撮影:会田邦秋
塚越健司さん 斎藤哲也さん
「いまヤバい!人文社会系」Part3
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◯人文社会系で「感染」する側、させる側
・対人関係に悩んだ人が人文社会系に傾倒するのでは(メール)
・「宮台真司を読んで社会学にハマった人は社会学を知っているのか」
問題(charlie)
・「宮台社会学」という基準を作ってしまう力(charlie)
・感染力に関係する「底の深さ」(charlie)
→エビデンスは微妙だが、芋づる式に面白いことにあたる魅力(charlie)
・ニューアカ、生きづらさに対しての活を入れてもらう(中森)
→宮台真司がニューアカを終わらせた(中森)
・80年代、多くの大学生がニューアカを読んでいた(仲俣)
→講演会で泥酔しながら話したり、罵倒したりする登壇者たち(仲俣)
→知的ではない行動をしていた人、本には知的なことが書いてある(仲俣)
・吉本隆明や柄谷行人の講演会、最前列に陣取る取り巻きの編集者たち(中森)
・感染させる側の自覚的なパフォーマンス(charlie)
→パフォーマンスが残ってメディアに流布することも考慮(charlie)
・「田中康夫と浅田彰の憂国呆談」にまつわるエピソード(中森)
・言葉を尽くして話した身振り手振りにすごさを感じる(塚越)
→言語以前的な感覚が足りなくなってきている(塚越)
・見たものに影響されて体が動くことはよくある(charlie)
・TEDのプレゼンに、人文社会的な知の感染力はない(charlie)
・言葉の意味を越えて、驚く瞬間(塚越)
→人文社会系のことばではなくなっている(charlie)
・言葉を話していてもそれがパフォーマンスになるなら観客は感染する(charlie)
・パフォーマティブな動きそのものがタグ付けされる(塚越)
→内実に観客が入り込めない(塚越)
・行動する前提にタグ付けされることを意識しないといけない今(charlie)
→ググりながら講演会を聞く、正体不明なものが許されない環境(中森)
・柄谷行人の文章と実際に会った時のギャップ(中森)
・会うか会わないか問題、同じ言葉でも誰が言うか、言う環境(中森)
・今年履修者800人の授業を受け持っている(charlie)
→熱心に授業を受けている学生を見ると、授業をしている側が感染する(charlie)
→パフォーマーと客、直接会う関係が生まれると感染関係が生まれる(charlie)
・ゲオルグ・ジンメル、話すことのパフォーマンス性(charlie)
・僕の好きな大学の先生は、話しのパフォーマンスがうまい人(charlie)
・今まで人文社会系で最も感染したのはマルクス(斎藤)
→グランドセオリー(斎藤)
→この人のことさえ読んでおけば世の中のすべてがわかる(斎藤)
→宮台真司に感じるグランドセオリーへの期待(斎藤)
→今そのようなニーズはあるのか?(charlie)
text by Life助手;新井亜主美
○Life関連アーカイヴ
2011/05/22「信じる論理、信じさせる倫理」(鏡リュウジほか)
http://www.tbsradio.jp/life/20110522/
2009/09/13「『ニッポンの思想』をめぐって」(佐々木敦、小林浩ほか)
http://www.tbsradio.jp/life/20090913/
参考資料&選曲↓
このパートでかけた曲
●ARIANNE "Komm,susser Tod~甘き死よ、来たれ"(塚越健司さん選曲)
BGM↓
●Ron Sexsmith "Right About Now"
●Guided By Voices "Wrecking Now"
●The Posies "At Least For Now"
●Sloan "Worried Now"
●The Smiths "Heaven Knows I'm Miserable Now"
●Kevin Tihista's Red Terror "Come On Now"