化系車語りの延長で、
過去と現在の自動車カルチャー、ロードカルチャーを語り、モータリゼーション
の現在形や、未来についても考えてみたいと思います。なので、映画に出てきた
こんな車に憧れた、こんな車マンガが好きだといった、文化系車語り系のメール
なども期待しています。

ちなみに、僕の自動車映画ベストは洋画では『アメリカン・グラフティ』。
邦画では『幸せの黄色いハンカチ』ですね。近年では渋谷のスクランブル交差点を
ドリフトで走る『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』とクイーン・ラティファが
タクシーの運転手を演じる『TAXI NY』がよかったです。その辺をおさらいして
本番に臨む予定です。よろしくです!

メールはぜひお早めに!→ life@tbs.co.jp

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」Part1

DSCF1464.JPG  DSCF1455.JPG  ◆赤坂プリンスから登場のcharlie           車を愛する白井さん&車で愛する森山さん(右)


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出演:charlie(鈴木謙介)、速水健朗、柳瀬博一、仲俣暁生、森山裕之
ゲスト:白井聡(政治学者)

○車乗る、車好き派 vs. 乗らない派
・日米で違うノスタルジー消費(charlie)
・ある時代のあるモデルが車を必要としていた(charlie)
 →「マイカー幻想」がなくなった現在(charlie)
・テーマ発起人、速水さんは「文化としての車が好き」
 →エンジンとか、技術系はよくわかりません!(速水)
・高速も山も海も川も車です(柳瀬)
 →車の自在なワープ感、移動への欲望(柳瀬)
・乗るが、車種のこだわりはナシ(森山)
・charlieの助太刀、乗らない派仲俣さん
 →「親父が大のクルマ好きでして...」トラウマの数々(仲俣)

○ゲストは政治学者の白井聡さん
・ロータリーエンジン信者です(白井)
 →スリーエンジンについての止まらないトーク
・白井さんの出囃子の正体は...?
 →マルクス主義者が車なんて...(charlie)
 →マルクス主義ってのは唯物論なんで(白井)
 →車と左翼の問題は後回し!!(charlie)
・車に関わる仕事でも所有はせず。車デートがしたい(リスナー)
・車デートですること?カーセックスに決まってます(リスナー)
 →「いろんな思い出がありますよね...」(森山)
 →「それって楽しいの?」(charlie)
 →「わかってないね...」(森山)
・母親の2ドアのマーチを借りて...(森山)
・森山さんといえば「愛と性でしょ!」(charlie)

                 text by Life助手;村山佳奈女


■Life関連アーカイブ
・2008/01/27 「親子関係」
http://www.tbsradio.jp/life/20080127/
(森山さんと2ドアのマーチを貸してくれたお母さんとの感動の会話も収録!)


参考資料&選曲↓

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」Part2

DSCF1444.JPG  DSCF1458.JPG
  ◆文化とクルマの関係を語る柳瀬さん    免許保有の森山さんと免許無しの仲俣さん、charlie


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○リスナー企画「Life in 京都」7月3日(土)開催!
・テーマは「地方→ジモト ー若者文化のいま・むかし・これからー」

※生放送後、一般・大学生の申し込み枠は定員に達したため、
  予約の受付をいったん締め切りました。5月27日(木)朝5時現在、
  中高生の枠は空きがあります。
  詳しい状況は↓の特設サイトをご覧ください。

   http://d.hatena.ne.jp/lifeinkyoto/

○小型車への憧れを醸成したもの
・地方に住む女子のクルマ観(リスナー)
 →密室というシチュエーション、吊り橋効果(charlie)
 →車デートまでには手順があります(森山)
・ミニクーパーへの憧れ(リスナー)
 →「ルパン」、「シティハンター」といえば車(charlie)
・ハードボイルドな主人公が小型車に乗る理由(速水)
 →ヨーロッパからの流入、アメリカからの流入(柳瀬)
・団塊の世代が語る小型車(森山)
・技術史的にもミニは極めて重要(白井)

○アメリカが描いてきた「クルマ」
・映画「クラッシュ」について(リスナー)
・「グラントリノ」は車が国を象徴している(リスナー)
・「マイカー」と「移動手段としての車」の違い(charlie)
・「父親の車を拝借してデート」というテッパン(速水)
 →「fun fun fun」の歌詞(柳瀬)
 →「グラントリノ」の新しさ(速水)
・1950~60年代につくられたイメージ(charlie)
 →戦後の若者にとり、車は通貨儀礼だった(仲俣)
・アメリカの男子高校生とカーセックス(リスナー)
・60年代アメリカ、ポニーカーブーム(柳瀬)
・アメリカBIG3の最後の切り札(柳瀬)
 →マスタング、チャレンジャー、サンダーバード、カマロ
 →最後に売れた車は過去のコピー(柳瀬)
・「グラントリノ」と「バニシング・ポイント」(柳瀬)
・「アメリカングラフィティ」が描くアメリカの終焉(速水)
・日本で車が表象されてるっていうと...(charlie)
 →「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など(森山)
 →80年代の団塊以降がない(charlie)

                 text by Life助手;村山佳奈女


○Life関連アーカイヴ

「『モテる技術』の文化論」
http://www.tbsradio.jp/life/20061209_mote/

「若者文化(ユースカルチャー)」
http://www.tbsradio.jp/life/20070617/

「シネマハッスル~第9地区」
http://www.tbsradio.jp/life/201004189/


参考資料&選曲↓

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」Part3

DSCF1441.JPG DSCF1446.JPG
    ◆「頭文字D」派の速水さん(左)        モールより都心が面白いという仲俣さん(右)



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○街の声と、クルマソング変遷事情
・車はないと困る(埼玉在住・20代女性)
・大阪ではいらなかったが今は...(千葉在住・20代男性)
・車を持たずに済むのは幸せ(東京出身・50代男性)
・嵐の楽曲に見るクルマ観の変化(リスナー)
・70~80年代以降、車の歌が減った(速水)
 →くるり「ハイウェイ」は車の歌?(charlie)
 →岸田繁、ゆず、charlieは同い年!
・車が衰退した3つの理由(リスナー)
 →反論!ケータイの普及で人は会うように(charlie)
 →「乗らない奴にはわからない」という感覚
 →「と、いうわけで白井君!」(charlie)

○車の魅力と、売れなくなった理由
・消費の落ち込みと、車の白モノ家電化(白井)
 →マーケティング技術の精緻化問題(白井)
 →どこかに作り手のエゴを残すべき(白井)
・車でステータスが得られなくなった(柳瀬)
 →新富裕層マーケットの拡大(柳瀬)
 →相対的な価値の低下(charlie)
・結局、日本人は運転が嫌い?(白井)
・イタリア男は必ずマニュアル(柳瀬)
・宮台真司氏のBMW萌え(charlie)
 →車フェティシズムの謎(charlie)

                 text by Life助手;村山佳奈女

                     

○Life関連アーカイヴ

・「バブル」ってなんだ?
http://www.tbsradio.jp/life/20061007_bubble/

・文化と貧乏/文化系とお金
http://www.tbsradio.jp/life/20070519/

・経済成長
http://www.tbsradio.jp/life/20080928/

・宮台師匠のスピンオフ・ドキュメント中国リミックス
http://www.tbsradio.jp/life/2008/04/post_58.html


参考資料&選曲↓

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」Part4

DSCF1452.JPG DSCF1449.JPG
    ◆今日の加ト吉タイム。この日のメニューは「小分けうどん」と「ねぎやき」でした!



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○車の魅力=愚かさ?
・3時を過ぎたら加ト吉タイム
 →本日はなんと2種類!ねぎ焼&小分けうどん
・車の魅力の源泉とは(charlie)
 →死ぬ練習という側面(白井)
 →ヨーロッパの貴族にとっての賭博(白井)
・負の側面について。車とタバコと(リスナー)
 →どちらも自由主義的な「愚行権」(charlie)
・命と健康を大事にする現代社会(charlie)
・スモーカーの仲俣さん、白井さんの弁
・愚行権はいくらでも縮小可能(白井)
 →車は大なり小なり反社会的(白井)
・車もタバコも、明らかな愚かさが魅力に(仲俣)
 →最近の車が退屈なのは愚かでないから(仲俣)
 →白井さん、激しく同意
・かつてあった、モノへのフェティシズム(charlie)
 →例: コンピューター化したエフェクター
 →物神性か、便利さか(charlie)

○車の運転の楽しみとは何か
・今はオートマでも300kmを出せる(柳瀬)
・運転は、身体性を伴う技術に変わる?(柳瀬)
 →運転は五感でしている(森山)
・スーパーカーブームを経験したかった(リスナー)
・フェラーリの音がオプションで出るEVとか...笑(柳瀬)
・最も強烈なメカと一体化する快楽(白井)
イタリア「鉄と速度のファシズム」(charlie)
・フェラーリは顧客をバカにしていた!
 →車愛好者としては正しい倫理(白井)
・「技術が人間を越えて行く」話(charlie)
・PCからフェティシズムを感じなくなった理由(仲俣)
・マッキントッシュ=フェラーリだった時代(charlie)
・ムーアの法則は車にもあてはまるか?(仲俣)
・憧れとしての車が出てくる可能性(柳瀬)
・PCは、ハードウェアからソフトウェアへ(charlie)
 →しかし車は情報の付加価値がない charlie
・車の発展、欲望の方向とは?(仲俣)
・横浜に1台もデートカーが停まっていない(柳瀬)
 →実用車としての白モノ家電的進化(柳瀬)
・実はフェラーリが売れている(柳瀬)
・マツダの素晴らしさについて小一時間(白井・柳瀬)

                 text by Life助手;村山佳奈女


参考資料&選曲↓

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」Part5

DSCF1456.JPG
◆郊外のモール文化と百貨店についても議論



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○クルマ消費の家族化(仲俣)
・東京では車はいらない(東京在住・20代女性)
・サザンで海辺ドライブしたい(東京在住20代男性)
・車を買えるのは子育て中から高齢世代(charlie)
・団塊世代の母にとっての車の大事さ(リスナー)
・米小説"The Leisure Seekers"
 →「映画化決定!」(?)(charlie)
・脱クルマ社会、「コンパクトシティ」構想等(charlie)
 →「死ぬかもしれない」から「とにかく安全」へ(charlie)

○クルマ社会でやってきた日本の未来(charlie)
・家族幻想のパッケージとしての車(仲俣)
 →昨日もベビーカーを車に載せてW家族デートを...(柳瀬)
・「ファスト風土」、「仕方なく郊外」からの変化
・郊外が完成してきた。車を前提とした街づくり(柳瀬)
・百貨店の機能はヨドバシなどの家電屋へ(charlie)
 →ファッションはアウトレットへ(charlie)
・109横浜店がベビーカー仕様な件(charlie)
・郊外で培った"comfortable"が都市に流入
 →六本木、代官山のバリアフリー化(速水)
 →ダウンタウンの再生、アメリカでは60年代(速水)
・アウトレットと百貨店の対称性(charlie)
 →車時代の次を考える上でのポイント(charlie)
・comfortableだけど、快楽、エロスがない(森山)
 →アウトレットは宝探しの快楽(charlie)
 →大変でも、子供を連れて都市へ行きたい(森山)
・都市-郊外-農村、中途半端だった郊外の拡大
・郊外に行く程街を大きく感じてしまう(仲俣)
・若者が車に興味を失うと起こる問題いろいろ...
 →ってあと2分しかない!(charlie)
 →まだまだ盛り上がりそうな外伝へ続きます

                text by Life助手;村山佳奈女


○Life関連アーカイヴ

・不良・ツッパリ・ヤンキー
http://www.tbsradio.jp/life/20070120/

・東京
http://www.tbsradio.jp/life/20070203/

・地方を考える
http://www.tbsradio.jp/life/2008810/


参考資料&選曲↓

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」Part6(外伝1)

             DSCF1463.JPG  
             ◆免許のない2人が免許をもたない理由とは?    


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※機材トラブルのため、このパートの冒頭の3分間程度の録音が
出来ていませんでした。Twitterで呼びかけて、リスナーの@hirofmixさん
に録音していたものを提供していただきました。ありがとうございました。
当該部分は通常よりも音質が低いですが、なにとぞご容赦ください。


○外伝なのでジュース解禁。お酒も愚行権?
・身体リスクがあるからこその快楽(charlie)
・カフェインレスコーヒー、アルコールフリー...
 →リスクのない快楽、反対派(白井)
・黒澤明の言葉「生とは、ほとばしり」
 →リスクヘッジはほとばしりを殺す(白井)
 →車もレーニンも...(charlie)
・一方、健康志向ブームは違うほとばしり
 →命を賭けることだけがほとばしり?(charlie)
・自転車、ランニングブームは自発的なもの(柳瀬)
・アメリカを初めとした他国との違いとは
 →ファッションよりライフスタイルに(柳瀬)
 →日本独自の文化論として速水さんがきっと...(charlie)
 →難しい顔の速水さんは松田翔太に似ている説

○車が魅力を失っていった過程
・車がいらないなんて信じられない(リスナー)
・教習所が学校のように...(リスナー)
・ベンツをやると言われたがやはり興味なし(リスナー)
 →「...そのベンツ僕にください」(白井)
・愛がなければ語る必要はない!(白井) 
 →で、いま少数派になったわけで(charlie)
 →かつてのオーディオのよう(柳瀬)
・フェティシストは大衆を搾取するもの(白井)
 →...マルクス主義者ですよね?(charlie)
・フェティッシュは、差別化差異化の世界(柳瀬)
・ゴーンには感謝。しかし日産は退屈に(白井)

○車に乗らない派の弁
・人生で一度だけ中古車サイトを見たものの...(charlie)
・常に助手席。運転しようとは思わない(仲俣)
・女性の運転、世代による認識に違い
・小学生の時から自転車派(charlie)
・移動手段によって見え方が変わる東京(柳瀬)
 →TLから...東京の話をし過ぎ!(速水)

○教習所の思い出(リスナー)
・ペーパーで2回落ち、ヤンキーに敗北感(速水)
・学校序列がひっくり返される(charlie)
・免許合宿の大変につまらない思い出(白井)
・腹立つんですよ、教習所って...(柳瀬)
 →本当に行かなくて良かったです(仲俣)
・身分証明書に数十万かかる国ってどうよ?(白井)
・シチズンシップが消費社会化されている日本(charlie)

text by Life助手;村山佳奈女


参考資料↓

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」Part7(外伝2)

              DSCF1468.JPG
       ◆「物質萌え」について語るcharlieと、「モテ要素」としてのクルマを語る柳瀬さん



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○地方の車事情
・必要に迫られて車に乗る地方(リスナー)
・車は好きだがドライブデートは...(リスナー)
・「免許なんていらない」は都会だけ?
 →バブル以降、車は安くなりインフラに(柳瀬)
・コンパクトシティ構想は地方にとって重要
 →もみじマーク普及に見るリアリティ(柳瀬)
・人の生活を支える車の使い方を考えよう(charlie)
・道路行政の結果と両義性(柳瀬)
 →公共機能を持つ民間を支えたのは車(柳瀬)
・車をめぐる議論、都会と地方の断絶(charlie)
・なぜか東京代表の悪者にされるcharlie
 →免許とれば言われなくなるよ(柳瀬)
 →絶対とりません(charlie)
・僕は車そのものにしか興味がない...(白井)
 →知ってます!(charlie)

○車乗り定番?「湾岸ミッドナイト」と「頭文字D
・車と人間がどこまでシンクロできるか(白井)
 →「湾岸ミッドナイト」がぐるぐるする理由(白井)
 →白井さん、目がうるんでます(charlie)
・「頭文字D」はガンダム(速水)
 →東京は地球で周辺がコロニー(速水)
・日本にはアメリカ映画的"ユートピア"がない
・日米の車の楽しみ方の違い(柳瀬)
 →神話がないアメリカの西部開拓史(速水)
・アメリカで映画を撮ったヴェンダーズ(仲俣)
・日本にはなぜロードムービーがないのか
 →外伝Part.3へ続く!

           text by Life助手;村山佳奈女

○Life関連アーカイヴ

・若者文化(ユースカルチャー)
http://www.tbsradio.jp/life/20070617/

・地方を考える
http://www.tbsradio.jp/life/2008810/

・"居場所"の現在
http://www.tbsradio.jp/life/20090927/

参考資料↓

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」Part8(外伝3)

DSCF1466.JPG  DSCF1471.JPG
     ◆元Life助手の斎藤くん(右)       青春リアルのメンバーも見学に来てくれました!



※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。

○アメリカと日本の「ここではないどこか」
・日本の車は「どこへも行けない」が...
・アメリカのロードムービーについて
・西部開拓と逆の「イージー・ライダー」(速水)
・20世紀アメリカ的移動の夢(速水)
 →「カーズ」は「ルート66」回顧の物語(速水)
 →アメリカンニューシネマへ
・映画「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」特番決定 ※6月16日(水)21時~
 →閉塞感から北へ向かう「ここではないどこかへ」
・絲山秋子、角田光代...日本の「逃亡」
 →男の移動はヘタレ。女性の逃亡物が増加(仲俣)
・古川日出夫が描く移動の快楽(柳瀬)
 →「バニシング・ポイント」的地面の広大さ(柳瀬)

○「どこか」への移動の快楽
・「安・近・短」が好まれている?
 →本当は海外留学は多い。が...(charlie)
・現在40前後の「猿岩石」バックパック世代
・ノスタルジーぬきに「どこか」はない(charlie)
・上海万博が「どこか」として盛り上がり中
 →万博は近代ツーリズムの期限(速水)
 →収束点としての万博(charlie)
・「どこか」は地理ではなく時代の制約で生まれる
・移動の強度が弱い日本(charlie)
・車をツールと見なす友人に敗北感(齋藤)
 →これまでの話が瓦解した...(charlie)
・「どこか」を求めるかどうかが分岐点(charlie)
・友人の成長とバブル文化の狭間で(柳瀬)
・「どこか」を求めない人間が車に乗る(仲俣)
 →「スタンド・バイ・ミー」(柳瀬)
 →「どこか」を求める徒歩の主人公(charlie)
・戦争の代償体験としての冒険(仲俣)

○文化系的「クルマ社会」への愛憎まとめ
・文化の中の車を愛し、車社会を憎む(リスナー)
 →このメールで全てがまとまってしまいました!(charlie)
・車を語れる人間が車を嫌悪している(柳瀬)
 →必要だけどイヤ、イヤだけど必要(charlie)
・日本は車と自転車がオルタナティブ(柳瀬)
 →車...家族会議でもみようかと(仲俣)
・「レジャーシーカー」を輪読したい(charlie)
・車について来月もやりたい。自転車でも可(速水)
・白井さんが政治の話で呼ばれる日は...
 →俺、社会科学向いてないかも知れない(白井)
 →僕もです(charlie)

                 text by Life助手;村山佳奈女

○Life関連アーカイヴ

・戦争とサブカルチャー
http://www.tbsradio.jp/life/20061014_war/

・『叫』~黒沢清監督を迎えて
http://www.tbsradio.jp/life/20070217_kurosawa/

・友達
http://www.tbsradio.jp/life/20070422/



参考資料!↓

"2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」Part8(外伝3)"の続きを読む »

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」~放送後記動画

■放送後のスタジオの様子をご覧いただけます。
動画を見る2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」放送後のメッセージを見る(8.2MB)
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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」未読メール1

A型「文化」系 20代 女性 北区在住

郊外の田舎にある大学に通っていた私にとって車は必需品でした。
大学の駐車場には、おんぼろの軽自動車から、アルファロメオまで、本当に色んな車が停められていて、友人が彼氏のカッコいい車で、下校する姿を眺めながら「ああ、これがイケてる女子大生なんだな」なんて、感慨にふけったものです。

当時、私は中古の赤いマーチに乗っていました。
カーナビも無く、本当に走るだけの車でしたが、自分の部屋がもう1つできたような気分で、おんぼろのマーチをすごく気に入っていました。
助手席に、友人を乗せて、目的地もなく、ただダラダラとドライブしながら、就職の話、彼氏の話、家族の話、ちょっと話しにくい内容の話題も、車の中だとなぜか、自然とハードルが下がって話しやすかった・・・そんな気がします。

向かい合わせじゃない、「隣り合わせ」の空間が、人と人の距離を正しく保てる・・・車にはそんな作用もあったなと、懐かしい学生時代を思い出しながら、その絶妙な空間をもっと上手に利用すれば良かったなぁと、ちょっと切ない気持ちになりました。


===

Archie 福島県東白川郡 34歳 男 フリーター

そういえば、'90年代までは、深夜のテレビでレギュラーのクルマ番組があったものですが、気付けば在京キー局からはなくなっちゃいましたね。『カーグラフィックTV』が、BSと地方ネットで頑張っているぐらいでしょうか。


===

アンチモネシア

相対性理論の最新作「シンクロニシティーン」の一曲「気になるあの子」の中に「最後のペーパードライバー」という歌詞が出てくるのが示唆的だなと思いました。


===

ぐるとん

初めてメールします。
僕は地方の大学に通う大学3年生です。

予告編では大学生の車離れが議論されていましたが、
地方大学の男子達にとって車はまだ十分なステータスです!
少なくともうちの大学ではw

ぼくら童貞男子達は、もてるためになにをすればいいのかわからないので、「まぁ、とにかく車じゃね?」的な雰囲気も全然ありますw

もちろん田舎だからというのもありますが、若者がまったく車を買わないなんてことはないのではないでしょうか。

僕もお金貯まったら車ほしいなぁとも思っていますし。

隣に乗せる女の子はいませんが・・・。


===

鈴木すずきち

クルマでの移動を前提として社会が設計されているアメリカでは、
未だにどんなクルマでも移動の自由を実現する手段になりえます。
ですからどんなクルマでもいまだに、
"自由のシンボル"みたいな切り口でのマーケティングが可能だと思います。

一方日本では、クルマで出かけた先での駐車の不自由問題があり、
「個人を空間的に解放する道具」として機能するクルマには
それなりの物語性みたいなものが必要だったと思います。

そんな物語性豊かなクルマの代表がシトロエン2CV(ドゥシュヴォ)、
いわゆる二馬力です。

映画で言えば『ルパン三世 カリオストロの城』。
政略結婚から逃れようとしたヒロイン クラリスが
ウエディングドレス姿で運転しカーチェイスを繰り広げるのが二馬力。
宮崎駿監督ご本人の愛車でもありました。

小説で言えば、矢作俊彦の『スズキさんの休息と遍歴』。
休刊になった自動車文化雑誌NAVI創刊時の編集長で全共闘運動の闘士
鈴木正文氏をモデルにした主人公スズキさんが二馬力でバブル期の日本
を旅するロードムービー的小説です。
スズキさんはフランス五月革命のリーダー(現 緑の党欧州議会議員)
ダニエル・コーン=ベンディットが二馬力を運転する姿にインスパイアされて
このクルマの購入に踏み切るのでした。

どちらの作品でも自由や解放への切実な欲求を実現する手段として二馬力
が描かれています。
かく言う私も17~18年前、郷里の田舎町で鬱々と退屈な金融機関勤めを
していたとき二馬力に乗っていました。
ドライブするたびに、初めて自転車に乗れたときの解放感や爽快感を思い出す
ようなクルマで、ハードウエア自体に「自由」や「解放」という理想が組み込まれて
いるような感覚がありました。

それだけでなく、デザインそのものが物語性を呼び起こすような力を持っていて
開店前のパチンコ屋の軒先、稲刈りの終わった田んぼのあぜ道、国道沿いの
レンタルビデオ屋の駐車場・・・
とにかくどんな場所でもそこに二馬力がとまっているだけで物語のひとコマに
みえるような絵になるクルマでした。

ところが今、クルマはそんな理想や物語性を失って、ドアノブやハンガーや
靴べらと変わらない単なる道具のひとつになってしまっているように思えます。
クルマが売れないという話もよくききます。私自身、ふだんは三菱の軽に乗って
いて、ほしいと思うクルマはほとんどありません。

二馬力が象徴していたような"個人の解放"なんて理想はもう過去のもの
なのでしょう。

すごく大まかにいって、現在の理想・理念みたいなものというと、
「快適な生活をなるべく犠牲にしないで人口問題・資源問題というような
人類的な課題にどう対応するか?」
というようなことなんでしょうね。

そうすると、ドライブの爽快感で個人の自由を実感するとか、
(クルマと関係ないですが)超高速CPUとふんだんなメモリを搭載した
高性能PCを使いこなして知的エリートとして生産性をあげるなんて
消費スタイルは過去のもの。
自転車/レンタカー/ともだち・家族のクルマ/公共交通機関を組み合わせて
移動効率を上げるとか、必要なデータは全てサーバにおいといて、
身一つで世界中どこへ行っても端末さえあれば自由に活動が出来る、
なんてスタイルが現在そして未来の"理想"であり"自由"なのかもしれません。

今でも二馬力をドライブする幸福な感覚は覚えているし、それを否定する気
もないんですが、こんな、後戻りできないような理想や価値観の変化に直面する
って、一言でいうと おじさんになった、ってことなんでしょうね。

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」未読メール2

Ryusuke 福島県 19歳

車と言えば所ジョージさんを忘れることはできませんよね。
所ジョージさんの生き方をリスペクトしているのは主に新人類世代のような気も
しますが、所さんのように車を実用の極みではなく嗜好品の極みとする生き方が
ブレイクしているのはある意味時代と逆行しているのかもしれません。
ちなみに私は、欲しくとも車を持てていない部類の人間です。


===

福田十二指腸

MusselDocking(マッスル・ドッキング)なる楽団をやっている福田十二指腸
と言います(昨晩ライブ会場でフライヤーにLifeチラシを挟み配布しました)。

さて、学生時代に都市交通問題を研究し、今は流通、マーケティングという
切り口から都市と郊外、買物弱者や交通弱者といった問題に関心を寄せています。

そんな私ですが、クルマ社会という言葉からパッと想起したのは
渋滞という言葉、そしてその次の瞬間、ある映画のシーンでした。
交通渋滞をキュートで美しいものとして表現したシーン。
あー、最近名前が思い出せないんだ、人の名前もだけど映画の題名も!
出てこない!そう、確かジャック・タチの映画・・・・

結局ネットで調べてしまいました。
そう、「トラフィック」です。モータリゼーションをキュートに表現した作品。
単に批判したり皮肉ったりするだけじゃなくて、
人生をエンジョイする気持ちの余裕みたいなものを感じさせる作品です。


===

べとぅーむ

私は映画の中で出てくる「自分の車=庇護される場所」の感覚が好きです。

というのもわけの分からない所へ一人で長旅に行くのが好きな私にとって
(車で行きます)、「庇護される場所」である車と一体になっている安心感という
のは非常に実感があるからです。

時には最近流行り気味の車中泊で、夜も車に庇護されつつすごします。
外出していても人目にさらされない、という面も含めて、生身で世界と対峙せずに
あちらこちらを体験できるという車のよさはヘタレでありつつどこでも見に行きたい、
という自分のような人間にはすてがたいものです。

庇護される場所の感覚はアメリカのパニック系でよくあります。
たとえば「ミスト」は典型的で、巨大昆虫の襲撃におびえる主人公たちでも、
ほぼ徹底して「車に乗り込みさえすれば安心」というシーンが繰り返されますし、
「ジュラシック・パーク」でも小恐竜に追われた主人公たちが車に戻って一安心、
観客も一緒に一安心します。だからこそそこで何かが飛び出すシーンがよけい
衝撃的な効果をもたらします。

それ以外、印象に残った車の映画といえばS・キング原作、J・カーペンター監督の
ホラー「クリスティーン」です。ホラーの形を借りて、いじめられっ子が暴力的な
車の力に影響されてエセマッチョ化していく姿を痛々しいほどに描いた、自分の
中では傑作です。

ピクサーのアニメ、ずばり「CARS」も意外におこちゃま向けでなく楽しめました。
なんといっても擬人化された車のキャラクターが、いかにもその車に乗っていそうな
人間のキャラクターとして表現されているところがいいです。
つまり日本産の小さなオープンカーは、アメリカでそれを買いそうなかわいい目の
女性キャラだったりするのです。これ、当たり前のようですが、車というのは、
所有するそれと、ドライバーの所属するクラスターがきちんとセットになっている
(そして誰でもある程度それがわかる)商品なんだなあと感心します。

だからこそベタなファミリーカーであるワンボックスミニバンであっても、元ヤンチャな
パパの現役感をくすぐるためには、ちょっとマッチョな記号をどこかに付けておく必要
があるんでしょう。それは(特に若い世代で)車の記号性が落ちてコモディティ化する
につれてくずれつつあるものかもしれませんが、今でもそれなりの有効性があるん
じゃないかといます。

===

宇都宮生まれ,餃子は嫌い 20歳 男性

さて,今回のテーマですが,私にとっては「遠い世界」のような感じです。
そうです,車に興味がないという,典型的な昨今の若者です(笑)

私の弟と,父は車が大好きで,それこそ,「頭文字D」,「湾岸ミッドナイト」が
2人とも大好きで,ゲームも買っており,そのためにPS3を買ったくらいです。
(ちなみに,その影響で,ゲームをするために私の部屋のTVは手元から
姿を消しました・・・。 まぁ,「AVを見ているようなやつにTVはいらん!」と
言われたら,どうしようもなく・・・。)

その一方,私は,あまり魅力を感じることがなく,あくまで「一交通手段」でしか
ありません。それに,昨今のガソリン代や,駐車場代,家の近くに駅があること
を考えると,必要ないと考えていました。

しかし,今働いている,某テーマパークでは,仕事で契約社員などになると,
終電がなくなる直前まで仕事をする場合もありますし、台風が発生しても、
出勤しなければならないため,車を使用する方がいらっしゃることを知りました。
そのため,仕事の先のことを考えたり,身分証明書で,健康保険証しかない
のではよろしくないと思い,免許取得を考えました。

中学時代の同級生なども,あくまで交通手段としての車であって,「車でモテよう!」
とか,「改造しよう!」といった話を聞かないんです。高校時代の友達で,家が裕福
だったので,『新車でプリウス』を買ってもらったと言う人が居ましたが・・・。(泣)

この交通手段だけでなく+αの考え方は,やはり現代の経済・就職状況などが
影響してきているのでは?と思います。

よかったら,最近出てきている「クルマは興味ない」,「免許は,必要ない」と考える,
私たち世代の若者が増えていることも,話をしていただきたいです。

なんか,「クルマ,大好き!」って番組になるのでは?といういらん想像と,孤立感
を避けるため,ついつい書いてしまいました。

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2010年5月23日「クルマ社会の過去・現在・未来」未読メール3

ALFREDINO 狛江市

はじめまして、わたくし25歳、自動車関係業種の会社を経営しております。
周りはドリフト派ばかりなので、反骨精神でグリップ派、最初の愛車から
ミッドシップを乗り継いでいます。


今私は、昨年購入したホンダNSXに乗っています。

が、世間一般では「少し怪しい人」に見られるらしく、
オジサマ達にしか効果がありません。
やはり、デビュー当時を知る世代には「凄い目」で見て頂けます。

若いオンナノコには、BMWやメルセデスなどがテキメンでしたが、
時代が変わってきまして・・・
最近はハイブリッドじゃないとダメとの事。
私はマニュアル車派なので、自分のアシでもMTじゃなきゃ嫌です。
そういった意味で、CR-Zは気になる存在です。

ミニバンには興味がないのですが、大型トラックは好きです(笑

CO2削減という意味では、ヨーロッパ車のディーゼル+MTがいいです。
ロータリーの独特のフィーリングもいいです。
勿論、ホンダVTECもレシプロエンジンとしては最高です。

20歳の時に、「25歳までにNSX、28歳までにフェラーリを買う」
という目標を立てました。

ローンでカツカツですが、クルマに触れている時間"だけ"が生き甲斐です(?)

とりあえず、まだまだクルマ好きの若者がいますよ~、
という事をアピールさせて下さい。


===

STUDIO COIL

1965年生まれのオヤジです。

「オヤジってクルマのデートとかを夢見てそうでイタいよね。バブル臭くて」
という若手の意見はごもっともなのですが、
個人的には、クルマに対して、ちょっと違った思いがありましたね。

私にとってのクルマは、初めて手に入れた「個室」であったからです。
とくに裕福な家庭ではなかった私の場合、
いわゆる「勉強部屋=個室」というものがありませんでした。
(のび太くんの部屋には憧れたもんです)
なので、友達を家に呼ぶこともできず、なかなかに「気まずい場面」の
多い少年時代を送ったものです。
ちなみに私と似たような境遇の友人も何人かいました。

ですから、そんな友人達と「クルマがあればなぁ・・」と、つぶやき合うのは、
ごくごく日常的な光景でした。
だって誰にも邪魔されない空間で、エアコンが効いて、カーステが聴けて、
おまけに「移動ができる」んですから。
まぁ、昭和的貧乏ゆえに見ることが出来た小さな夢、って感じでしょうかね。

ちなみに私は、学生時代に「中古のカリーナ15万円」を「現金」で買いましたが、
なかなかに「幸せ気分」を味わえたもんです。
クルマを買ったその日に、カーステで「自作 XTCベスト盤カセット」を聴きながら、
近所をトロトロと走りつつ、「あぁ。これで何処へでも行けるんだなぁ」という感慨に
ふけったものです。まぁ、何処へ行ったというわけでもないんですけどね。

結局その後、税金だ、保険だ、車検だ、罰金だ、駐車場代だ、高速代だ、
でアホらしくなり、クルマはやめてしまいました。

今の若い方達がクルマに興味を持たないのは当然だろうなぁ、と思います。
だって「必要」はありませんしね。

しかし、ファミレスやマクドナルドで「PSPのモンハン」をやっている高校生
4人組を見るたびに、あぁ、こういう子達が昭和に生きていれば、
クルマを欲しがったんじゃないかなぁ、と想像したりします。
いいですよね。あれ。なんか羨ましいです。
あんな「オモロ空間」を安上がりに調達できるんですから。


===

さすらいの加工屋

いつも、ポッドキャストで楽しみに聞いております。
テーマがクルマ社会の過去現在未来についてという事で
町工場の機械屋である私が、初めてのメールを書かせて頂きました。
車を"使う"側面ではなく"作る"側面から考えてみました。

私は40半ば、小さな町工場を今も父と一緒の細々と営んでいるものです。

現在は車の部品を作っているわけではありませんが
親しい同業者の中には関わっているところも多く、色々な話も耳にします
当社も18年ほど前に一度関わったこともあります

そんな世界一強い自動車産業を陰で支えるシステムは
わかりやすく言えば"日本の自動車産業は中小零細の加工屋に無理をさせ、
自分達の利益を出すシステムの上に成り立っている"のです。

確かに、企業ですから儲けると言うシステムは必要です。
当社もお手伝いしていた時はそれなりの利益は手にしていたと思います。
しかし、裏返せば"社員よりは多少コストを払って、リスクはすべてあなた
達に背負わせる"という、とても親会社にしてみれば理想的な関係が
出来上がっているのです。
それを考えるととても微々たる利益でしかない事に気がつきました。

現在当社は小額の多くのお客様と取引をしてリスク分散を図っていますが
まだまだ、多くの中小機械加工屋は大きい取引を求めて大きなリスクを
背負いながらがんばっています。

他業種に比べて、設備投資も大きく(機械一台数千万を数台は必要)
一度、自動車の仕事を始めると取引先の業態変換は非常に難しく
設備に使った多くの借金に悩まされます。人材も多く必要です。

続けるにしても、更なる最新設備や人材育成、生産移管による工場移転
などなど、更なるリスクが重くのしかかり、余程の特殊技術が無い限り
定期的なコストダウン交渉と借金と工場とリスクばかりが大きくなり
結局、利益は余計出にくい体質になります。

こんな、大企業利益追求主義の黒子に徹し多くの"機械屋の職人親父"達が、
技術伝承もままならぬまま市場から撤退していきました。
同じくして、日本の巧みの技も衰退し海外流失していってます。(現在進行形です)
こんな形で中小企業が支えてきた、機械技術が衰退して良いのでしょうか?

また別の側面で、メーカー企業も技術伝承がうまくいかず、
設備のみがIT化しグローバル化していく中で本来日本人が得意とする
きめ細やかな心遣いを忘れて効率化能率化を追求した結果、
難しい形状の図面を画面で書けるようになり、実際には非常に非効率的な
部品を巧みの技と責任感で無理して生産する事となり、結局やらなくてもよい仕事
が増えて単価は同じと言う、コミニュケーションが取れていない事による非効率性も
発生しております。
ちょっとした心遣いとコミニュケーションで解決付く話がほとんどかと思います。

しかし、上記のようなシステムのおかげで世界に安くて質の良い車を大量に
供給できるようになり、結果的に日本車が世界一に成ったことは事実ですし、
嬉しいことです。

これからは、ヨーロッパ(特にドイツ)のように地道に技術を磨く技術者を
知的労働者と同じ社会的地位が確立できる社会を築き、努力や技術に見合う
社会生活を送れるようになれば、雇用の受け皿にもなり、若者を中心に中小から
始まる、新しいものづくり社会が築けると思いたいのですが・・・

でも現実は、昨年のような世界危機が発生しますとシステム自体が機能不全を
起こし、多くの技術が失われ流失し、ひいては本当の意味の技術の空洞化が起き、
資源も技術も人材もない、有るのは借金だけの社会になるような気がします。

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2010年5月23日 「クルマ社会の過去、現在、未来」イラスト&感想

こんにちは。Lifeスタッフのさわだです。

実家を出て沖縄の大学に進学した18歳の私は免許が欲しくて欲しくてたまらなく、
大学入学前日に自動車学校に入校したほどのクルマ好き。
男ならマニュアルだろ!、という固定観念からマニュアルを選択したら、
まぁ苦労するする。
パニックになって、アクセルとブレーキを間違うこと数度。
同乗していた教官は、さぞ怖かったことでしょう。
でも、私が一番怖かったのは、自分の運転より教習所の教官が
運転する行き帰りの送迎車でした。
片側2車線の国道を右へ左へスラロームしながら目的地へ。
後部座席で転がる学生たち。
安全運転からは程遠い教官の運転っぷりに戦慄。
そんな日々からはや数年。
今ではすっかりペーパードライバーです。

さて、BLOCKBUSTERの後藤さんからナイスなイラストが届きました。
放送を聴いた感想と一緒にお楽しみください。


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こんにちは、BLOCKBUSTERの後藤です。

自分も典型的なペーパードライバーであるせいか、
放送を聴いている間は「イニシエーションとしての教習所」を
ずっと思い出していました。
最近では理不尽な教官のいる教習所も少ないようですが、
今となってはあの経験も懐かしい思い出のひとつ...
にはなっていません。
いまだに恨めしい...エロくてやさしいお姉さんに教わりたかった!

kanso_05_.jpg

◆イラスト:後藤亮平(BLOCKBUSTER)

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らじこん「クルマ社会の過去・現在・未来」SP番外編

映画『告白』をめぐって」につづくLife「らじこん」コンテンツ第2弾!

BMW 003.jpg

「クルマ社会の過去・現在・未来」 スペシャル番外編 
http://www.radi-con.com/program/40 

出演:宮台真司、柳瀬博一、伊藤暢人

Part1&Part2 各105円の有料コンテンツです。
 上記リンクからご購入ください(番組支援のためよろしくお願いします!)。
 クレジットカード、またはウェブマネーでの決済になります。
 「ご利用ガイド」などをお読みの上、ぜひ聴いてみてください。

Windows Media Player専用です(CDに焼くことは可能)。
 Macについては別途、配信方法を検討中です。

※音声配信ポータルサイト「らじこん」は、2015年4月30日(木)正午をもちましてサービスを終了いたしました。
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5月23日に放送した「クルマ社会の過去・現在・未来」。
その放送直後に、charlieの師匠でもある社会学者・宮台真司さんがTwitterで、
「このテーマで僕を呼ばないのは失敗だったんじゃないかな(笑)」とのツイート。
ならば、ということでBMWファンという共通項もある柳瀬さん、そして自動車業界
の取材を続けている伊藤暢人さん(日経ビジネスオンライン)を聞き手に、
「らじこん」用スペシャル番外編を収録しました。

内容のレジュメは↓

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