出演:charlie(鈴木謙介)、楠正憲、三上洋、速水健朗、西森路代、
塚越健司、倉本さおり、海猫沢めろん、斎藤哲也、宮崎智之
「Life貨幣論~お金について本気出して考えてみた」Part5(28'29")
○次回イベントのお知らせ
・「あたらしい結婚と家族のカタチ」
永田夏来×海猫沢めろん×田辺青蛙×斎藤哲也
9月24日(日) 16:00~18:00(開場15:30~)
紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペース
参加費:2000円(当日、会場にて支払い)
店頭およびお電話にてご予約を受け付けます。
※ご予約は新宿本店3Fカウンターにて受け付けます。
※3F直通電話番号03-3354-5703
定員:50名
○どこまで許せる電子決済
・家電量販店のポイントカードが使いこなせない(永田夏来さんメール)
・コミケで偽札が横行(リスナー)
→クレカ決済を自分のサークルで活用、現金は3割に(リスナー)
→若い世代ではプラットフォームさえあればキャッシュレス化(リスナー)
→取引が物凄い数で行われる場での電子化の強さ(charlie)
→スッと通れる交通系から普及(charlie)
→いかにスマートに払うか(速水)
→AlipayはQRコードを読ませて決済(塚越)
→読み取り装置いらずで屋台・タクシー・公共料金から
賽銭・祝儀まで(塚越)
→PASMOでお賽銭ができる愛宕神社(速水)
→許せる許せないがある(charlie)
・電子的決済が広まる中でもビットコインはやはり異質(charlie)
→裏付けのない別の国の通貨のような不思議な動き(charlie)
○お金をお金たらしめるもの
・お金ってなんだろう?(charlie)
→信用の問題(塚越)
→昔は金と交換できるか否か(塚越)
→ビットコインに必要なのは
「信頼ではなく暗号化された証明に基づく取引システム」(塚越)
→アンチ中央集権のハッカー文化から生まれる(塚越)
→多くの人間はハッカーではない(塚越)
→誰も信用してないのが問題(塚越)
→VALUも本当なら敷居が低く資金調達できる民主化されたマネー(速水)
→むしろ可能性がある(速水)
→重要なのが信用(塚越)
→現状儲けているのは元々知名度ある人とプラットフォーマー(塚越)
・ある程度仮想通貨は普及していくだろう(斎藤)
→その先に日本円やドルが仮想通貨に置き換わる社会はあるか(斎藤)
→完全に置き換わることはない(楠)
→ニクソンショック以前は金そのものの価値の上で経済が回っていた(楠)
→今はみんなが信じてるから流通する(charlie)
→社会では内容が正しくても、その上に信用できるかどうかが大事(塚越)
○国家の枠組みとお金
・イングランドの銀行が独自の仮想通貨を出す(塚越)
→Googleが独自通貨を作れば便利になるが
普通の国家より強くなってしまうのでは(塚越)
→そもそもGoogleは通貨を作らないだろう(楠)
→使い勝手を高めて手数料を取るビジネスは良いが、
通貨発行で負債を抱えるのは株主が認めない(楠)
・ビットコインの諸問題を通して「運営者はいない」がフィクションに(楠)
→今の仕組みは最初にゲットした人がひたすら儲かってる(楠)
→性急にビットコインを認めたことで近代の会計原則に穴が開いたのでは(楠)
→裏付けのないものが増えたことで謎に資産が増えている(charlie)
→事実上のタックスヘイブン(塚越)
・タックスヘイブン化するエストニア(charlie)
→リーマンショックでお金を集められなくなった国が
そうせざるを得なくなる(charlie)
→インターネット統治というよりベタな国際政治のフィールド(charlie)
→ビットコインは国家の信用の裏付けがない(リスナー)
→国民国家の限界の中で生まれたビットコインは
大きな潮目の変化では(リスナー)
→小国の一発逆転で使われそう(charlie)
→一方でテロなど非公式経済の中で使われて広まるのでは(charlie)
→新しい貨幣の動き(塚越)
→裏での権力の変化(塚越)
text by 千葉彩佳
○Life関連アーカイブ
2011/05/22「信じる論理、信じさせる倫理」
https://www.tbsradio.jp/life/20110522/index.html
2012/07/22「動員と革命〜10万人で何をしようか」
https://www.tbsradio.jp/life/2012072210/index.html
日本語で読むビットコイン原論文 [by Satoshi Nakamoto] |
coincheck(コインチェック) http://htn.to/asjgkJBr21U