2018年11月4日
「平成スタイル~そしてみんなユニクロを着るようになった」Part8(外伝2)(50:59)
出演:鈴木謙介(charlie)、速水健朗、永田夏来、南馬越一義、清田隆之、ひらりさ、倉本さおり、塚越健司、宮崎智之、斎藤哲也
〇資本主義のジレンマ
・「団塊ジュニア世代最後の社会奉仕」と服にはお金をかける(常見陽平さんメール)
・問題を抱えながらも突き進むグローバル企業(常見)
・誰かの労働に依存して幸せを買うしかない資本主義社会(c)
・トライアンドエラーの楽しみと売る側の辛さ(c)
→労働環境は一概には言えない(南馬越)
・人の労働に依存して買う洋服の適正価格(c)
→イベントで友人から買ったバッグ、売りたいから出す側も安く(永田)
・トートバッグは書評家の必需品(倉本)
→海外のお洒落な本屋のトートバッグが最強(倉本)
〇価値はどこにあるか
・ソーシャルビジネスのはしり、マザーハウスの定期入れ(c)
→途上国で作ったといえども適正価格を(c)
・資本主義が悪だと言いたい気持ちもわかる(塚越)
→モノ消費からコト消費になると0円だったものがいくらででも売れる(塚越)
→物語に消費者が乗れるか(塚越)
・需要が無いものを市場から退出させていいのか(c)
→需要があったらどこもまでも挙げてもいいのか?(c)
・物語にお金を払いたい人の不合理さ(塚越)
→モノが溢れる消費社会にどこにお金を注いで楽しむか?(塚越)
・無駄か否かは本人が決めるべき(c)
・消費社会に批判的な視点がない消費研究は無い(c)
→消費批判が一周回って「消費批判」を消費しているか(c)
→エシカル(倫理的消費)を打ち出す大手小売(南馬越)
・ハイブランドが大嫌いだったのに今年のGUCCIは大好き(永田)
→ハイブランドが多様性やエシカルをメッセージに(c)
・情緒的価値、人の介在が大事(宮崎)
→何かに関してはエラーを出しながらハマってみたい(c)
・漫画版『浪費図鑑』の沼に落ちた人たちのぬるく楽しい連帯(塚越)
・エラーや揺り幅の情緒的価値(宮崎)
〇トライアンドエラーの心構え
・100点のレコメンドは出来ない(c)
→エラー含みでやるには勇気がいる、その時の心構えは(c)
・年を取って枯れてきて大丈夫か?とは思う(塚越)
→トライアンドエラーで続けていくだけ(塚越)
・正解があった90年代(永田)
→正解の無い現代ではトライアンドエラーの意味が違う(永田)
・会社によるキャリア研修がないと人生を考えるタイミングが無い(c)
・ファッションの正解は?(宮崎)
→昔は選択肢が少なく「流行ったからこれ」(南馬越)
・人生「あがり」の世代(塚越)
→トライアンドエラーを止める、という憧れ(c)
〇エラーを抱えてやっていく
・人間的エラーが無いとAIに負ける(宮崎)
→エラー無しには物語は生まれない(宮崎)
・身体のトライアンドエラーの積み重ね(清田)
→さらに自分が見出したアンサーが更新されていく感覚(清田)
→デザイナーに服作りを続けてほしい気持ちでお金を払う(清田)
・相手のエラーを許容する(c)
→自分の中で解像度が高まっていく(清田)
→エラー込みで「アリ」の価値(c)
・批評をやる人は本を読むが「批評しか読まない人」がいる(倉本)
→作品に触れなければ豊かさの根源は見えない(倉本)
→「文化的雪かき」は時々辛いが搾取されている気持ちにならない(倉本)
・言葉の問題(c)
→ユニクロ的資本主義の勝利と、沼にいてトライアンドエラーをする人々(c)
→「失敗したくない」と「失敗含めて面白い」の溝を埋めるのが言葉(c)
text by 千葉彩佳
〇Life関連アーカイブ
2018/08/26「そのコトにプレミアム料金を払いますか? 〜課金化する社会のゆくえ」
https://www.tbsradio.jp/life/20180826/index.html
2011/06/26「グッときたレコメンド体験」
https://www.tbsradio.jp/life/20110626/index.html