2018年11月4日
「平成スタイル~そしてみんなユニクロを着るようになった」Part4(26:41)
出演:鈴木謙介(charlie)、速水健朗、永田夏来、南馬越一義、清田隆之、ひらりさ、倉本さおり、塚越健司、宮崎智之、斎藤哲也
〇ちょうどいい服を求めて
・選ぶのはとりあえず黒い服(めろん先生からメール)
→本当は自分だけが着られるエクスカリバーみたいな服を求めている(めろん)
・ちょうどいい価格で「ちょっといいもの」を出すブランドが駆逐された(リスナー)
→ユニクロに行くかハイブランドに行くかを迫られる(リスナー)
→中間の価格帯が下がったがハイブランドは相変わらず(c)
・ユニクロの台頭はファッションの民主化、豊かな社会のあかし(リスナー)
→市場の拡大と価格帯の二極化でみんなが着るものは安くなった(c)
〇もはや自己表現ではない
・「目立つ」「目立たない」のバランスを重視(リスナー)
→ファッションは自己演出、演出したい自分の数だけ服を買う(リスナー)
・ペルソナを掛け替えるものとしてのファッション(c)
→重視するものが「個性」から「TPO」、「空気から浮かないこと」に(c)
・ユニクロのフリース登場以降、小説のブランドの描写が減る(倉本)
・古市憲寿『平成くん、さようなら』に登場する多くの固有名詞(倉本)
→情報だけでアクセスする時代、バーチャルとの境目の無さの反映(倉本)
〇文脈フリーの価値観
・イベントサークルの減少(永田)
→渋谷でコミュニティを作ることの特別感が無くなった(永田)
・ユニクロの普及と固有性の喪失(永田)
・「すべてがフラット化するのが平成」とんがった奴もださい奴も減った(リスナー)
→JPOPのようにユニクロの流行も終わるか(リスナー)
・固有性がギリギリ機能していた時代の「歌舞伎町の女王」(永田)
・「五反田のありがたみ」のイタさ(倉本)
・文脈を欠いた90年代ギャルの描写「SUNNY」(c)
→文脈を必要としない、文脈が伝わらない価値の立て方(c)
・「私自身」すら分解できてしまう(塚越)
〇Life関連アーカイブ
2015/10/25「なにが君のしあわせ?〜いま、承認問題を蒸し返す」
https://www.tbsradio.jp/life/20151025/index.html
2012/05/27「東京論2012」
https://www.tbsradio.jp/life/201205272012/index.html