「ポスト・トゥルースのその先へ」part8_外伝2(31'10")
○大きな物語を作るのは?
・みんなが元気になる物語を作るのは現状データサイエンティスト。
クリエイターたちにその元気がない(charlie)
・星野智幸さん曰く「共同体内部に母的な、責任を押し付ける人
を求めることが問題。お互いに母になる意識が大切」(倉本)
→自分たちが物語の生み手だと自覚できれば良いのでは?(倉本)
→角田光代『坂の途中の家』
裁判は真実を解き明かすのではなく協議して決める(倉本)
→みんなが作った物語で人が死ぬ(神里)
→人の生死を決める物語の作者であることの自覚が足りない(charlie)
→引き受けなければいけない物語が重くなってきている(charlie)
・日本人は自然現象、特に地震に責任を求める(神里)
→何かあったら滅んでしまうという意識が強い国(神里)
・日本ではポスト・トゥルースの責任を問わない風潮(charlie)
→大人の仕事の多くは誰の責任だかわからないようにする努力(神里)
→「俺が責任を取る!」っていう人が現れると弱い(charlie)
・水曜日のカンパネラの新アルバム『スーパーマン』は
界を変えるアイディアを出した人々を挙げる
→「閉塞感を打ち破るスーパーマンが必要だ」(charlie)
→何かを変えてくれる存在を熱望、台風と同列(charlie)
○地震大国の意識
・小さいころ阪神淡路大震災を見て、
いつか死んじゃうかもなーと思った。そういう感覚がある(塚越)
・社会を改善しようという意識は生き残ることが前提(charlie)
・人と一緒にやっていくことは相手に責任をもつこと(charlie)
→家庭を作ることは保守的ではあるが
長期的に見通せるキャリアを作ること(富永)
→何かを一緒に目指す経験が大切(charlie)
→無関係であっても良いはずのものにフレームを(富永)
・ラブ・アンド・ピースになってしまう。
私の好きな人と世界平和の二つに限定されてしまう(charlie)
・カリスマの代わりに災害でも。災害を乗り越えるための共同体(神里)
→地震が来るぞって言い続けることが大事?(charlie)
・米軍に攻撃されたゴジラが放射能を吐くシーンの
「あ、あそこで人が死んでいる」と受け止められる感覚(charlie)
・ピーター=シンガーの『効果的利他主義の話』(速水)
→功利主義的な利他主義が先端(速水)
→働いて得たお金を寄付した方が救える人は増えるという考え(速水)
→国内で良いことをするにはコストがかかるから国外へ(速水)
・フレーミングを地震にすれば範囲内にいる人すべて当事者、
分断は起こらない(斎藤)
・「市場の倫理」と「統治の倫理」の対立。
臨機応変に切り分ければよい(charlie)
・1%の人間も99%の人間も、ゴジラが放射能吐いたら死んでしまう、
という意識(charlie)
→外に共同の敵を作るのはやばいけどね(速水)
→だから地震(神里)
・統合するには実際にはやり合わずともにらみ合う状況が必要(charlie)
→トランプの大口は内外を区別する効果はあるが実効性はない(charlie)
・今年も欧米の情勢は動くが、これってあの時話したよねという
先取り的なことが起こるかも。それがLifeの面白さ(charlie)
・楽しかったですね(神里・富永)
text by Life助手:舟橋瑞季
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