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○電子コンテンツとモノの違い
・レコードや書籍を残したい(リスナー)
・物理的な形を持ったコンテンツ文化を残さねば(リスナー)
・デジタル化すると物理的に継承することが難しい(charlie)
→情報があっても貸せなかったら継承できない(charlie)
・電子コンテンツも共有できる...共有と貸し借りの違いは?(古市)
→物を貸して「読んどいて」「聞いといて」と共有は違う(charlie)
→Youtubeのリンク貼って「これ見といて」というのは違うのか(古市)
→FFのシドの台詞「貸すだけだぞ」には継承した感じがある!(海猫沢)
→所有権の問題...そこが違い(charlie)
・紙に現像した写真だからこそ可能になること(大澤)
○継承と責任
・情報としてシェアすることと、物として受け渡すことの差(charlie)
・受け渡すという儀礼、作業(charlie)
・貸し借りの場合はオリジナル、本物が存在する(古市)
→相手に所有権があるものを持つ緊張感(charlie)
・本の書き込み問題...古本の書き込みがちょっと嬉しい(charlie)
→過去の自分の書き込みも面白い(大澤)
・芸の継承...芸は自分の物ではない(西嶋)
→預かって返す、次の人に渡すという責任(西嶋)
・残したいものは所有する感覚(リスナー)
→サブスクリプションは聞く権利であり所有ではない(リスナー)
→「所有から利用へ」デジタルでの販売は利用の促進(charlie)
・所有と責任に関するレヴィナスの論(charlie)
→内田樹もそれを引き継いだような議論をしている(charlie)
・所有するという感覚は近代的な感覚(古市)
→「家の資産を預かっている」などといった感覚(charlie)
→所有せずにクラウド上の音楽を聞くのはその感覚と同じではないか(古市)
→次の人に継承するという意識があれば同じかもしれない(西嶋)
・名盤を通して語られるロックの思想(charlie)
→名盤自体は残っても、その周辺の語りは残らないような気がする(charlie)
○メディアに感じる過去と現在
・骨董市で買う古いカセットテープ(リスナー)
→ノイズを通して聞くことで感じられる現在との距離(リスナー)
→記録されたものと聞く人との間の連続性(リスナー)
・延々と喘ぎ声だけが入っているエロテープ(charlie)
→解説付きのテープも(charlie)
・技術に解消されていく苦労(大澤)
・個人メディアとしてのカセットテープ(速水)
→リビングではなく、部屋で一人で聞ける(速水)
・親から引き継いだ半音高いビートルズのカセットテープ(速水)
・オタクのMADテープ文化(海猫沢)
→「行く」という言葉だけを延々30分流す自作テープ(海猫沢)
→今は初音ミクが言えばいい(海猫沢)
→飢餓感の違い(西森)
・写真、テレビを白黒で見ると「昔のことだな」と感じる(古市)
→カラーで見ると異なる印象(古市)
・コンテクストによってデータの新旧がわかることの重要性(charlie)
→知識がないとフラットになって時代順に並べられない(大澤)
・平成生まれが感じる昭和(古市)
→昭和の出来事が全部一緒くたに「昔」になっている(古市)
→昭和生まれの人は昭和何年と聞けば自分との距離を測れる(古市)
text by Life助手;今野夏希
○Life関連アーカイブ
・2012/10/28「うれしはずかし文化的初体験」
http://www.tbsradio.jp/life/20121028/
・2011/06/26「グッときたレコメンド体験」
http://www.tbsradio.jp/life/20110626/
・2007/01/06 「ラジオ」
http://www.tbsradio.jp/life/20070106/
参考資料&選曲↓
123
456
7
このパートでかけた曲
●SEKAI NO OWARI "Love the warz"(古市憲寿さん選曲)
BGM↓
●The Monkees "Forget That Girl"
●Central Park Sheiks "The Memory Of Your Smile"
●XTC "In Loving Memory Of A Name"
●John Coltrane "It's Easy To Remember"
●Whiskeytown "Somebody Remembers The Rose"
●Talc "Memory"