ルリオ 男性 会社員 33歳 新宿区
実はここ最近、街を走っている車を見てアンチエイジングを
感じてしまいます。
どういうことかというと、比較的車の買い替えサイクルが早いと
される東京都内においても、車齢が10年前後の車を、ごく普通
に街で見かけるようになりました。そしてそれらの車はとても
10年落ちには見えず、詳しくなければ、まだ十分に現行車に
見える程綺麗な物もあります。21世紀になって製造された車に
とっては、中古査定で車の価値が無くなるとされている、
「10年10万キロ」は、単なる通過点に過ぎないのではないか
と思えてきます。
そして私自身も、小さな子供がいる為、車齢が9年目に突入した
中古車を所有しておりますが、車に対して古臭い印象を感じる
部分を、お小遣いとDIYを駆使して少しずつカスタムし続けた結果、
車の印象は購入時より大分フレッシュな印象になりました。
ちなみに派手なカスタムではないので妻の評価も上々です。
ただし、こうしたバージョンアップを楽しんだ個所は、外装や
機能(装備)に関わる部分のみであり、10万キロを走る為に必要な、
肝心のエンジンに関しては予算の関係で最低限のメンテナンスしか
出来ていません。
その為、例えばサスペンションの軋みや、加速の鈍り、ギアの
操作性など、購入時と比べて劣化を感じる個所が多々ありますが、
これらを購入時と同じまでに回復するには、もっと根本的な部分に
手を入れる必要が出てきます。
しかもその作業はたいていとても費用のかかる作業なので、
私の場合は致命的な故障が起きないよう、今となっては希少な
マニュアル車であるこの車をこの先も乗り続ける為に、必要な
個所に、適正に費用を投下していきたいと考えております。
以上の事から、9年落ちの私の車は、人間に例えると、
見た目は若いけど中身は確実に加齢を重ねているアラフォー
といったところでしょうか。
人間の場合も、外見を若く見せることは比較的簡単ですが、
心肺機能や関節の柔軟性、スタミナ、頭髪の問題等、身体的な
部分をアンチエイジすることはとても難しい事だと思います。
身体的な老いが止められないから、外見や趣味や嗜好を
バージョンアップして、自らの加齢に抵抗しているのだとしたら
、「現代の老い」とは、そのバージョンアップを諦める事で進行
してしまう病のように感じてしまいます。
バージョンアップ=自己啓発と仮定してみると、全ては
マインドセット次第ということになり、老いるのは努力をしない
からということになってしまいます。
村上春樹がねじまき鳥クロニクルで、カツラに対する考察を
する場面がありました。禿げる事が人生の終末のようなものを
連想させ、人生が擦り切れつつあるように感じさせるからこそ、
人は高い費用をかけてカツラを着用するのだと表現しています。
個人的には、喪失感に苛まれ、そこから逃げ出したいと思い
行動をする事は悪い事とは思わないのですが、いつかどこかの
時点で、喪失感を受け止め、バージョンアップを止める覚悟を
しないと、年々倍増していく喪失感に抗い続けるコストの方が
高くなるような気がしています。
そういった「失ってしまったもの」に対する向き合い方が、
いわゆる年の取り方の差に繋がっているのだとしたら、かつて
「敗北を抱きしめる」という名言を仰っていた黒幕氏が、現在まで
どのような年齢の重ね方をされてきたのかがとても気になります。
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放浪文化系女子 高崎市
私が偏差値がそんなに高くない学校に勤務していたとき見た光景。
3者面談に来た生徒のお母さんのファッションがあまりにティーン
エイジャーちっくで、生徒と双子みたいに見えるよう頑張っていて
客観的にみる側としては少し面白かったです。
先程、教員は年長に見えたほうが良いという話題がありましたが、
私の場合も先輩から「教員の実年齢が生徒の親の年齢よりも
上になった時、ベテラン教員らしい威厳ある雰囲気をだせないと
親から不信感をもたれるよ。子育ての苦労を知らないアラフォー
独身女性教員は特にそう。」と聞き、恐れおののいた覚えが
あります。皆さんはどう思いますか?
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51歳、独身、会社員
ミック・ジャガーが50歳になった頃、50歳のロッカーという事
でニュースになりました。自分は、そんな風に年をとれるのだろうか
と思っていたら、そのままの気持ちで、50歳を迎えてしまいました。
高度経済成長以降に10代だった世代には、そんな人が多いの
ではないでしょうか?そもそも、サザエさんのような家族の風景が
存在していた期間の方が短いように思います。
仕事ばかりしていた40代でしたが、半ばからしばしば老いを
実感する瞬間に襲われます。まるで、『ハウルの動く城』です。
しかし、問題なのは、魔法をかけられて老人になっているのではなく、
本当に加齢しているという事です。
現実の自分に愕然とし、鬱になった時期もありましたが、
やはり、自分らしくという所で気持ちは落ち着きました。
自己啓発っぽいですが、ロールモデルを発見することで、
目指すスタンスや、ライフスタイルが見えてきたように思います。
心の柔軟性は、失わないよう。
無理はせず、新しい知識や情報を、楽しんでおります。
(論語みたいですが...)
今回のテーマは、
この5年ほど、自分で悩んで、自分なりの答えを発見してきた
問題です。いつも以上に楽しみに致しております。