出演:charlie(鈴木謙介)、神里達博、富永京子、速水健朗、倉本さおり、斎藤哲也、塚越健司、宮崎智之
「ポスト・トゥルースのその先へ」part2(25'19")
○ビジネスの世界から
・以前からあった「話が通じない感」(メール)
→真理がこちら側にあるならば説き続けるべき(メール)
・説得しなくてもいい、という風潮に変わっている(charlie)
・経営において、データ分析を重んじるポジショニング派に対して
偶然の発見や計算外の出来事を引き出すケイパビリティ派(charlie)
→アメリカでたまたまスーパーカブが売れた事例(charlie)
→直感や閃き、偶然から生まれるものを重んじる(charlie)
→「根拠はないけどくる!というジョブズ型リーダー(charlie)
・大学の授業からポストトゥルースがはじまっていく(charlie)
・大学はビジネスを重んじている
→スポーツやPRも企業に先んじて行う(速水)
・本が売れているようなビジネス論が気づけば精神論に(charlie)
・様々なものが宗教化(速水)
○ニューエイジとの関係
・ニューエイジ世代が今の団塊世代(神里)
→トランプがまさにその世代、ニューエイジの実現(神里)
・オルタナ、アンチ的なものに極端な価値を置く(神里)
・近代的な「個人」からの脱出、エコロジー思想(charlie)
→東洋的には当然の感覚(神里)
→元はカウンターカルチャーだったが、支配層になってメインカルチャーに(冨永)
・研究者に特許を与えるバイドール法で大学のキャピタライゼーションが進んだ(神里)
・今ビジネスで注目されている理念を作り出す人たちはやたら心構えの話をする(charlie)
・世の中がどうなっていくかではなく自分がどう感じるかに重きを置きだす(charlie)
・日本でのニューエイジはガンダム(塚越)
→みんながニュータイプで幸せになるわけではない、流動的な社会(塚越)
○人の心をはかる
・ケンブリッジアナリティカという調査会社がBrexitや米大統領選の参謀に(塚越)
→測れないと思っていた人間の心がはかれる、企業の利用(塚越)
・トランプ陣営が採った"Low-P High-T"戦略(宮崎)
・感情のスイッチがあって、それを押すポイントで人の行動は変わる(charlie)
・理論を重んじる心理学とは別に、スイッチと反応を重視する考え方(塚越)
・心理学はある刺激と反応。「なぜ」は問わない(斎藤)
・精神分析の危機(塚越)
・パターン認識の方がすばやく、因果を考える理性的な働きはゆっくりとしか働かない
ファストアンドスロー理論(斎藤)
・情動や理性を一切無視して、スイッチを押していくのは良くないのでは(charlie)
text by Life助手:舟橋瑞季
参考リンク
●ケンブリッジ・アナリティカについて
英国離脱とトランプ当選。世界をひっくり返したビッグデータ会社を畏怖せよ(GIZMODE)
http://www.gizmodo.jp/2017/02/trump-win-with-big-data.html
このパートでかけた曲
●Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) "合法的トビ方ノススメ"(富永京子さん選曲)
参考資料
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AM954/FM90.5
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