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次回「日本のネットは進化したのか」の放送は
6月28日(日)深夜25:30~
今回もウェブ中継を実施しますので、ネット環境があればリアルタイムで
聴くことができます。
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charlie(鈴木謙介)です。
インターネットの個人接続ができるようになってから約15年。
世界一とは言わないまでも、普及率では世界でも有数のレベルにまで
達したと思われる日本のインターネット。
しかしながら、当初予想されていたような革命的な社会の変化は起こらず、
既存のメディアを補完するエンターテイメント的な役割や、イジメや詐欺など
「負の側面」が強調されているというのが、いまの現実でしょう。
実際、多くのネットサービスは「無料」で利用することができ、またその利用者数も
「媒体」として考えた場合に必ずしも大きいとは言えないわけで、ビジネス面でも
「既存のメディアはご臨終、これからはネットがその役目を担うのだ」というのは、
あまりにも楽観的と言わざるを得ません。
もちろん「面白ければ別にいいじゃん」という考え方もあります。ネットの公共性とか、
政治的なパワーとか、そういう欧米の偉そうな学者の言うことなんか無視して、
価格.comやYahoo!知恵袋、クックパッドなど生活に欠かせないものになりつつある
サービスや、ニコニコ動画のような新しい表現の場だって出てきているんだから、
それでいいじゃないかと。
僕としては、「日本のインターネット」の黎明期から、いち利用者としてネットを
見てきて、そういう現状肯定的な考え方に納得する部分もある一方で、
それだけじゃつまんないな、とも思います。一時の流行として「世界が変わる!」と
もてはやされた現象が、参加者が次第に大人になり、ひとりまたひとりとその場を
去り、盛り下がってきた頃に、また似たような現象が起きて「これで世界が変わる!」
と再びもてはやされ、そのときの若者が飛びつく、というサイクルを、
何度も目にしてきたからです。
「あれは何だったのか?」ということが顧みられないまま、目の前の、もう何回目に
なるのかも分からない繰り返しが「とても新しい、最先端の現象」であるかのように
語られる、そのこと自体がとても「日本的」な気がしますが、「そういうものだよね」
と達観してしまうのは、まだ早いんじゃないかとも思います。
というわけで今回のLifeは「日本のインターネットは進化したのか?」
をテーマにお届けします。
進化したことも、変わっていないことも、驚くべき出来事も、残念な出来事も
あると思いますが、ともあれリスナーの皆様からも、「ネットで『これはすごい』
と思ったこと、あるいは、『残念だなあ』と思ったこと」というテーマでメールを
募集したいと思います。
インターネットは「全体」で語るより、ひとりひとりの目から見たそのままを語った
方が面白いと思うので、是非「こんなことがあったんだけど」というメール、
お待ちしています。
メールアドレスは life@tbs.co.jp
※ぜひぜひ事前のメールはお早めに!
どうしても放送前にメールが集中しがちですが、読みきれないので
早めの投稿よろしくお願いします。早めの方が読まれる確率もアップします!
もちろん、放送中のリアクションメールも大歓迎です。
年齢、性別、職業、ラジオネームもお忘れなく。
バッジをご希望の方は住所と本名もお書き添えください
参考資料
梅田望夫さんインタビュー
日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編)↓
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/01/news045.html
日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(後編)↓
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/02/news062.html