「もはやオワコン?〜"恋愛"の平成史」Part8(35'34")
出演:charlie(鈴木謙介)、永田夏来、清田隆之、速水健朗、海猫沢めろん、塚越健司、倉本さおり、宮崎智之
〇恋愛観ジェネレーションギャップ
・年上との恋愛観の違いで困惑(リスナー)
→上の世代の不倫を許すエロス的恋愛至上主義(リスナー)
・恋愛至上主義な年長者に今日の話題は通じるか(charlie)
・「愛と性と生殖」からの逸脱に価値を見出しているのでは?(塚越)
・社会的アイデンティティを確立しているはずの世代の若者化(c)
→つなぎ留められたくないという感情が壮年になってもある(c)
・このリスナーの奥さんが不倫したら(塚越)
→どこかで線引きをするか(c)
→真摯な恋愛か性欲の暴走か(塚越)
〇不倫と性表現の時代差
・なぜ不倫は叩かれるのか?(c)
→アイデンティティ不定形の時代ならむしろ叩かれないのでは(c)
・村上春樹の性表現も昔は保守層への批判だった(速水)
→性をタブー視した時代、反動としてカジュアルになった70・80年代(c)
→今は「消費と恋愛を結び付けるな」に(c)
〇不倫志向の時代の発想
・火遊び的恋愛としての不倫(c)
→男性性を確認させてくれるおっさんファンタジー(永田)
・脱恋愛と病識化の流れ(c)
→性への向かい方が大きなターニングポイントかも?(c)
・『不機嫌な果実』にみえるセクシャリティ充足への幻想(永田)
→それは夫婦の間ではできないことなのか?(永田)
→秘め事感から生まれる不安と「よりよい人生を送れたのでは」という思い(c)
・理想は時代によっても変わる(塚越)
→社会が定常状態でなくなったということか(c)
〇恋愛なんていらない?
・直面してしまった人はどう受け止めているのか(c)
→女の人の話を聞くうちに「男の性欲は暴力的」という考えに(清田)
→性欲離れ、コミュニケーションで満たされるように(清田)
・恋愛はリスクが高すぎる(リスナー)
→恋愛をオワコンにしてしまいたい(リスナー)
・恋愛相談を受け始めたきっかけはサークル活動(清田)
→防衛機制では?(速水)
・「性とは自分の戦い」というゲイの人の言葉(塚越)
→リスクの高さ故に生を捨てるのではなく向き合った末に抜けていく(塚越)
・「本当はこうしたかった」なんてだれにも分からない(c)
→恋愛に近いところにある良く分からない衝動が時代ごとに出てくる(塚越)
〇愛は不可欠か
・進化心理学からみる小室哲哉問題(c)
→「もともと人間は共同的な生き物だった」という社会学者とは違う視点(c)
→人間の尊厳に愛が不可欠ならば、どこまで愛を個人の自由に出来るのか(c)
・チキンレース的コミュニケーションに慣れていた男子校生時代(塚越)
→人とお茶する中で分かった「共感」の面白さ(塚越)
→お互いの後ろに回りあう関係と、親密な共同性は矛盾しない(c)
text by 千葉彩佳
〇Life関連アーカイブ
2009/07/12 「村上春樹『1Q84』をめぐって」
https://www.tbsradio.jp/life/20090712_1q84/index.html
2008/07/20「方法としての体育会系」
https://www.tbsradio.jp/life/2008720/index.html
◯参考URL
鈴木大介
KEIKOと同じ高次脳障害の僕が、小室哲哉不倫疑惑報道に感じたこと(現代メディア)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54236