【大事なお知らせ】
長らくご愛顧いただきましたTBSラジオのポッドキャストは、2016年6月30日に配信を終了し、新サービス「TBSラジオクラウド」に移行することになりました。
これまでのダウンロード方式からストリーミング方式に変更になりますが、ユーザー登録(無料)をしていただければ「文化系トークラジオLife」については、過去のすべてのアーカイブをお聴きいただくことが出来ます。
「TBSラジオクラウド」は、ポッドキャスト同様スマートフォンでもお聴きいただくことが出来ます。今後、専用アプリの開発なども予定していますが、当面は「TBSラジオクラウド」のサイトをスマホのホーム画面に追加して、ご利用ください。
今回の「有名税とのつきあい方」の回から、「TBSラジオクラウド」での配信になります。ぜひお早めに「TBSラジオクラウド」にご登録いただき、今後とも「文化系トークラジオLife」をよろしくお願いします。
「有名税との付き合い方」予告編
※再生できない場合は、個別ページかTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。
今月6月26日(日)のタイトルは
「有名税とのつきあい方」
出演予定:鈴木謙介、速水健朗、大澤聡、西森路代、海猫沢めろん、倉本さおり、津田大介、斎藤哲也ほか
予告編の出演:鈴木謙介、速水健朗、斎藤哲也、倉本さおり、宮崎智之、長谷川裕P(黒幕)
06月26日(日) 深夜25:00~28:00 (=月曜1:00~4:00)
※ラジコではインターネットで放送同様、音楽も聴けます。
※Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf
※ツイキャスでも中継します→ http://twitcasting.tv/life954
※今回放送分は、TBSラジオクラウドへの移行日に合わせて、
7月1日(土)から配信をします。
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charlie(鈴木謙介)です。
ソーシャルメディアの普及に伴って、それを一種の宣伝ツールとして利用するというのが、当たり前に見られるようになりました。マーケティング目的で開設した企業の広報アカウントが注目を集めていた頃に比べると、個人経営のバーからアマチュアバンドや学生団体のイベントまで、告知や呼び込みを目にする機会はとても増えたと思います。
問題は、それがお店の公式アカウントではなく、例えばお店のスタッフだとか、関わっている個人の名前で行われることです。アーティストが音楽とは関係のないオフショットを掲載するように、学生イベントのスタッフがブログやツイッターに学園祭の準備風景を載せているのを見ると、みんな宣伝や営業が上手になってるんだなあと思います。ネット以外の世界でも、居酒屋の店員さんがネームプレートにニックネームや趣味なんかを書くこともありますね。
あるいは、自分でそうした発信をしなくても、「学年で話題のかわいい子」みたいな扱いで写メが知らない人のところにまで拡散されるとか、面白い先生の発言を集めたbotを作られるとか、「意図しない形で有名になる」ケースもあります。有名になるということで同時に様々なリスクも負いますから、誰もが喜ぶというわけでもないでしょう。
かつて「有名税」なんて言われていた頃は、そもそも有名になるためのチャネルがマスメディアくらいしかなかったし、だからこそ「知る人ぞ知る」存在として、利益もリスクも背負い込む必要がありました。ところが現代では、リターンが何も見込めないのに予想以上に有名になってしまうという形で「有名税」を支払わされる可能性が生まれているのです。
こういうリスクを避けようと思えば、ネットに何も書かないとか写真を撮らせないとか、色んな防衛策はあるんだと思います。しかしながら人工知能が人間の仕事を奪うと言われている時代、大事なのは「その人の個性が活きる仕事」「その人の名前で仕事をすること」だなんて言われますから、ある程度は名前を知られないと仕事にならないかもしれない。現代的な有名税のジレンマが、そこにあるのではないかと思います。
というわけで今月のLifeでは「有名税とのつきあい方」というテーマで、このジレンマの行く先を考えてみたいと思います。意図せざる有名税も仕方ないと引き受けるべきなのか、どうにかして身を守るべきなのか、色んな立場があり得るので、みんなで一緒に考えてみたいなと。
リスナーの皆様からも「誰もが有名税を支払う側に回る時代、あなたは"有名になること"と、どう付き合っていきますか?」というテーマでメールを募集します。実際に有名になってしまった例だとか、効果的な対策だとかも、是非教えてください。
メールアドレスは life@tbs.co.jp
ぜひお早めにお願いします!