前々回(11/11)放送の『文化としての受験』、オンエア中の様子です。
※本日、11月25日(土)のテーマは
「バックラッシュ!?」です。
「バックラッシュ」っていうのは、「左から右への反動」、
要するに「右傾化」のことを指して使う言葉ですね。
そのものずばり「バックラッシュ!」って本が出たくらいですから、
聞いたことのある人もいると思います。
確かに最近は教育基本法や憲法を改正する動きがあったり、
これまで日本では危険視されていた「愛国心」が、
あちこちで話題になっています。
若者がナショナリズムに染まっている、という主張も、
よく目にするようになりました。
でも一方で、格差社会批判みたいに、やっぱり貧しい人を
助けなければダメだ、といった論調も増えていますし、
反戦運動や環境問題にコミットする若い人たちも
出てきている気もします。
はたして、日本は右傾化しているのか?
それとも左への揺り戻しているのか?
いったいどちらの力が強いのか...
そこでリスナーの皆様には
「今の日本って、右、左にどちらに向かってる?」
そして、
「ちなみにあなた自身は、右ですか?左ですか?」
というテーマでメールを募集します。
あなたが今の日本に感じている気分、そして、その理由も教えてください。
メールアドレスはlife@tbs.co.jpです。
(何をもって右、左とするのかという問題はありますが、
あえてシンプルに伺います。まあ集計してどうこうではないので、
書きにくければお題にとらわれず自由に書いてください)
……さて、という「政治経済」な話に、
文化系トークラジオはどう切り込むのか?
「文化的」といえばサヨクのことで、
「伝統文化を守る」といえばウヨクの出番。
実は昔から、右だの左だの言うときには、学者よりも、
文学などの文化に関わる人が牽引役になることが多かったわけです。
三島由紀夫や大江健三郎なんかは、その代表ではないでしょうか。
でも最近はどうだろう。政治経済の「右・左」は語られても、
文化としてそれを語る空気が、あまりないんじゃないか、という気がします。
小林よしのりさんとか大塚英志さんは、若い人にも人気だけど、
そういえば、僕らにとって、右とか左とか意識したきっかけって
何だったろう、というのが最初の疑問でした。
文化系ってノンポリに見えるけど本当?サブカルチャーの影響は?など、
今回はこの問題を、文化系の視点から考えてみたいと思います。
(※こんな文化系目線のメールも大歓迎です)
(text by charlie)
「バックラッシュ!?」のサブテキスト↓
ちょうどつい最近、三島由紀夫の『文化防衛論』がちくま文庫から
出たんですね。三島といえば個人的には『美しい星』が好きですねえ。
自分たちは宇宙人で、地球を核戦争の危機から救う崇高な使命が
あるという意識目覚めた(=と思い込んだ)一家の物語。
来てくれるはずの(=来るはずのない)空飛ぶ円盤を迎えに行くという
ラストがなんとも滑稽かつ悲しくて。
文化系の人間って若いころ、自分は特別な人間なんじゃないかとか
根拠もなく思い込んだりしがちじゃないですか。
そんな中二病こじらせてた時期に読んで泣きました。
(プロデューサー はせがわ)