2012年06月24日Part0(予告編)「ソーシャル時代の"世間"考」
今月のLifeは
「ソーシャル時代の"世間"考」
6月24日(日) 深夜25:00~28:00 (=月曜1:00~)
※再生できない場合は、個別ページかTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。
出演: 斎藤哲也(編集者・ライター)、速水健朗(ライター)、
國分功一郎(哲学者)、濱野智史(情報環境研究者)、
仲俣暁生(編集者・ライター)、西森路代(ライター)、
柳瀬博一(日経ビジネスオンラインプロデューサー)、
西嶋一泰(民俗芸能STREAM)、塚越健司(ハクティヴィズム研究)
予告編の出演:斎藤哲也、速水健朗、西森路代、梅田カズヒコ、宮崎智之、長谷川P(黒幕)
※Ustreamによる動画生中継も行います⇒ http://ustre.am/lrQf
(オフエア時はスライドショーを表示しています)
※インターネットでラジオを聴くラジコではラジオをお持ちでない方も
パソコンで音楽も含めて放送と同じものが聴けます(エリア内のみ)。
スマホの方はラジコアプリをご利用ください。
なお、1月から半年間、鈴木謙介さんが育休でLifeをお休みしていますが、
残されたメンバーとゲスト陣で留守を守っていますので、
どうぞよろしくお願いします。
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臨時パーソナリティの斎藤哲也です。
ここ最近、人々のバッシングを誘発するような出来事が立て続けに
起こっている印象があります。芸人親族の生活保護受給、学費支援の
クラウドファンディングの失敗(支援を願いでた女性が退学していた)、
ノマドやセルフブランディングの旗振り役のマルチ商法関与などなど。
ネットの炎上はいまに始まったことじゃないし、そういった現象を分析
した本も数多く出ていますが、今回は「世間」という言葉を手がかりに、
ネットを含めた日本社会の特性を考えてみたいと思います。
「世間」といえば、まず思い出されるのは、西洋中世史の研究者だった
阿部謹也さんによる世間論です。阿部さんによれば、日本には西欧的な
「個人」の集合である「社会」はなくて、「世間」というものが人々の
行動を強く規定しているといいます。
一方、「ソーシャルメディア」の「ソーシャル」とは「社会」のことです。
だからソーシャルメディアというのは、阿部さんの定義に従えば、本来、
言葉としては「世間」とは異なり、「個人」の自由を尊重するような意味
を含んでいるはずです。
しかしながら、日本のソーシャルメディアには、阿部さんの言う「社会」
よりも、むしろ良くも悪くも「世間」と呼んだ方がしっくりくるような
"空気読め感"が濃厚に漂っているような気がします。
年賀状やお中元・お歳暮、冠婚葬祭など、リアルな世間の儀式は薄くなり
つつありますが、だからといって日本に「社会」が根付いてきたというわけ
でもなさそうです。では、ソーシャルメディアが発達する中で「世間」は
いまどうなっているのか。その「世間」に対して私たちはどう向き合い、
どう評価するべきなのか?そんな問題意識から、現在の「世間」のありよう
を考えていきたいと思います。
大きなことを言えば、ネットまで射程に収めた「世間論2.0」をやってみよう
というのが今回のテーマ「ソーシャル時代の"世間"考」の趣旨です。
リスナーの皆様からも「あなたが世間を感じるのはどんなときですか」
というテーマでメールを募集します。
親族、社内、学校、ネットなどで、あなたが世間を感じた出来事やエピソード
などをお寄せください。
メールアドレスは、life@tbs.co.jp
ご自身の年齢や職業、お住まいの地域などの情報も明記してぜひお早めに!
チャーリーが育休を取って半年がたつものの、いまだに朗読力が向上しない
臨時パーソナリティが読みますので、ぜひ短め&読みやすく、
どうぞよろしくお願いします!
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