今回から毎回寄せられたメールの中から、一番印象的だったものを
出演者とスタッフの合議で決定、発表することにしました。
前回の「文化系大忘年会2009」のベストメールは、
夜の見張り番さん(30才男性)の以下のメールに決定!
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2009年、ダントツで面白かったマンガ作品は、
スピリッツ連載の花沢健吾「アイアムアヒーロー」です。
最初は、またお得意の非モテ系男子マンガか...、とタカをくくってたら、
1巻のラストで衝撃の展開が!
しかも読み直すとメチャクチャ丁寧に伏線も貼ってあるし、これは凄い、
と感服しました。
作者の花沢さんの新井英樹リスペクトは明らかですが、「ワールドイズマイン」が、
終わりなき日常感の裏返しとしてのハルマゲドン幻想譚、という色彩が濃かったのに
比べると、「アイアムアヒーロー」は、目の前の現実そのものが脅威として感じられて
いることのメタファー、という印象を受けました。
昔、宮台氏の著作に慣れ親しんだ私にとっても、今となっては、
終わりなき日常という言葉自体、どこかバブル感覚と結び付いた死語にしか
感じられません。
まず見も蓋もなく、目の前の生活を何とかしないと、とアクセクしています。
退屈で死んでいるかのようだった現実が、しぶとく生きていただけでなく、
人々を襲い始めたのが00年代と考えると、00年代そのものが、ゾンビみたいですね...