出演:charlie(鈴木謙介)、楠正憲、速水健朗、西森路代、塚越健司、倉本さおり、海猫沢めろん、斎藤哲也、宮崎智之
「Life貨幣論~お金について本気出して考えてみた」part6(23'55")
出演:charlie(鈴木謙介)、楠正憲、三上洋、速水健朗、西森路代、塚越健司、倉本さおり、海猫沢めろん、斎藤哲也、宮崎智之
「Life貨幣論~お金について本気出して考えてみた」Part6(23'55")
○somewhereとanywhere、いままでとこれからのお金の在り方
・いつまでも取っておけないものが届く範囲で回っていた経済(charlie)
→お金は時間と空間を超える(charlie)
→電子化で高まる本質的な反感(charlie)
・"somewhere"と"anywhere"「信用」と「安心」(charlie)
→お金は究極の"anywhere"で"anytime" (charlie)
→それは怖いという感覚(charlie)
→お金は手で触れるもの、
そのsomewhereの感覚は馬鹿にならない(charlie)
・物々交換から通貨が生まれた説は否定されつつある(速水)
→元は帳簿、信用のやり取りが先(速水)
→村の集金・資金プールシステムである講(charlie)
→信用ではなく安心の取引(charlie)
→投資によってanywhereに使われることへの気持ち悪さ(charlie)
→VALUはsomewhereの感覚に戻っているのでは(速水)
→インターネットは「信頼社会」(charlie)
→「安心社会」に生きる僕らの「信頼社会」への疑いから
生まれたのがメルカリの仕組み(charlie)
→独自ルールを守る人は安心(charlie)
・貨幣は暴力的なものとして忌避されてきた(塚越)
→お金を使うのは汚いことだと思ってしまう(塚越)
→宗教内ではanywhereになるお金(charlie)
→キリスト教共同体はお金を介さない共同性、
イスラームではお金も介する共同性(charlie)
→負債もanywhere化するのでは(斎藤)
→お金はまさに負債のanywhere化(楠)
・アンビバレントなビットコイン(楠)
→よりエニウェア化しようとしながら、
マイニングなどのsomewhere的言葉を選ぶ(楠)
→「ビットコインを信じるローカルグループ」という
somewhereな共同体(楠)
・信用に基づかない貨幣は意外と多い(楠)
→国がなくなって価値が上がったソマリランド・シリング(楠)
→宋銭などの中国の滅びた王朝の貨幣がなぜ価値を持ったのか?(楠)
→個々の信頼で成り立ってしまった貨幣(速水)
→ひょっとしたらビットコイン的なのでは(楠)
・ビットコインは量的緩和に対する批評としてはいい(楠)
→しかし実は際限なく増えてしまっているのでは(楠)
→金融緩和を信用できないと思ってる人たちと相通じる(速水)
→その不信を最もanywhere的に(楠)
→金融政策の否定(斎藤)
・お金はコミュニティの信頼の中から仲立ちとして発生(charlie)
→お金がモノだから信用できる時代がもうすぐ終わる
→anywhereな人にとってはただの情報でもかまわない
→一方でキラキラしたもののが仲立ちしないと怖い、という世界観も
→それが交わったときにどうなっていくのか
text by 千葉彩佳
○Life関連アーカイブ
2011/04/24「2020年のわたし」
https://www.tbsradio.jp/life/201104242020/index.html
2012/07/22「動員と革命〜10万人で何をしようか」
https://www.tbsradio.jp/life/2012072210/index.html