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10月14日(土)放送のLife第2回(2時間スペシャル)は
今日から5回に分けてアップしていきます。
Part1は...
日本の若い人たちにとって、戦争のイメージを形成するに
あたってもっとも影響が大きいのサブカルチャーは「はだしのゲン」。
ただ、70年代の半ばに少年ジャンプに連載されていた当時を知る
柳瀬さんや仲俣さんたちの証言によると、そのころは
「バイオレンスジャック」や「漂流教室」などと同様に、
東西冷戦下ゆえにある種のリアリティをもった終末観マンガ
として受け取られていたそうです。などなど
このブロックでは戦争というテーマにかけて(&Life=ライフつながりで)
小沢健二の『戦場のボーイズ・ライフ』をかけました。
「この愛はメッセージ!祈り!光!続きをもっと聞かせて!」という
歌詞で始まるこの曲は、阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件が
起きた1995年に発表されました。
佐々木敦さんはこの時期の小沢健二について
「小沢健二/トン・ゼー/マイケル・ムーア」(『SOFT&HARD』所収)
の中で次のように書いています。
当時、彼の書く歌詞や曲の世界は、あまりにも楽観的で
表層的だと揶揄されたりもしたが、そこに同時に苦悩と諦念と、
それでもなおそれらに何とかして打ち勝とうとする「強い気持ち」
を見出せなければ、彼のことをわかったことにはならないだろう。
阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件が起こった年に
「さよならなんて云えないよ」と「痛快ウキウキ通り」を
発表する人間の、何ともいえない複雑さに気付けなければ。
この曲がかかっている間、charlieが「むちゃくちゃいい曲だなあ」
と呟いていました。
※佐々木さん率いるHEADZのイベントが今週の金(20日)、
土(21日)の両日に開催されます。詳細は↓から
http://www.faderbyheadz.com/
もう1曲は柳瀬さんが選んだFrankie goes to Hollywoodの
"Two Tribes"。アメリカ大統領とソ連の書記長が取っ組み合い
のケンカをするという冷戦下ならではのプロモーション・ビデオが
傑作とのこと。
(プロデューサー はせがわ)