出演:charlie(鈴木謙介)、速水健朗、西森路代、柳瀬博一、塚越健司、倉本さおり、海猫沢めろん、斎藤哲也、宮崎智之
「"共感"される"エモい""パワーワード"を"忖度"して"PR"!」part1(30'42")
○charlieの近況から見る今回のテーマ
・ETV『ニッポンのジレンマ』に出演(charlie)
→議論というより相手の言葉を受け入れて丸くしていく方法(charlie)
→聞きたい言葉が「同じであることを確かめる言葉」に(charlie)
・「エモい」「心を動かす」のトレンドをお金や政治の面から話していく(charlie)
○「共感したい」の中で読まれるために
・我ながらおかしなタイトル(chalire)
→ネット上で共感を得る言葉が宣伝の言葉に(charlie)
→エモい言葉・パワーワードを使って消費者・有権者に忖度してく流れ(c)
・読モライター、という記事を書いて批判も(宮崎)
→知識じゃなくて共感で売っていく記事を書く記者たち(宮崎)
→親近感のある子が出てきて共感を得ることで重宝される読モ(宮崎)
→わかってる人が書くより普通の人の普通の言葉が聞きたい(charlie)
・プロの言葉は要らないと言われてしまう中で(charlie)
→Web転載で通言語が無くなるからエモいワードに寄りがちに(倉本)
→聴いてくれる人に書く言葉と「皆さん聴いてください」という言葉は違う(c)
・Twitterはやっていない同業者も多い(海猫沢)
→言葉を安売りしたくない人にはきついツールだが、宣伝に利点も(海猫沢)
→身体性の問題(charlie)
→即興で出てくる話し言葉と、推敲される書き言葉(海猫沢)
・批判されたら意味のない演劇・映画の世界のレビュー(charlie)
→悪口はかかないけど他人が書かないことを書く(西森)
→「受ける! 見出しが立つ!」と思ってしまう(西森)
→やらしいかなあと思いつつも読まれたほうがいい(西森)
○共感できればいいのか
・編集と広告が交じりあってはいけない(柳瀬)
→コンテンツはだれが作っているのか(柳瀬)
→WELQ、フェイクニュースにも通底する「共感すればいいのか」問題(柳瀬)
→線引きが必要(柳瀬)
→Google、Facebookのメディアとしての自覚の無さにがっかり(柳瀬)
・共感を売り物にするウェブライターも我々の勝負する同業者(速水)
→共感の逆は深読みでは(速水)
→「深読みして文脈踏まえて」をこのスピード時代にやってたら勝てない(速水)
→『フード左翼』などのパワーワードを使ってもレビューはタイトルばかり(速水)
・雑誌はその文脈が分かっている人向け(速水)
→ネットの共感のレベルで引っかかって読む気がない人が燃やす(速水)
→共感の強さで侵食される(charlie)
・フロー=今どきのものを追いかけないように(斎藤)
→ストックの貴重さで勝負(斎藤)
・政治とメディア、メディアと世論の関係(charlie)
→みんなが喋れる言葉が使われる一方で計算された巧妙なものに(塚越)
→本当は遠いかもしれない「政治」と「自分」と「皆」が同期し近しくなる(塚越)
→難しいこと簡単なことが両極端に(塚越)
→ポピュリズムの言葉は本当に分かりやすいのか(charlie)
text by Life助手:千葉彩佳
○Life関連アーカイブ
・2009/11/22 「Twitterはじめました」
https://www.tbsradio.jp/life/20091122_twitter/index.html
・2017/02/26「ポスト・トゥルースのその先へ」
https://www.tbsradio.jp/life/20170226/index.html
参考資料
・ライターが"読モ"化している件について‐宮崎智之 2/7(火)
https://news.yahoo.co.jp/byline/miyazakitomoyuki/20170207-00067457/
・西森路代
「高校に入ると仕事が減る」―― "子役出身"を乗り越えた須賀健太22歳
https://news.yahoo.co.jp/feature/632
このパートの選曲
・alcott 「さくらの麓」 (charlie選曲)
・Plenty 「東京」 (宮崎智之さん選曲)
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