出演:charlie(鈴木謙介)、柳瀬博一、文月悠光、速水健朗、塚越健司、倉本さおり、宮崎智之、斎藤哲也
「平成カウントダウン~この30年で何が変わったか」Part1(35'23")
〇ひとつの時代の終わりに
・来ると思っていなかった「平成30年」(charlie 以下c)
→来年の区切りに向けての振り返り(c)
・加藤ミリヤの「新約ディア・ロンリーガール」(c)
→ECDの最後のラップと30歳になった加藤ミリヤ(c)
・「批判から提言へ」の時代(メール/矢野)
〇あの頃何歳? Lifeパーソナリティたちの平成
・平成になったときは15歳で昭和は子ども時代(速水)
→『平成三十年』に描かれる「変わらなかった日本」というディストピア(速水)
→変わらなかったものへの視点(速水)
・82年生まれ(宮崎)
→物心ついたのは平成(宮崎)
→ビックリマンのアニメが天皇崩御で延期になった記憶(宮崎)
・平成元年の流行語大賞は「セクハラ」と「24時間戦えますか」(宮崎)
→今も変わらないもの、続いているもの(宮崎)
・84年生まれ(塚越)
→子供心に「大変だ」と感じた昭和天皇崩御(塚越)
→今となっては見なくなったPDA(塚越)
→消えた秋葉原のバスケットコート(塚越)
・90年代が青春(倉本)
→JK文化のど真ん中、悩みはルーズソックスの使いまわし(倉本)
・当時のJKビジネスと今の取り上げられ方の乖離(倉本)
→JK側にイニシアティブがあった昔、虐げられるものとされる今(倉本)
→「やっぱり傷ついている」少女像へ(c)
・91年生まれ、平成の1/3はよく知らない(文月)
→平成の事件として語られることが神話じみている(文月)
→当時の文化の代表とされたけど「ヱヴァンゲリヲン」は観ていない(文月)
→実質的に知らないけど記号的に受け取っているものたち(文月)
・社会人2年目で平成に(柳瀬)
→平成史では取り上げられない転換点・東西冷戦終結(柳瀬)
→世界の構造の変化とグローバリゼーションの始まり(柳瀬)
→従来の成長モデルの崩壊(柳瀬)
→戦後蓋をしてきたものから目を背けられなくなる(c)
〇時代の変化・所有の変化
・通信の普及と完成しなかったリニア(リスナー)
・物を持つことの価値が薄らいでいく(リスナー)
→持つことが重荷に(リスナー)
・新世紀の平成一桁、
インターネット産業スタートの10年代、長期不況の20年代(c)
→その終わりのリーマンショック(charlie)
→リーマンショック後多くの国が立ち直る中日本だけ停滞していた(c)
・この時代に日本のモノづくりのアドバンテージが失われた(c)
→物の所有の変化(速水)
→平成初めはレンタルが可能になった時代(速水)
→編集によるモノづくりが「レア物」に価値を与える(速水)
→2000年代はデジタルによるフラット化(速水)
→2010年代はサブスクリプションや聞き放題(速水)
→一方でのアナログ回帰(速水)
・物の売り上げよりデータの売り上げに(charlie)
→電子書籍の漫画の売り上げがすさまじく伸びている(柳瀬)
→3.11以降の本格的なスマホの普及(柳瀬)
→みんなが情報を物理的に手に持つように(柳瀬)
→スマホを失くしたときの不安感(c)
text by 千葉彩佳
〇Life関連アーカイブ
・2015/02/22「No Music, No Life?~音楽はいまどう聴かれているのか」
https://www.tbsradio.jp/life/20150222no_music_no_life/index.html
・2013/11/11「國分功一郎×古市憲寿×速水健朗〜90年代論」
https://www.tbsradio.jp/life/20131111/index.html
・2011/04/24「2020年のわたし」
https://www.tbsradio.jp/life/201104242020/index.html
このパートでかけた曲
●加藤ミリヤ "新約ディアロンリーガール feat. ECD" (charlie選曲)
●Paula Abdu "Straight Up" (柳瀬博一さん選曲)