撮影:会田邦秋
西森路代さん 斎藤哲也さん
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◯銀色夏生、高橋歩...サブカルとおたくのポエム
・ 懐かしの銀色夏生ふわふわポエム詩集(西森・charlie)
・ 労働市場の弱者がポエムに流れる(速水)
→自己啓発書がビジネス向けから若者向けにポエム化(速水)
・ 自分語りのために書いていたポエム(西森)
→自分のために書いていたから遠慮無く捨てられる(charlie)
・ 銀色夏生は中学生でもささるもの、下の世代は高橋歩(速水)
→「サブカルが面倒くさい...」と思っている時にでてきた高橋歩(中森)
・ サブカルの自意識と高橋歩の自意識は違う(charlie・中森)
・ 「こじらせ系」「サブカル自虐私感」を払拭したのが高橋歩(中森)
・ 高橋歩は開き直ることを素でやっている(速水)
・ 銀杏BOYZ峯田和伸や宮藤官九郎が早川義夫を継承?(中森)
→自意識で固められていた人も、素直に変われるのか?(西森)
→こじらせ系の人に響くことばを誰がいうか?(charlie)
・ 一発逆転要素を含んでいるポエム(charlie)
→ことばの使い方がわかっていればいるほど裏を読んでしまう(charlie)
・ 水無田気流さんによる自作詩朗読「文字スクイ」
・ 情動のことばに触れる機会が少ない(charlie)
→一捻りされた感動を取りこぼしていないか?(charlie)
→練りに練られたことばに出会う機会が欲しかった(charlie)
◯水無田気流さん自作詩全文掲載
文字スクイ 水無田気流
きのうは神社のえんにちでした
はんぶんかかしのおじさんが
文字スクイのみせをだしていました
片目でわらって紙せいの
もろいスクイあみくれました
(たぶん片目はビー玉です)
(たぶん片目はぐん手です)
文字はひらひらにげるので
ぼくはひやひやおいました
水がゆるゆるしみこんで
あみはじわじわとけました
あかやきいろやきんいろの
文字はきらきらにげました
ぼうやきみは文字すきかい?
かかしのおじさんはききました
うんとぼくはいいました
(たぶんお口はうごいていない)
(たぶんお鼻はいきしていない)
そうかとおじさんはいいました
文字はわくですくうといいよ
こんなふうにこんなぐあいに
まねしてすらすら文字をすくうと
文字はびちびちはねました
ビニールぶくろにいれてもらって
いっしょにおうちにかえりました
ガラスばちにいれてもらいました
でもけさおきたら文字たちは
みんなぷかぷかういていました
だからきょうのこのにっきは
死んだ文字でかきました おわり
text by Life助手;新井亜主美
○Life関連アーカイヴ
・2010/09/26「新・家族の条件」(外伝2に高橋歩氏の話が登場)
http://www.tbsradio.jp/life/20100926/
・2009/05/24「現代の現代思想」
http://www.tbsradio.jp/life/20090524/
参考資料&選曲↓
BGM↓
●The Space Monkeys "We Are The Supercool"
●Bjork "Pagan Poetry"
●Grandaddy "Jed's Other Poem (Beautiful Ground)"
●サニーデイ・サービス "Poetic Light-まよなか"
●Mute Beat "Super Woofer Dub"
●くるり "Superstar "