「食の平成史~この30年で食べるようになったもの・食べなくなったもの」Part4(38'21")
出演:charlie(鈴木謙介)、澁川祐子、塚越健司、斎藤哲也、倉本さおり、宮崎智之、速水健朗
〇Lifeイベントのお知らせ
・7/29(日)に新宿でBBQ(斎藤)
→フジロックの日だけど来てね!(宮崎)
https://peatix.com/event/395268?lang=ja
〇更新される「食の危険」
・食品衛生意識の変化(リスナー)
→むしろ何故今まで生肉に無頓着だったのか(charlie)
・食の危険の変化(c)
・「買ってはいけない」系の本の増加(リスナー)
→食への安全とイデオロギー(速水)
・「ケミカルvsナチュラル」の構造が明確だった70年代(c)
→受け取り方が多様に(c)
→二項対立で考えていると食べられるものがなくなる(c)
・消費社会では企業の流通の中でなんとかするしかない(c)
・世界を牛耳る食品産業を批判する映画『オクジャ』(速水)
→昔なら兵器産業の立ち位置だった(速水)
〇革新と常識のジレンマ
・分子料理と常識のジレンマ(宮崎)
・健康を自分で勝ち取ろうとする人がサプリメントに走る(塚越)
→バイオハックと自然の対立(塚越)
・純粋な栄養素以外の雑味こそがおいしさ(澁川)
→サプリだけでどうにかできる社会が来るかは微妙(塚越)
・流行らなかった完全食「ソイレント」(リスナー)
→コミュニケーションやストレス発散としてのおいしい食事(リスナー)
・必須栄養素とは何をもって必須なのか(c)
・さらに上を求めるときに自己の選択で選ばれるもの(塚越)
→楽しい食事もいいけど一人のときまで楽しくなくていい(塚越)
〇食・メディア・身体
・メディアとしての食、身体の拡張としてのメディア(c)
・ソーシャルもエンハンスメントもない日常的な食事の必要性(速水)
→「おふくろの味」は全部メディア経由(c)
→よりメディア化が進んだ平成での中間としての家庭食(c)
・高齢な料理家の基本料理本が増加(澁川)
〇自己を高める料理術?
・タイムハッキングとしての自炊が好き(c)
→時間で成果が出るものを求める小説家(倉本)
・Googleが自分で料理できるスペースを社員に開放(斎藤)
→食を教育に取り入れたい(c)
・イベントで予算を決めてゲーム的に料理(速水)
・コックコートまで着込んで料理、まさにメディア(c)
→ビジネストレンドとしての料理術が来るか?(c)
〇料理の思想2018
・「料理の鉄人」「BISTRO SMAP」などのエンタメ的な料理番組の終了(倉本)
→タレント中心から「MOCO'Sキッチン」などのコミュニケーション消費、ネタ化の時代(c)
・男性料理研究家の増加(澁川)
→「食べる側」「作る側」の固定は「一緒に作る」メディアが無いのも理由か(c)
・小林まさみ&まさるの嫁舅料理研究家コンビ(澁川)
→アシスタントもできる男性が奥様に受ける(澁川)
・どうやって料理を一緒にしていくか(塚越)
→仕事も一人よりチームの方が大変(c)
text by 千葉彩佳
〇Life関連アーカイブ
2013/04/28「料理の思想2013」
https://www.tbsradio.jp/life/201304282013/index.html
2014/10/26「フィジカルの逆襲」
https://www.tbsradio.jp/life/20141026/index.html