2018年12月23日「文化系大忘年会2018」Part7(外伝1)(30分36秒)
出演:鈴木謙介(charlie)、鈴木謙介、速水健朗、文月悠光、伊波真人、永田夏来、海猫沢めろん、ひらりさ、倉本さおり、塚越健司、宮崎智之、斎藤哲也
〇日本人には伝わらなかった意味
・今年は筋肉の年でした(リスナー)
・『ブラックパンサー』など人種や性別の入り混じった作品(リスナー)
→日本では宣伝が悪くヒットしなかった『クレイジー・リッチ!』(リスナー)
→日本と他の国での感情の差(リスナー)
→あえて主人公をアジア人にした重要さが日本人には伝わらず(塚越)
・モテるアジア人(海猫沢)
・コリアンビューティーの化粧品、K-POP的ファッション(c)
〇面白いものの届き方
・『カメラを止めるな!』のヒット(リスナー)
→口コミで広がるタイプのヒット(c)
・幅広い世代の観客(海猫沢)
→もう「ネット発=若者受け」ではない(c)
・『未来のミライ』『万引き家族』......様々に描かれる家族(海猫沢)
→『カメラを止めるな!』の中間層のリアルさ(海猫沢)
・『相席食堂』など地方のテレビ番組の面白さ(リスナー)
→ネットでテレビが配信される時代の地方の強みと弱み(リスナー)
〇大ヒット『ボヘミアン・ラプソディ』
・『ボヘミアン・ラプソディ』の描写にぴんとこない(リスナー)
→本当にクイーンが好きだった世代と映画を楽しんでいる層の乖離(速水)
→往年の女性ファンによる「かわいさ」アピール、かつての欠点が惹かれる点に(ひらりさ)
・『ラ・ラ・ランド』とのテイストの類似(c)
・ロジャー・テイラーのジェンダーギャグ(速水)
・応援上映需要(宮崎)
・世代の人、マニアの人にはわかるこだわりとこの数年の感動ヒット作らしさ(c)
〇噴き出したもの、まだ見えないもの
・『若おかみは小学生!』が話題、男の子がプリキュアになる時代(c)
→「justice」へのバランス感覚、政治的批評が普通に出る時代(c)
・日本の排外主義は大きく出ているのに見過ごされている(速水)
→海外からの吸収の時代から内向きに変わったのが表面化した2018年(塚越)
・人と何かを共有すること、言葉を尽くすことへの疲れ(c)
text by 千葉彩佳
〇Life関連アーカイブ
2015/02/22「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」
https://www.tbsradio.jp/life/20150222no_music_no_life/index.html
2010/09/26「新・家族の条件」
https://www.tbsradio.jp/life/20100926/index.html