2015年12月27日Part0(予告編)「文化系大忘年会2015」
今月のLifeは
「文化系大忘年会2015」
「文化系大忘年会2015」予告編
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12月27日(日) 深夜25:00~28:00 (=月曜1:00~4:00)
出演:鈴木謙介(charlie)、速水健朗、津田大介、西森路代、海猫沢めろん、塚越健司、永田夏来、柳瀬博一、斎藤哲也ほか
予告編の出演:鈴木謙介(charlie)、速水健朗、海猫沢めろん、西森路代、斎藤哲也、長谷川裕P(黒幕)
※ラジコではインターネットで放送同様、音楽も聴けます。
※Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf
※ツイキャスでも中継します→ http://twitcasting.tv/life954
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charlieです
2015年は色んな意味での「節目」だったと振り返られる年になるのではないか、と感じています。
21世紀に入り、じわじわと日本を追い抜いていった新興国経済と、家電メーカーを中心とした製造業での不振。円安誘導にもかかわらず、世界の流通は中国の契機に連動して動く要素が大きくなっていて、必ずしも輸出が伸びるわけではない。一方で、その円安と政策的な規制緩和を背景に「爆買い」目的の観光客が急伸し、店舗や公共施設での多言語対応を進めるところが増えました。2020年のオリンピックに向けて、もしかすると日本は本格的に「ものづくり」から「サービス」の国に変わっていくのかもしれません。
他方でそのオリンピックでは、エンブレムや競技場をめぐって大きなごたごたが続きました。実は世界的には、こうした公共的なデザインに関わる市民参加と、それによって市民アイデンティティを形成していく流れが注目をされています。そうしたトレンドに対して、旧来型の密室的・利権誘導的・権威的だと見られかねない決定プロセスがもつ問題が顕になった年だったのではないかと思います。
ただ見方を変えれば、エンブレム問題のほかにも異物混入問題や芸人さんの炎上問題、企業CMの相次ぐ炎上などなど、「ネットではちょっとしたことや、デマをきっかけとするものでさえも炎上する」という状態に陥ったのも今年の特徴だったと思います。昨年から「ソーシャルメディアはもうピークアウトする」という主張を続けているのですが、利用者側としては「ソーシャルメディアでの発信は、そこで出会えるものよりもリスクのほうが大きい」と受け止められているように思います。周囲を見ているだけの直感的な判断としては、もはやLINEとカメラがあればそれでいい、という若い人が目立つこともあって、なんだかスマホ登場直前のガラケーのような、ICT業界全体での頭打ち感があるように思います。
「いままで」がある種の閉塞感とともに振り返られるものだとすると、今年は「これから」その閉塞感を打破するかもしれない新しい動きと、それにどう対応するかを考えなくてはいけない、そんな一年でもありました。SEALDSの若者たちが上げた声に大人はどう応えるのか、ビジネスへの展開も期待されるドローンの適切な規制とは、人工知能やロボット技術はどこまで人を幸せにするのか、などなど、これから考えるべき問題があちこちで出てきたように思います。
とまあ世相的な振り返りをしてみましたが、もちろん文化、サブカルチャーの分野でも色んなことが起こりました。音楽・動画の定額制サービスのスタートだとか4Dシアターのようなものもありましたし、ハロゥインのコスプレが定着する一方で東京ディズニーリゾートではコスプレでの入場が禁止になりましたし、そういえばセルフィースティックもあちこちで禁止になりました。「ラブライブ!」や「アイドルマスター」など、ゲームとアニメーションで二次元アイドルが大当たりしている一方、「2.5次元」と呼ばれる、生身の俳優が二次元の作品を原作とする舞台で活躍し、ファンの規模が拡大しています。
他にも語るべきことはたくさんあると思うのですが、そんな一年を振り返るための毎年恒例企画「文化系大忘年会2015」が今回のLifeのテーマです。
リスナーの皆様からも、「今年あなたの印象に残った文化系トピックを教えて下さい」というテーマでメールを募集します。本や映画や音楽などの作品、サービス、社会/文化現象、出来事、事件などなど、あなたの印象に残った文化系トピックをぜひお寄せください。
メールアドレスは life@tbs.co.jp
メールはぜひお早めにお願いします!
※参考
「BIZCOLI」(ビズコリ、BIZ COMMUNICATION LIBRARY)
http://www.bizcoli.jp/
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