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2007/01/27 「『働く』ということ」(本田由紀ほか) アーカイブ


1月27日(土)のテーマは「『働く』ということ」

出演は、鈴木謙介(charlie)、柳瀬博一(日経BP)、斎藤哲也(編集者)。
ゲストはベストセラー『「ニート」って言うな』や
ハイパーメリトクラシー論で知られる

本田由紀さんです。

http://jinjibu.jp/GuestIntvw.php?act=dtl&id=41
http://www.tbs.co.jp/radio/stand-by/attack/20060109.html

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「『働く』ということ」

景気の回復に伴って、厳しかった学生の就職状況が改善されているそうです。ただ、学校を出た後もすぐには就職せず、海外を回って見識を広める、自分を見つめ直す、といった振る舞いが許容されている欧米と違って、日本の場合は、履歴に空白を作ることはマイナスだと見なされていますから、景気と関係なく、就職というのは、学生時代の最大の悩みとして立ちはだかってきます。

世の中には、デイトレーディングしたり起業したりで、30代半ばにしてセミリタイヤ!なんて人もいるらしいのですが、ほとんどの人はやっぱりなんか仕事をしないといけないわけで、とはいえ学生からいきなり社会人に変身できるわけもなく、やっぱり「働くことの意味」って、働きながら覚えていくものにしかならないんだと思います。

今回は、景気・雇用が回復していると言われているいま、「働く」って、一体どういう意味を持っているんだろう、そんなことについて、若者と仕事の問題に詳しい、『ニートって言うな!』の著者、本田由紀さんをゲストにお迎えして、語っていきたいと思います。

リスナーの皆様には、「あなたにとって、仕事をする上で必要なものとは?」あるいは「社会人として、今のあなたに足りないものは何?」というテーマでメールを募集します。心構えからビジネスマナー、知力・体力・忍耐力、どんなものでも構わないのでお寄せください。もちろん「就職はまだ先の話だけど……」という方からのメールや、「最近の若者の働きぶりを見ていて感じること」といったメールも歓迎です。
life@tbs.co.jp

text by charlie

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1月27日放送「『働く』ということ」Part1



※再生できない場合は、個別ページTBSラジオクラウドにてお聞きください。
※最新エピソードはユーザー登録なしでお聴きいただけます。


20070129.jpg

「ケンカ売ってんの?(怒)」by本田由紀さま

参考資料↓

このパートでかけた曲は
●The Smiths "Heaven Knows I'm Miserable Now"
仕事は見つかった そして僕がどんなに惨めか誰もわかっていない♪

●Mr.Children "未来" (本田由紀さん選曲)

このパートのBGMは
●Mr.Children "雨のち晴れ"
●尾崎豊 "BOW"
●XTC "Senses Working Overtime"
●The Lilac Time "Work for the Weekend "

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1月27日放送「『働く』ということ」Part2


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「いやいや、ケンカ売ってるわけじゃなくて...」by柳瀬さん

参考資料↓

このパートでかけた曲は
●アンダーグラフ  "真面目過ぎる君へ"(charlie選曲)

このパートのBGMは
●Maria Muldaur  "The Work Song"
●The Clash "Career Opportunities "
●ユニコーン "ヒゲとボイン"
●Robert Wyatt  "Shipbuilding"
●Manfred Mann " I've Got My Mojo Working "

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1月27日放送「『働く』ということ」Part3


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20070131.jpg
「本田先生に半分くらい賛成なんですが...」(斎藤さん)
「半分?(怒)」(本田先生) 

※仲俣さんが今回の内容に関連したエントリーを書いています。
http://d.hatena.ne.jp/solar/20070128
http://d.hatena.ne.jp/solar/20070130

参考資料↓

このパートのBGMは
●スピッツ "ありふれた人生"
●KICK THE CAN CREW  "アンバランス"
●Huey Lewis & The News "Hip To Be A Square"

放送内容とは直接関係ないことなんで読み飛ばしていただいて結構なんですが、「レナード・ガーデン」さんのメールに関連して思い出したのが、中島敦『山月記』です。僕もまあ、こんな番組を企画しちゃうぐらい文化系こじらせた人間なので放送局のような野蛮な会社(笑)では生き難いというか、特に営業部などにいた時期は辛かったですね。学生時代に小難しい本を読みすぎたせいで周りの人間がなんかバカに見えちゃう一方、逆に他の人が普通にこなしてることが(宴会だの職場レクだの)が苦痛で堪らなかったり。そんな頃に営業の先輩に薦められて久しぶりに読み返したのが『山月記』だったんですが、これがやけに胸に刺さりまして。特に次の一節、「人間であった時、己は努めて人との交を避けた。人々は己を倨傲だ、尊大だといった。実は、それが殆ど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかった。勿論、曾ての郷党の鬼才といわれた自分に、自尊心が無かったとは云わない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。かといって、又、己は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為(せい)である。己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった。己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった」(※青空文庫より引用http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/624_14544.html)。
あ~、俺だ~みたいな。

実際問題として若年雇用の深刻な状況というのはあるので、それは社会学や経済学で考えるべき問題でしょうが、いただいたメールの中には「それってむしろ古典的な文学や実存の問題かも」と思えるものもありました。自意識の問題を社会学などで補強するとけっこう厄介なことになっちゃう気がします。※

※もちろん一般的には逆の問題も大きいですね。『「ニート」って言うな!』で本田先生が指摘されている通りです。

プロデューサー はせがわ

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1月27日放送「『働く』ということ」Part4(外伝1)


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外伝からIT・音楽ジャーナリストの津田大介さんも参加しています。
参考資料↓

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1月27日放送「『働く』ということ」Part5(外伝2)


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なぜ鈴木謙介はcharlieと名乗りつづけるのか?
その理由がこのパートで初めて明らかに...

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「ツンデレ!ツンデレ!」「萌え!萌え!」by気鋭の若手社会学者

このパートでメールをご紹介した上山和樹さんが
ブログでLifeの内容に言及してくださってます。
http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20070203

■放送後のスタジオの様子をご覧いただけます。
※動画をご覧いただくにはWindows Media Playerが必要です。

参考資料↓

※↓サブ・パーソナリティの斉藤哲也さんが編集した新刊です

http://saitoshokai.seesaa.net/article/32189024.html#trackback
「大学で愛読していた『わかりたいあなたのための現代思想・入門]』の現代版を作りたい、ってことで、企画しました。」の一言が泣けます。
(プロデューサー はせがわ)

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