「文化系大忘年会2016」part3(31'06")
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○今年の芸能界事情とメディア
・SMAP解散の決まった年(メール)
→1月の解散報道、ゲス不倫と相次ぐ不倫報道(charlie)
→最初は離脱する4人が悪者扱いされていた(速水)
→SNS上のファンの主張で雰囲気が変わる(速水)
→テレビが「いい話」らしく報道したのは良くない(速水)
・テレビを無視してソーシャルメディアで盛り上がろうとしていた(charlie)
→「いいものを見たい」となったときに話題になるテレビ・映画(charlie)
○「今回は勝てると思う」コンテンツたち
・映像配信がすごい海外コンテンツ(速水)
→『逃げ恥』・『真田丸』頑張るテレビコンテンツ(速水)
→史実に忠実だということをネットで盛り上げた三谷作品(速水)
→ユーザーの変化がうまくかみ合った(速水)
・「勝てると思う」は今年のキーワード(西森)
→『テニミュ』『HIGH&LOW』で感じる「今度こそ勝てるかもしれない」(西森)
→そういうものを背負って出る人が増えた(charlie)
○楽しませ方を変えていく
・視聴率は取れないがDVDは売れるクドカン(charlie)
→録画率を取るようになったのは福音では(津田)
・『逃げ恥』『アイアムアヒーロー』の脚本家・野木亜紀子(西森)
→男性論とラブコメを並列でやっても数字が取れるとわかった(西森)
→企画書のキーワード的作り方を止める時代(西森)
→エンターテイメントと政治的正しさを両立させた『逃げ恥』(速水)
→落ちのつけ方が奇跡的(速水)
・売れ方楽しませ方のデザインもしないと(常見)
→ネット配信×ソーシャルで売れるピコ太郎・RADWIMPS・星野源(常見)
→AbemaTVから若者に流行るK-1(常見)
・楽しませ方込みでのライブ(charlie)
○記憶の器、過去の書き換え
・記憶というモチーフを扱う物語が2016年の象徴(メール)
→記憶の器となる『この世界の片隅に』のすずさん(メール)
→過去の書き換えを主題とする『マチネの終わりに』(メール)
→フィクションに記憶の上書きと過去の書き替えを求める(メール)
・体感することは思い出せても再現は出来ない(charlie)
→記憶とはブランド(charlie)
→覚えてはいるがハマってこないものをもう一度体験するために(charlie)
→同じ映画を何回も見に行く・リピーター(charlie)
→記憶をリピートするために体感的なものが必要とされる
・暗殺計画を小説にする苦悩を描く小説『HHhH』(倉本)
→乗り越えるすべはこれを読者とともに体感させること(倉本)
→同じ体験をしてしまう、ということとソーシャルの愛称は良い(charlie)
→VR自体は作りものだけど臨場感はエンタメを大きく変えた(charlie)
・過去の意味の書き換えは出来る(海猫沢)
→過去のトラウマが乗り越えたときにポジティブなものに変わる物語(海猫沢)
→その原因は現在の感情(海猫沢)
→現在を変えると過去も変わる(海猫沢)
→就活生の自己分析(常見)
→経験をいかにプラスに転じるか(速水)
・2021年までSMAPは解散しないし天皇も死なないと思っていた(常見)
→SMAPが解散したら平成の記憶が書き換わる(常見)
→過去の思い出され方のチャネルが変わればあるいは(charlie)
○本物ってなんだ
・VRだってある意味本物(charlie)
→クリスマスツリーの本物はないが明らかにクリスマスツリーと呼べるものがある(charlie)
→本物って僕たちの経験と関係しているのかも(charlie)
→本物を描くことは過去の書き換えによって可能になるのかもしれない(charlie)
text by Life助手:千葉彩佳
○Life関連アーカイブ
・2012/01/22「何のためのアーカイブ?」
http://www.tbsradio.jp/life/20120122/index.html
・2011/03/27「このメディア環境を生きる」
http://www.tbsradio.jp/life/20110327/index.html
参考資料↓
このパートでかけた曲↓
●ザ・チェッカーズ 「Song for U.S.A」(常見陽平さん選曲)