2014年10月26日Part0(予告編)「フィジカルの逆襲」
「フィジカルの逆襲」
「フィジカルの逆襲」予告編
※再生できない場合は、個別ページかTBSラジオクラウドにてお聞きください。
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10月26日(日) 深夜26:00~28:00 (=月曜2:00~)
※今回はプロ野球・日本シリーズの中継の関係で、通常より1時間
遅いスタートの予定です(雨天などで試合が中止になった場合は、
通常通り25時スタートです)。
予告編の出演:鈴木謙介、速水健朗、海猫沢めろん、西森路代、
矢野利裕、長谷川裕P(黒幕)
※ラジコではインターネットで放送同様、音楽も聴けます。
※Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf
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charlieです。
この数年で、10月といえばハロウィンでコスプレ、みたいな文化がすっかり定着しましたね。
コスプレといえばオタク発祥のクールジャパン、なんて認識がもう間違いで、コスプレもちょっとした身体加工の一環なのかなと思ったりもします。都市部でそうした現象が見られるのも、同じようなことをする人に出会う確率が高いから、抵抗なく参加できるということなのかもしれません。
そういう意味では前回取り上げた「カラーラン」や、その姉妹イベントである「エレクトロダッシュ」も、大阪や東京といった都市部だから参加できるというのはあると思います。ただ、そうした偏りを差し引いてこの現象をある種の「兆候」として見るなら、それは「ソーシャルメディアの時代」の曲がり角を指す出来事のように思えます。
ソーシャルの時代とは、要するにネットでみんながつながって情報発信しようぜ、ということがさかんに言われ、実際にアクティブにネットを使う人が増えた、そういう時期でした。ですがそうやって情報発信してみたら、炎上するとか友だちと些細な言葉の行き違いでケンカになるとか、面倒事も増えてきた。世界的にも若年層を中心に「Facebook離れ」なんていうのが言われるようになっています。
離れた後で、アクティブな人たちはどこに行くのか。そのひとつの答えが「体を使ったイベントやスポーツ」なのだと思っています。矢野経済研究所の調べによると、2013年の国内スポーツ用品市場は前年比103.2%で、単価の高いゴルフ用品以外にも、「アウトドア」や「スポーツシューズ」「サッカー・フットサル」の伸びが目立ちます。昔からスポーツをする人も見る人もたくさんいますけど、いまはこういったところにお金が集まっているようです。
「ソーシャル離れ」と「スポーツブーム」という、一見まったく別の現象をつないでいるものは何か。鍵になるのは「近くの人との活動」だと思います。たとえ知っている人であっても、文脈が異なれば話が通じないソーシャルメディア上でのコミュニケーションではなく、友人の友人とか、知り合い程度の間柄であっても近くにいる人や、その場を共有した人と活動する。そういうトレンドが合流した先に、冒頭に挙げたようなイベントなんかも位置づけられるのかなと。
そう考えてみると、今年のLifeで扱ってきたテーマの中には、どこか「リアルな場を共にする人たち」を対象にしたものが多かった気がします。リアル空間でひとつのことをするというフィジカルな現象は、そういう意味では今年の総括といえるものかもしれません。
というわけで今月のLifeのテーマは「フィジカルの逆襲」。ソーシャルの時代の「次」が見え始めているいま、ポスト・ソーシャルを考える上でとても重要な「身体を使って人と何かをすること」について深堀りしていきます。
リスナーの皆様からも「最近、体を使った活動に参加していますか?」というテーマでメールを募集します。誘われて入ったフットサルチームの活動にハマっているとか、一人で始めたランニングに仲間ができたとか、あなたの「体を使った活動への参加経験」について教えてください。そういう活動への参加で感じたことなども教えてください。「身体を使う」ことや「フィジカル」について、最近あなたが思っていることについてのメールも大歓迎です。
メールアドレスは life@tbs.co.jp
メールはぜひお早めに〜!
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