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2012年05月27日「東京論2012」未読メール特集2


嘉島唯

東京で変わったなぁと思うのは、
郊外化が止まりつつあるのでは...?ということです。
ドンキやTSUTAYAなど、郊外にあるものが増えて、特別都市に行く
必要がなくなり、人が集まらなくなる...というのがゼロ年代でした。
でも、それがインターネット、とりわけソーシャルメディアによって
変わりつつあるような気がします。

渋家のようなシェアハウス、ノマドなカフェのco-ba、
少し違いますが、ヒカリエのシェアオフィスも今年できました。
そこでは、いろんな人が集まって、楽しそうなことをしている。
しかもそれをTweetしてるので、祭感がでて、その場所に行く人が
雪だるま式に増える...

今までは、文化的商業施設があって、そこに人が集まるというのが
都市の賑わいでした。でも、テン年代は、ソーシャルメディアを通して、
ひとが集まって、必要な場が生まれていくという流れになっている
ような気がします。日々、ソーシャルメディアが人を繋いで、
ターミナル都市で動員されて、小さな革命が起こっている。
その革命の数だけ、都市は活発に変化してくるのではないでしょうか。
それができるのも、狭い面積にたくさんの人が住んでいる東京だから
こそ、なのかもしれません。


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元都民 埼玉県在住 48才団体職員女性

私は大学卒業まで自宅がある世田谷区下北沢近辺に住んでいて、
就職と同時に関東の地方都市に赴任、その後一時的実家で生活
していましたが結婚をしてから埼玉県在住です。

そんな私が最近、東京について一番変わったと思うことは、東京という
より実家周辺ですが道路などインフラが古くなって、メンテナンスも良く
ないなと思うことと、町の高齢化です。特に実家のあたりは若い20代を
中心にした単身者はそれなりに住 んでいますが、働き盛りの30代から
40代の家族がいるような人たちは少なく、ほとんど地元育ちが2世帯
とかで住んでいるような感じです。
新たに引っ越してきたような人たちがほとんどいないようです。
東京の平均世帯人数が2人を割ったという昨今、夫婦+未成年の子ども
という家族は都内ではもう少ないので、実家周辺だけの状況ではない
かもしれませんが。

道路などは毎年少しずつ工事してはを繰り返したせいか住宅街の細 い
道は思いっきりパッチワーク状態です。歩きにくいなあと感じています。
都内も新しく再開発している東京の東部や湾岸部はまた違った面が
あるのかもしれませんが。

私がバブル前に学生生活を送っていましたが、今思うと汗顔の限り
なのですが世田谷育ちが自慢でもありました。世田谷だけど自宅の
電話が「46」で始まる代々木局ということも。今の人にはわからない
話だと思いますが、昔東京の電話の市内局番は3桁でして、
固定電話しかなかった昔、だいたい電話番号でどの辺りに住んで
いるかわかりました。今は4桁になりわかりにくくなっていますが。

あと思ったより都内は買い物に不便かと思います。実家の障子を
張り替える際、今の自宅近辺は自転車で池場行ける距離に
ホームセンターが何件かあるのでいろいろな種類から選べることが
可能ですが、自宅ですとなかなか売っておらず、やっと文房具店で
昔ながらの巻物情になっているものしかありませんでした。
自宅の近所でしたら、1枚まるまる大判の紙や模様入りなどより取り
みどりなのですが、親に聞いたらそういった時は電車に乗って
東急ハンズまで行くそうです。

昔の何でも買えて町並みも程よく手入れされていた東京は思い出に
なってしまったのでしょうか。


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yukomimi  世田谷区在住

若い方のお話いつも大変楽しく伺っております。
さて、東京ですが、アラ七から一言。

東京都では70歳以上の高齢者に、東京都の地下鉄と東京都
のすべてのバスに乗車できる無料のカードが配布されます。
納付した税金により年間千円と2万5千円のふた通りがあります。
そのせいでしょうか、平日の午前中から午後にかけて東京都の
美術館、映画館、公園、繁華街などには高齢者がたくさんいます。
映画館や美術館の入園料も高齢者割引があります。
交通、入園料などなどで東京都の高齢者に対する支援は私たち
高齢者にとり大変ありがたいことです。
私たちははそのかわり、外出したら、ささやかなお返しに近くの
レストランでちょっと豪華なランチをしたり、お買い物をしたり
いたします。

ですから、映画館の入っているビルにあるレストランをのぞいて
みると高齢者がたくさんいます。今後高齢者が増えるとともに、
このようなウィークデーの町の様子がかわってくるかもしれません。

ところで、ここで考えます。所得の低い若い人にも無料パスや
格安チケットがあるとよいですね。バスで足をのばして図書館へ、
格安で入れる美術館や博物館へ。高齢者だけでなく、所得の低い
若者たちに楽しみや学ぶチャンスの道を開いていただければと
思います。


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レフトフライ

最近、東京で最も変化を感じたのは、
ジュンク堂新宿三越アルコット店の閉店です。

広々とした店内に、ゆっくり中身を確認できるよう椅子まで
設置されており、さらに著者によるトークショーまで行われる等、
地方出身者で大型書店が身近になかった私としては、夢のような
書店でした。

西武新宿線ユーザーだったので、新宿に通いやすかったという点
もポイントですが。

3月までは学生で東京におりましたが、現在地方、それも離島で
勤務していると、本当に他者と会う機会がありません。

東京には、ある特定の文化を発信するのではなく、どれだけネットが
発達しようとも、他者と触れあえる場としての魅力を失わずにいて
ほしいと、学生時代を振り返りながら思います。


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1984年生まれ、埼玉出身の和泉幸生(仮名)


東京自体の変化ではないのですが、東京に出てきた若者の
身の回りの変化ということで、僕の経験を書かせていただきます。

結論から言うと、僕の場合は、(大学進学時には)あまり変化が
ありませんでした。

というのも、僕は生まれも育ちも埼玉で、大学入学当時、周りが
必死で友達を作ろうとしていたのを横目に、「お前らダセェよ、
友達ってのは"作る"ものじゃなくて"できる"ものなんだよ」と
強がって、地元の友達に逃げていたからだと思うのです。

結果、高校時代と大して人間関係に変化のない大学4年間
を送ってしまいました。あとになって思うと、あの時、ダサくても
なんでも必死になるべきでした。

東京の大学に進学した場合、関東(主に、隣接している神奈川・
千葉・埼玉)出身者よりもそれ以外の地方出身者の方が
人間関係が広がると思います。

関東出身者は「地元」という既存の人間関係に逃げられますが、
地方出身者はゼロから築かないといけないので必死にならざる
を得ません。

そしてそれは、その後の人生においても大きく影響して、
結果、地方出身者の方が大成すると思うのです。

情熱を注げるものがあればそこから人間関係は広がりますし、
一概には言えませんが、こういう傾向は少なからずあるのでは
と思います。ここに書いたことは東京に限ったことではないのですが、
東京が象徴的だと思ったので、思い切って書かせていただきました。

何が言いたかったかというと、僕みたいに無駄にひねくれた若者には、
大学に入ったら(東京に出たら)、ダサいと思わず友達作りに必死に
なってほしいということです。

友達に限らず、おもしろい人・すごい人にはたくさん出会って
おくべきだと思います。テーマから外れてしまっていたらすみません。


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小沢姉(25歳)

生まれてから、ずっと新宿に住んでいます。
最近というよりは、前からですが、西新宿のレコ屋が姿を消している
ということです。ハードロック・パンク専門のレコ屋は無くなり、海外からも
有名なアーティストが来ていた店は... 東京チカラめしになっていました。
昔はマニアックなレコード屋が多いということで、来てくれていた外国人
の方も多かっただけに寂しいです。まぁ今はネットで手に入るのでしょう。
しかし相変わらず、西新宿のヴィジュアル系のレコ屋は元気な気がします(笑)
黒ずくめの子やロリータの子が、たむろしています。


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アプフェル 学生 21歳

東京出身、現在オーストリア在住。

オーストリアで生活を始めてから、半年、もしくは年に一度は実家が
ある東京に一時帰国していますが、帰る度に東京の街並みが変わる
ことに驚いてます。

いつも成田空港に到着し、リムジンバスに乗って、都心に向かうバスの
中から既に「このビルあったっけ・・・」「あ、あのラーメン屋なくなってる」
「この道こんな広くなったんだ」そんな発見だらけです。

しかし実は東京に住んでいた頃は東京が「変化」している事に鈍感で、
新しいビル、お店、なにも気付いていませんでした。
気付いたら大きなデパートが出来てテレビで報道されて知る。
いつのまにか公園だったところがマンションになっている。
オーストリアで暮らし始めて、東京という街がどれだけ目まぐるしく
変化をし続けているのかを実感しました。

私がいま住んでいる街は歴史が残るところです。何十年も変わらない
景色があり、1700年代に建てられた家が残る、「変化」のない街です。

そんなヨーロッパの街から、自分の故郷である東京の事を考えてみると、
なんとなくですが、住む人たちが置いていかれ、街並みだけが先走り
しているような、住む人と街のギャップを感じます。

綺麗すぎるビル、新しすぎる駅、入り組んだ路線。多すぎるお店。
きっとこんなに変化し便利にならなくても、ここに住んでる人は十分
だったのになと。もちろん電車でも、何でも、新しいものが増えるのは
需要があったからかもしれない。だけどそれがなくても、どうにかなって
いただろうになぁと、思う事がいくつもあります。そしてこの変化に
気づかない人、過去の自分のような人もいるんだろうなと思いました。

今までパリ、ミラノ、ウィーン、ベルリン、ロンドン、ミュンヘン、大小色んな
街に行きましたが、個人的には東京よりすべての面で発展してるなぁと
思った街は正直ありません。
美味しいレストラン、種類豊富な洋服、音響設備のいい映画館、、、、
何をするにも「良い物」が揃うのが東京です。

そんな凄い街なのに未だにどんどんどんどん変化し続け、留まる事がない
東京が、私は少し怖くもあり、地元なのに自分がおいてかれてしまう、
寂しさをいまは感じてしまいます。


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