「もはやオワコン?〜"恋愛"の平成史」Part3(34'08")
出演:charlie(鈴木謙介)、永田夏来、清田隆之、速水健朗、海猫沢めろん、塚越健司、倉本さおり、宮崎智之
〇イベントのお知らせ
・5/27(日)紀伊國屋書店新宿本店で
「ことばが切り取る現在〜Life詩歌入門」
文月悠光×伊波真人×矢野利裕×倉本さおり×宮崎智之
https://peatix.com/event/377398
→昔のイメージとは違う現代シーンの詩歌(倉本)
〇恋愛の「正解」を求めて
・「拗らせ系」ブームとネット(リスナー)
→あらゆる恋愛のパターンを予め知れてしまう(リスナー)
・恋愛の立ち位置を気にするひとが増えた(charlie)
→「私は合っていますか」と聞かれる(清田)
→昔から正解は無いのに急に気にするように(c)
→「正解は外にある」「そこに最短でアクセスするのが幸せ」という人(清田)
・運命の人との出会いだけがゴールだったころ(永田)
→今はパターンが増えて自分がどこにいるのか分からなくなった(永田)
・ネットによって容易にパターンが見つかる(c)
・ナンパ師の逆説(塚越)
→「それから」が分からなくなる(塚越)
〇恋愛したことありますか?
・行為としての恋愛の動向(c)
→性行動調査では2005年までは右肩上がり(永田)
→その後は現在に至るまで男女ともに減少(永田)
・初体験が早い人とまったくない人、行動が多極化(永田)
・保健体育並みの知識しかない子(c)
・恋愛に対して存在したステップが失われる(c)
→体験の順番がランダムになっている可能性(永田)
〇形式を失う恋愛
・1983年までは婚前交渉否定派が多数(永田)
→それ以降は「相手を愛していればOK」に(永田)
・結婚ははっきり分かるが愛の有無は分からない(c)
→気持ちの問題に標準化されると本人の中でも揺れ動いてしまう(永田)
・お互い努力するにも努力の方向性の合意が無い(c)
→合意をめぐる問題(c)
・男がリードする形式が壊れつつある(清田)
→相談でも男子から聞きそうな話が女子から出たりその逆だったり(清田)
→昔ながらの役割をイメージしてるとうまく行かない(c)
・パートナー探しで婚活する人と、恋愛にこだわってしまう人(宮崎)
→縛られてしまう恋愛像の存在(c)
→「自分を最優先にしてくれる他者」を求める(清田)
・親の愛に疑いはないのか(c)
〇知りたい読みたい他人の恋愛
・赤裸々に恋愛を語るエッセイが売れる(宮崎)
→みんな他の恋愛を聞きたい(宮崎)
・恋愛のエッジが描かれる(c)
→それがリアリティ、共感として読まれるように(c)
・失恋エピソードの集大成:同人誌『失恋手帖』(海猫沢)
→今読むと怖い自分のエピソード(海猫沢)
→当時は分からなかった(海猫沢)
→思い込みがネットの介入などで覚めていく今(c)
〇お見合いってどうなんですか?
・お見合いと恋愛結婚の比率の変化は70年代(塚越)
→結婚してから好きになっていた昔(塚越)
→今は好きになって結婚するのがメインなのに好きになり方が分からない(塚越)
・お見合いと恋愛なら恋愛の方が満足度は高い(永田)
→お見合いは家と家の問題(永田)
→そこに個人的な関係は想定されていない(永田)
text by 千葉彩佳
〇Life関連アーカイブ
2009/02/22「草食系男子の本懐」
https://www.tbsradio.jp/life/20090222/index.html
2010/04/25「様々なる定番」
https://www.tbsradio.jp/life/20100425/index.html
このパートでかけた曲
●Mr.Children "LOVE"(清田隆之さん選曲)