『ニッポンの思想』著者の佐々木敦さん 月曜社の小林浩さん
出演;斎藤哲也、佐々木敦、仲俣暁生、charlie(鈴木謙介)
ゲスト 小林浩(月曜社、ウラゲツ☆ブログ)
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○「ニッポンの思想」のできるまで
・書店の現場で見てきた「ニッポンの思想」の状況(ゲスト・小林浩さん)
・なぜ佐々木敦が「超メジャー」な思想家を論じたのか?(斎藤)
・二転三転したテーマ設定(佐々木)
→最終的に扱ったのは「構造と力」以降の思想動向(佐々木)
・僕が音楽を論じる事と、思想を論じる事の違い(佐々木)
→思想に関してはマイナーなものを囲うとは思わなかった(佐々木)
・ディケイド(10年期)で区切らずに一続きの流れを書きたかった(佐々木)
○「ニッポンの思想」には何が書かれているのか
・思想の一続きのの流れを追いつつ、個々の思想家を丁寧に見る構造(斎藤)
→浅田彰と中沢新一の違い、蓮實重彦と福田和也の共通点(斎藤)
・僕はベタに歴史を書きたかった(佐々木)
→パフォーマティビティを意識した本ではない(佐々木)
・「ゲームボード」の状況は描いたが、そこへの価値判断はしていない(佐々木)
・図らずもこの本が「リトマス試験紙」になってしまっている状況(佐々木)
○「ニッポンの思想」が描き出した、「同じパターンの繰り返し」
・僕も佐々木さんが描いた流れの中にどっぷり浸かっている(charlie)
→何を発言してもその流れの中に回収される(charlie)
・「佐々木敦は実はネットをチェックしているんじゃないのか説」(津田)
・新しいものの登場に見えても、実は思想の流れの内側にある(佐々木)
→どんなものでもグダグダにして飲み込んでしまうニッポンの状況(佐々木)
→マイナーなものを書いてもメジャーなものを書いてもあまり変わらない(佐々木)
→「ストリートの思想」も「ニッポンの思想」も同じなのでは?(佐々木)
○ニッポンの思想は2009年で終わり?
・佐々木敦は「ニッポンの思想」の後に何を書けるのか?(charlie)
→「それ言っちゃった!」(charlie)
・実も蓋も無い事を書いた意識はある(佐々木)
・ニッポンの思想は2009年で終わり(佐々木)
→講談社現代新書2009点目!(佐々木)
・80年代に思想家が4人、90年代に3人、ゼロ年代に1人・・・次はゼロ(佐々木)
→「別の流れ」が生まれる事への期待(佐々木)
text by Life助手 齋藤雅之
「ストリートの思想」と「ニッポンの思想」に関する東浩紀さんのブログ記事
http://d.hatena.ne.jp/hazuma/20090723/1248295457
参考資料↓