シリウスさんからのメール
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先輩・後輩の関係が色濃いものといわれすぐに思いついたのは
クリント・イーストウッドの映画です。
彼の作品では人生の先輩が後輩に向けて色々と伝えていくという作品が
多く見られます。「センチメンタルアドヴェンチャー」や「ミリオンダラーベイビー」、
「パーフェクトワールド」、新作の「グラントリノ」など見知らぬ同士が知り合い、
交流し先輩にあたる年配の人物が年下の後輩にいろいろと人生のいろはを
伝えていく。
それは、うがった見方をすれば、美しすぎるかもしれませんが、イーストウッドが
インタビューで語っているように、人間が変化するためのものではないかと
思います。
いままで変わることができなかったものが出会いを通じて思わぬ方向に変化
していく。これほど先輩・後輩を通じたビルドゥングスロマンをうまく描ける人は
なかなかいないと思います。
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「グラン・トリノ」、僕も観ましたが素晴らしかったです。
「コラムの花道」で町山智浩さんがこの映画を語った回が実に熱いんですが、
オフィシャルではもう聴けませんね...(黒幕)