'89-'94 The Second Summer of Love in Japan ?
次回、12月23日(土)のテーマ告知です。
'89-'94
The Second Summer of Love in Japan ?
これまで「Life」では、80年代の「バブル」、そして殺伐の時代としての「After'95」など、ある特定の時代と、現代との関わりを何度かテーマにしてきました。
今回はその流れで、「1989年から1994年」という時代がテーマです。冷戦の終結(89年にベルリンの壁が崩壊)、バブル崩壊を経て(東証平均株価の最高値は89年の暮れ)、1995年(阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件)にいたるまでの時代、何が起こっていたんだろう?「バブル」の回では、その頃はバブルの余波で、ジュリアナとかバブリーな空気が残ってた、という話が出てましたけど、この時代、他にも色んなことがあったんじゃないだろうか。
イカ天(後期バンドブーム)、渋谷系、ダンス甲子園、クラブ文化、インディーズ雑誌、「DA.YO.NE」、etc...この時代、80年代のアンダーグラウンド文化が一気にメジャーになる一方で、今で言う「サブカル」のルーツになるような要素が、マイナーながらも熱気を帯びていました。
というわけで今回のテーマは、「'89-'94」。あまり語られることのないこの時代には、日本でもイギリスで起きた「セカンド・サマー・オブ・ラブ」(注1)に呼応する動きもあった、という人もいる(注2)くらいで、きっと今に繋がる色んなことが起こっていたに違いない。そんな、普通に振り返るだけでは見えてこない「90年代前半」の姿に迫ってみようと思います。
お迎えするゲストは、まさにこの時代に青春を過ごし、一番思い入れがあるというジャーナリストの津田大介さん。普段はあまり聞けない、「音楽人」としての津田さんの一面もかいま見られるんではないでしょうか。
リスナーの皆様には、「89年~94年、あなたの一番印象に残っていることは?」もしくは「この時代にどんなイメージを持っていますか?」というテーマでメールを募集します。冷戦崩壊から湾岸戦争といった社会・世相を振り返るもよし、自分が好きだったサブカルチャーを挙げるもよし、進学・就職・結婚・出産と、個人的な体験を語るもよし。たくさんのメール、お待ちしています。
注1)「セカンド・サマー・オブ・ラブ」とは、1980年代の終わりにイギリスで起きたカルチャームーブメント。60年代後半のヒッピー・ムーブメント「(ファースト・)サマー・オブ・ラブ」の再来、というニュアンスで名づけられました。ダンスミュージックを野外に持ち出したレイブとか、その辺を取り入れたマンチェスター・サウンド(ストーン・ローゼズやハッピー・マンデーズなど)みたいな新しいロックとかが、ここから生まれました。
ちなみにアニメ『交響詩篇エウレカセブン』でも「セカンド・サマー・オブ・ラブ」はキーワードとして登場してましたけど、どっちのイメージを持つかで、この辺、世代が分かっちゃいそうですね。
注2)『STUDIO VOICE』という雑誌の12月号に掲載された北沢夏音と三田格の対談「90年代解体新書」で北沢は、セカンド・サマー・オブ・ラブを受けて日本でも何か起こせないかという模索があったことを指摘しています。
「90年代の初頭には、何かが変わる予感というか、自分たちの手で変えられる可能性があって、そこに賭けようという動きが各所で同時多発的に起こったことは事実なんだ」(北沢)
参考↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/1989%E5%B9%B4
http://ja.wikipedia.org/wiki/1990%E5%B9%B4
http://ja.wikipedia.org/wiki/1991%E5%B9%B4
http://ja.wikipedia.org/wiki/1992%E5%B9%B4
http://ja.wikipedia.org/wiki/1993%E5%B9%B4
http://ja.wikipedia.org/wiki/1994%E5%B9%B4
※放送中に(外伝も含めます)メールを読まれた方には
浅野いにおさんが描いてくれた番組ロゴとイラストをあしらった
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