撮影:ササキミチヨ
斎藤哲也さん&charlie(鈴木謙介)
出演:charlie(鈴木謙介)、速水健朗、三宅秀道、常見陽平、西森路代、清田隆之、倉本さおり、海猫沢めろん、斎藤哲也、宮崎智之ほか
「春の"がんばり迷子"相談室」part3(26'36")
○新年度の距離感問題
・新年度にあった人との距離の取り方(メール)
→社交的ぶった大学生も一年間だけ(メール)
→葛西臨海公園にみんなを誘うも誰も来なかった胸の痛い思い出
○人を自動化する「比較」と「連帯」
・「頑張りが目に見える」「見せなきゃ」な今は辛い
→習慣化アプリは他に同じ目標に向かう人を見せて頑張らせる
→ビジネス書でも習慣化が受ける(斎藤)
→選択肢を絞り大事なところ以外は仕組化したいという流れ(斎藤)
→一念発起の反対
→人と比べるのも意思決定を避ける手段(斎藤)
・習慣化の最初のモデルはグラミン銀行
→踏み倒されないために連帯責任にすることで自浄作用が働く
→相互監視が働くことで人が自動的に行動(斎藤)
→貧困そのものはなくせない、先に個人の努力を要求してしまう仕組み
○無くなったセオリーとあっても無くても困る選択肢
・発展途上のバングラデシュだからセオリーが見える(三宅)
→日本にはもうセオリーは無い(三宅)
→この先の成長モデルが存在しない(宮崎)
→セオリーがあると思うから「何を頑張ればいい?」に(三宅)
→日本は「同じ方向を向いている人がいっぱいいるから大丈夫!」に
・とにかく「全力」を求められた高校時代(海猫沢)
→常に全力で生きてたから燃料切れ(海猫沢)
・迷子になりかけの娘(メール)
→公認会計士の資格取得・バイト・遊びとオーバーワーク(メール)
→他者から頑張りをデザインされているのでは(倉本)
→大学・企業が危機感をあおる(倉本)
→SNSでは誰がデザインしているのか見えない(倉本)
・「キラキラ」を特集する大学パンフ
→大学・プロダクションも分かってないところで押し出される
→頑張る人はそれをロールモデルに
・高卒からするとすでにある意味勝っている人々なのに何を?(海猫沢)
→逆にレールはあるが必ずしも乗りたいものでもない地方高卒(海猫沢)
→大学に行くと見えるスキルツリーへの想像力がない(海猫沢)
→選択肢は存在する(海猫沢)
→自分の世界で仕事への意識がある人と可能性がありすぎるひと
→選択肢が一つだけでは辛い(斎藤)
・頑張ってしまうのは環境そのものが頑張っているから(常見)
→一回破綻すること(常見)
→やりたいことより向いていることへ(常見)
→手堅いところを押さえに行きすぎ(三宅)
→相性も分からないうちに決めてしまう(三宅)
→セオリーが無効になっているのに(三宅)
→試行錯誤するならともかくすぐ回答に突っ込むのが危うい(宮崎)
→不安に駆られて同じ手堅さを求めるがゆえに競争率が上がる(三宅)
→少し前の成功モデルをみんな追う(常見)
・少しぐれた方がいい(常見)
→自分を壊す体験をしたら何かを得られる(常見)
○何のために頑張る/頑張らない
・頑張らないを極める(海猫沢)
→それもひとつの頑張りでは(常見)
→「親孝行プレイ」をしているうちに心がついてくるイメージ(斎藤)
→ちょっと距離取ってプレイっぽくするのがいいのかも(斎藤)
・何のために頑張らないを極めるのか(常見)
→楽したい(海猫沢)
→「頑張る」は日本語では自動詞(倉本)
→目的なく何かをするのはナンセンスなのか(倉本)
・ランダムウォークをしなくなった企業(三宅)
→だんだん無駄がなくなっていく(常見)
→「イノベーション」として語られているものは本当は「プログレス」(常見)
text by Life助手:千葉彩佳
○Life関連アーカイブ
・2016/05/29「私のルーティーンを問い直す」
(塚越健司&久保田Dスピンオフ)
https://www.tbsradio.jp/life/20160529/index.html
・2007/10/28「しょうらいのゆめ」
https://www.tbsradio.jp/life/20071028/index.html
・2008/11/30「第2ロスジェネ?~新・就職氷河期の生き方」
https://www.tbsradio.jp/life/20081130/index.html
このパートでかけた曲
●Dinosaur Jr. 「Out There」(海猫沢めろんさん選曲)
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TBSラジオ「文化系トークラジオLife」
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