「ポスト・トゥルースのその先へ」part7_外伝1(27'52")
○大きな物語を再び
・ポストトゥルースを生み出すものにはいくつかの側面がある(メール)
→共通の価値観で大きな物語を(メール)
→東京オリンピックと大阪万博もう一度ってことになる(charlie)
→支持率は半々、やりたくない人も多く感じる(速水)
・みんなが抱く夢は存在しないのか?
やり方がまずかったのか?(charlie)
→根拠がある場合より、みんなが信じていけると
勘違いした場合の方が強い(charlie)
・半々に分かれた現状はチャンスなのか?(速水)
→勘違いさせる物語みたいなものが必要(charlie)
→大阪万博に対する財界・マスコミの一部のトップの熱が
広まれば良い(charlie)
・もうちょっとマシな案で、もうちょっとマシな山田孝之が出てくれば。
もう少し良い夢を見せた方が民主主義を動かす力になる(charlie)
・五輪招致に成功した当時から、報道にゲンナリしていた人はいる(速水)
→本当は五分五分でも、8割が賛成しているという情報の出し方をして
反対派を黙らせてしまう(charlie)
→民主主義の在り方としては間違っているが、
みんなを幸せにするウソはついて良い??(charlie)
・「俺についてくればなんとかなる」というものに対して、
否定を許すか否か(charlie)
→今のポストトゥルースは質が悪いからダメで、
良質なポストトゥルースなら許されるのか(charlie)
→良いか悪いかはケースバイケース(神里)
→それを先導するのが官なのか民なのか(冨永)
○オキュパイムーブメントについて
・メールの提案にはオキュパイムーブメントの考えが使われている(冨永)
→大きな物語がないのなら自分たちで作る。
解放区を作り思い出や経験を共有(冨永)
・オリンピックや万博でもないと、日本は動かない(冨永)
→ライフスタイルがある中で展開しても、
制度政治に辿り着かざるを得ないから崩壊する(冨永)
・既存秩序を排除する場所の内部では協力が生まれ、
それが気持ち良い(charlie)
→だが現実に世界が変わる訳ではないから疲れてしまう(charlie)
→2chのオフ会も同じ(charlie)
・NYの事例では内部のギャップを超えられなかった。
内部の階級の分断がアメリカ全体の分断の先駆け(速水)
→差異の方が気になる(charlie)
・集まって何かを動かす快感の原体験があるともう一度起こそうとする。
しかし結果的に社会を変えられたか、と突き詰めれば、
下からの運動が良いとも言えない(charlie)
→それなら、よりましなやつがよりましな夢を出せば?(charlie)
・2015年に流行った自治体のPR動画。
お堅い地方自治体の人達の本音が出ちゃったっぽく見える(宮崎)
→物語を提供するときは本音っぽさが重要(宮崎)
・官の人たちがより効果的に実現する(塚越)
→バルス祭が良い例(charlie)
→キリスト教がカウンター宗教から国境になるプロセスに同じ(神里)
○ポスト・トゥルースと宗教
・結果的に宗教が必要に。ハーバーマスも宗教を重視(塚越)
→マルセル=ゴーシェ曰く、政教分離で政治を安定させたのではなく、
分離させることで世俗化が進み、民主主義の統合原理に役立った(塚越)
→そして統合の瞬間が分離の契機(塚越)
・企業が宗教化していく気がする(斎藤)
→地方のインフラがボロボロで資金が足りない。
ヨーロッパでは民営化しているが、利益を得ることに加え、
社会的な貢献をしているという意識がある(斎藤)
・人が動けば良い、となった時に分断や排除を生む(charlie)
・ポストトゥルースはネイションを壊す(斎藤)
→トランプ現象はナショナリズムへの回帰ではなく分断(斎藤)
・異なる人達と共同で行うことの大前提を疑い出している(charlie)
→上野千鶴子炎上問題に繋がってしまう(charlie)
text by Life助手・舟橋瑞季
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