「文化系大忘年会2016」part6(29'38")
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◯文学のポスト・トゥルース
・ポストトゥルース的な石原慎太郎の『天才』が売れる(倉本)
→小学生が内容を信じる(倉本)
・「私」を作る近代小説の試み(海猫沢)
→小説の中の「私」は必ずしも筆者のことではない(海猫沢)
→読者の側の読み方の一つとしてはある(海猫沢)
→日本語には基本的には私という人称がなかった(倉本)
・ファクトとトゥルースの違い(charlie)
→真実はいつも1つ、というが事実は1つで真実はいっぱいじゃないか(塚越)
→何が真実かわからない、のポストモダン(charlie)
→俺が信じたものが偉い、のポストトゥルース(charlie)
◯本物とは、人間とは何か
・実は新しくないAIものと映画『エクス・マキナ』(海猫沢)
→作られた人工知能と会話して人格を確かめる(塚越)
→人工知能の問題を考えるために人工知能が必要(塚越)
→アルゴリズム独裁のような無意識の差別が反映される事象 (塚越)
→どこまでが人間なのか判断できなくなる(塚越)
・何が本物で何がVRなのか分からなくなるVRの心理実験(宮崎)
・人工知能は作れても身体系はさっぱり(柳瀬)
→脳が主人公だと思っているのは人間の勘違い(柳瀬)
→身体もコミュニティを望んでいる(柳瀬)
→脳は物語性を重視して現実を処理する(柳瀬)
→AIが身体含めた人間のサーヴァントとしてどうなるか(柳瀬)
→概念は体にインストールされない(charlie)
→フィクションを信じるための理屈を作ってきた(charlie)
→人間の身体性を外し理念だけで作られたものへの反発(charlie)
・因果関係で考える人間、相関関係で考えるコンピューター(塚越)
→物語として教えてくれることで僕たちの行動を操る(塚越)
→主体的に関わろうという人は必要(塚越)
◯AIの可能性
・なぜギリシャ貴族と奴隷のようにはならないのか(柳瀬)
→有用の経済学の破綻
→何の役にも立たないものに色々なものを費やしている(charlie)
→指向性で考える必要(charlie)
→AI に消費は出来ない(柳瀬)
→人間は生きたいと同時に死にたいと願う並列性を持つ(塚越)
・『大きな鳥にさらわれないよう』のAI(倉本)
→本来なら必要ないはずの比喩を使う人間(倉本)
→現状は文章生成しかできないAI による小説(宮崎)
→人間にできない飛躍がもしできるのなら純文学向き(宮崎)
→人工知能が最初に作る物語は神話(charlie)
→パターンがあるものを作れないわけはない(charlie)
→神話素をコンピューターが知りつつある(塚越)
text by Life助手:千葉彩佳
◯Life関連アーカイブ
・2016/10/23「2.5次元を生きる~VR・ポケモン・コンビニ人間」
http://www.tbsradio.jp/life/2016102325vr/index.html
・2014/10/26「フィジカルの逆襲」
http://www.tbsradio.jp/life/20141026/index.html
参考資料↓