「食の平成史~この30年で食べるようになったもの・食べなくなったもの」Part8(37'59")
出演:charlie(鈴木謙介)、澁川祐子、塚越健司、倉本さおり、宮崎智之、速水健朗、鶴賀太郎
〇「本物」になるためのポエム
・ポエム化された食べ物たち(リスナー)
・ビッグデータでメニュー名を解析(澁川)
→三番手のレストランからメニューがポエム化(澁川)
→一番下のランクで使われる「本物」という言葉(澁川)
・「本物」をめぐる問題(charlie)
→本物の職人が作ったものか、第三者が「本物」と評価したものか(c)
→評価を受けられなときにポエム化へ(c)
〇物語を求める現代の食
・平成は多様なものを安価に食べられる時代(鶴賀)
→食事に付加される物語が重要(鶴賀)
→今求められる物語は健康と安全(鶴賀)
・ベジタリアン志向と鰻を提供しない決断で客層が変わる(鶴賀)
→意識の高い人は可処分所得が多い(鶴賀)
・ベジタリアンは外食をしない(鶴賀)
→日本ではベジタリアンの行ける店も少ない(c)
→大手でもマクロビに進出(鶴賀)
〇ポリシーの尊重
・食に関する向き合い方が食の価値とリンク(c)
・食に向き合う意識の無いアメリカ低所得層の肥満(鶴賀)
→ある程度の所得層は自分の意志を持っている(鶴賀)
・尊重するに値する選択肢が外食でも増えれば(c)
→選択肢は多いはずなのに同調圧力がかかる(鶴賀)
→面倒と思われることも面倒に(c)
〇情報を食べる
・ポエムやメディアなどの物語が食を価値づける(c)
→食べるものそのものよりそこに載っている情報を重視する傾向(c)
・色々調べて試すのが楽しい(塚越)
→自己満足の世界の情報を食べているから「魔術」(塚越)
〇横たわる情報格差
・関係性を作る上での微妙な線引き(c)
→成り行き上の主義はどのぐらい埋め込まれているのか(塚越)
→貧富で分断されるアメリカ(速水)
・予約する・しないは分水嶺(速水)
→予約をする人は手頃で良い店に行ける情報を持っている(速水)
・外食産業の豊かさに乗っかっているかいないかで変わる哲学(速水)
・特集される店のローカル化(c)
→一方でどこにでもある・誰でも知っているフードコート(c)
→本当に充実しているところに行くには情報が必要(c)
→情報は得ようとしない人には絶対に入ってこない(速水)
・情報格差と住んでいる場所格差(速水)
→金沢駅前から宿まで歩いたら一軒も店が無い(c)
→一見さんが地方都市でおいしいもの見つけるのは無理(速水)
・情報を食べるときに現れる断層線や新しい動き(c)
→多様化の平成末期は「一緒に食べられるか」を考える時代(c)
text by 千葉彩佳
〇Life関連アーカイブ
2014/02/23「超絶!ポエム化社会」
https://www.tbsradio.jp/life/20140223/index.html
2015/08/30「ブロック化する社会をどう生きるか」
https://www.tbsradio.jp/life/20150830/index.html