出演:charlie(鈴木謙介)、速水健朗、西森路代、柳瀬博一、塚越健司、倉本さおり、海猫沢めろん、斎藤哲也、宮崎智之
「"共感"される"エモい""パワーワード"を"忖度"して"PR"!」part6(33'45")
○批判が出来ない社会のはけ口
・犯罪とは社会が逸脱を定めるもの(charlie)
→社会が分からないと犯罪も分からない(charlie)
→みんな同じものを食べ過ぎて吐いている、というイメージ(塚越)
→批判できない風潮の裏で悪口(charlie)
→食べ過ぎだからどこかで吐き出す必要(charlie)
・批判は駄目だけど批判の批判はセーフ(charlie)
→「私の心を叩くな!」(宮崎)
→批判のスタンスを取る人とはちょっと人付き合いを考える(c)
→「みんなの気持ちがわかる人」が危うくなったときの自己硬化(塚越)
→暴発して他者を批判・犯罪に向かう(塚越)
○見られているという意識、気づいてしまう瞬間
・テレビに出られないラインで有名になるYouTuber(charlie)
→利益供与してくる企業とずぶずぶに(charlie)
→上に登る快感で道を踏み外して落ちる(塚越)
・小学生どころか赤ちゃんから出演する子供YouTuber(charlie)
→『キッズファイヤー』の第二部に通じる(charlie)
→忖度が旨のホストと、忖度させてくれない子供(倉本)
・自分が見られていることに気づき始めている(charlie)
→手に負えなさへの不安や才能への気づき(charlie)
→作られたものから出る感情じゃない(西森)
→テラスハウス的プライバシーの切り売り(塚越)
→自分の切り売りとどう付き合うか、さえ古く(西森)
・衆目に晒されることに向いている人間はいる(charlie)
→見てはいけないものを見ている感覚(charlie)
→ある日自分がタレントだと気付く『フルハウス』のミシェルちゃん(宮崎)
○批判ができないメカニズム
・批判無き資本主義では「批判されないために」が駆動理由(c)
→大量生産大量消費は金を与えることで飼いならす(charlie)
→生権力と心権力(charlie)
→メディアで人が動員されるときに人が一つになっていく(charlie)
→フーコーの生権力を受け継ぐ健康管理型権力(塚越)
→つねに起こったニュースの状況がアップデートされていく(塚越)
・心と体がくっついてしまって批判も出来ない(塚越)
→アテンションエコノミー(塚越)
→スティグレールの消費社会批判(charlie)
→心を管理されている(charlie)
○他人の辛さを見る・見せること
・助けが必要な人さえも「自分は包摂されている」と思い込む(塚越)
→格差の下側はお金持ちと対立していないのではないか(charlie)
→排除が目に見えない(塚越)
→「格差や排除が無い・考えない方が楽でいい」と思ってしまう(塚越)
・今村夏子のマイノリティを代弁しない文章(倉本)
→ある種吃音的な語り(倉本)
→他人の辛さをTVが代弁することへの違和感(塚越)
→その辛さを出す環境を小説が表出する(倉本)
・散りばめられたものをかわしながら人に対する感覚を突き付ける『逃げ恥』(c)
→「一緒だ」と言えない気持ちが批評の芽になる(charlie)
→「いいね」しにくいものが一番大事(charlie)
→それを物語として書くことがプロの技術(西森)
→批判無き資本主義の中で外部を見せること(charlie)
text by 千葉彩佳
○Life関連アーカイブ
・2016/06/26「有名税とのつきあい方」
https://www.tbsradio.jp/life/20160626/index.html
・2015/08/30「ブロック化する社会をどう生きるか」
https://www.tbsradio.jp/life/20150830/index.html
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