撮影:会田邦秋
「いまヤバイ!人文社会系」Part7
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◯東浩紀さんとcharlieの電話対談
・90年代の話ではストリート系の思想をオミット(除外)した(charlie・東)
・ゲンロンカフェで話すときには固有名が出せない(東)
→固有名を出すと馬鹿に見えてしまう(東)
・批評は忘れ去られている(東)
→サブカルを語りたい欲求はあったはず(charlie)
→サブカルの何がアツいのか自分もよくわからない(東)
・人が集まる場所(超会議など)の社会学的分析を聞いたことない(charlie)
→インテリの怠慢、なぜいなくなったのかよくわからない(東)
→支えていた市場の変化、人文系思想と広告の相性の良さ(charlie)
・全体的に「難しい話いいです」と言われることが多い(東)
→「難しい話」の水準とは(charlie)
・固有名を使わないで話すことも大事だけど、限界がある(東)
・Web記事やゲンロンプログラムが充実してきているのにピンと来ない(charlie)
→その場で対話しても違うものが生まれない、プレゼンで終了(charlie)
・理系の人達にはプレゼンテーションしかない(東)
→素人からの質問で考え方を変えることはあってはならない(東)
→彼らにとって議論はない、質問と答えがある(東)
→議論があるそのものが人文知の特徴(東)
・人文知とはすごく変なもの(東)
・人文知と理系、役立つ/役立たない以前にルールが根本から違う(東)
→「人文知が何の役に立つのか」という問いそのものがおかしい(東)
・2,3時間もゴールない話をお金払って見に来る人がいる現実に期待(東)
→人間は何かそこに価値を見出す(東)
・自己啓発は若い知を前提、知の中心は35くらいまでに通用するもの(charlie)
・現代において腑に落ちないものは中高年以降に増える(charlie)
→皆がお金を払って聞きたいもの(charlie)
→死を意識した時や子供ができたときに聞きたい知(charlie)
・現実の困難に対して、アメリカですら宗教で答えられず自己啓発(charlie)
→自己啓発は嫌だという市場は大きい、他に出せるものがあるのでは(charlie)
・東さん自身はなぜ思想に関するものにお金を払っていた?(海猫沢)
→なぜお金を出していたのかがわからない(東)
・世の中について役立つ知識人を演じることは真実から目をそらしている(東)
→哲学ってわからない、ということにもう少し真面目に取り組みたい(東)
・「今みたいな話をすごい、ヤバいと思っていた」(charlie)
・自分の大学のゼミ生「真面目に馬鹿みたいな話がしたい」(charlie)
→真面目に色んなことを話すにはバカみたいという前提からしか
スタートできない(charlie)
・東浩紀が考える知とはどこまでが知なのか(charlie)
→知的なことをするとインタビュアーになってしまう(東)
→ときどきこういう話をしないと自分の中で何かが死んでしまう(東)
・ITのスタートは「何の役にも立つかわからないもの」(東)
→just for funから役立つものに変化(東)
→役に立たないことをやる意味が失われている(東)
・役に立たない物がないと息が詰まってしまう(東)
text by Life助手;新井亜主美
○Life関連アーカイヴ
2009/05/24「現代の現代思想」(東浩紀ほか) アーカイブ
http://www.tbsradio.jp/life/20090524/
2013/03/24「論壇のいま、Lifeのこれから」 アーカイブ
http://www.tbsradio.jp/life/20130324life/
参考資料↓