2018年8月26日
「そのコトにプレミアム料金を払いますか? 〜課金化する社会のゆくえ」Part1(35:00)
出演:鈴木謙介、加島卓、ひらりさ、速水健朗、柳瀬博一、海猫沢めろん、塚越健司、斎藤哲也、宮崎智之
〇夏フェスの季節
・夏フェスで聞こえてくるファン同士のギスギス(charlie)
→楽しみ方の違いをうまく混ぜてはいけないか(c)
・福岡ローカルながらサウンドはグローバルな「Attractions」(c)
→洋楽/邦楽という時代ではなくなってきた(c)
〇何にお金を出しますか?
・今日のテーマはコト消費・エンタメとお金の関係(c)
→消費の変化は「お金を払う」という感覚の変化(c)
→何になら追加でお金を払えるか(c)
・1泊4万円と言われたホテルがサイト経由だと2万円(古市憲寿さんのメール)
→昔は仲介料としてプレミア料金を払っていたのか(古市)
→ちょっとの工夫で列をスキップできるのが快感(古市)
・犬の喜ぶ姿が見たさに犬のおやつに課金(リスナー)
→お金で愛は買えないがちやほやはしてもらえる(リスナー)
〇スターティングメンバ―の「課金」
・ブルーノ・マーズのコンサートのチケットが約3万円(速水)
→若い人も価値を感じてお金を払って見に来る(速水)
→デフレ化の中で唯一のインフレ(c)
・蓄膿症の手術で鼻が通るように(宮崎)
→自分の身体への課金(c)
・様々な身体への課金(海猫沢)
→レーザーでほくろを消すのに一個3000円(海猫沢)
・初登場の加島さんは『オリンピック・デザイン・マーケティング』など(c)
→なぜエンブレム問題はあんなに盛り上がってしまったのか(加島)
→実体のないものにお金を払う一方でデザイナーにお金が入らない(c)
・『浪費図鑑』著者のひらりささん(c)
→オタクたちが何にお金をつぎ込んでいるのかをまとめた同人誌が書籍化(ひらりさ)
→「溶かす」という言葉をここで知る(速水)
・推し俳優へのプレゼントやマッサージへの課金(ひらりさ)
→他者への課金と自分の課金(ひらりさ)
→自分自身はマンツーマン英会話に課金(ひらりさ)
→終わりなき課金(c)
・ちょっと見ないうちに肩書が変わって教授になられた柳瀬さん(c)
・課金は「全員平民」の日本社会に階級を作り出す(柳瀬)
→コト消費になることでプレミアがつけられる(柳瀬)
→プレミア化で変わるのは来る客の量と層(柳瀬)
→そこで別れるクラスが日本の大衆消費社会に合うのか(c)
〇かき氷、グリーン車......課金をしたい微妙なライン
・花火大会の桟敷席に課金(リスナー)
→5000円でゆったり楽しめるなら悪くない(リスナー)
・かき氷に並ぶくらいならお金を出すからさっさと食べたい(リスナー)
→長時間並ぶことに価値を見る人(リスナー)
・高くなったかき氷(速水)
→誰も並んでいなかった店に今や平日から行列(柳瀬)
→突き詰めていえば水であるかき氷に値が付くのがプレミア?(速水)
・通勤ラッシュもグリーン車なら楽(リスナー)
→そもそも通勤が無駄だから課金して職場の近くに住みたい(リスナー)
・グリーン車の絶妙な値段設定(速水)
・鎌倉・逗子などからグリーン車で通勤するクリエイター(柳瀬)
→その時間で読書や仕事ができてビジネスタイムが有効に(柳瀬)
→「4時間あれば色々できる」とわざわざこだまで関西に(加島)
text by 千葉彩佳
〇Life関連アーカイブ
2018/06/10「食の平成史~この30年で食べるようになったもの・食べなくなったもの」
https://www.tbsradio.jp/life/2018061030/index.html
2018/03/04「平成カウントダウン~この30年で何が変わったか」
https://www.tbsradio.jp/life/2018030430/index.html
このパートでかけた曲
●Attractions "Leilah" (charlie選曲)
●EXILE TRIBE "HIGHER GROUND" (ひらりささん選曲)